ようやく互いの想いを確認できた光也と的場。けれど始まったばかりの社内恋愛は早くも危機に!?
大人のプライドが邪魔をして言葉を惜しんだばっかりに、勘違いのスレ違いに振り回されて空回り。
恋ってうまくいかないものです。素直になるのは難しい――
大人のプライドが邪魔をして言葉を惜しんだばっかりに、勘違いのスレ違いに振り回されて空回り。
恋ってうまくいかないものです。素直になるのは難しい――
的場宗憲(まとば・むねのり/38歳)×花島光也(はなしま・みつや/32歳)
「普通の男(ひと)」の続編です。
前作が出てから3年経つんですね。
お話は、前作の直後から始まってます。想いが通じ合って、でもHなしで終わってしまった前回(笑)。
ですが、やっぱり避けては通れませんね。
仕事帰り、光也の家に寄って「今度こそ」と思う的場ですが、いざという時に恐慌をきたした光也が振り上げた足が的場のこめかみを直撃してしまい、あえなく撃沈。
わざとではないとわかっているものの、激しく抵抗する光也に悩む的場ですが、いきつけのバーの友人から、“男が押し倒したいと思うのは当たり前。向こうが『入れたい』と思っているのかもしれない”というようなことを言われて驚いてしまいます。
自分が受ける立場だなどと考えられない的場ですが、光也も的場と同じようにノンケの男。これは話し合ってみる必要がある…と的場は思います。
そして光也の方は、“自分が入れたい”と強く思っているわけではないんですが、自分が受けるとなると、その行為自体に恐怖感がある。それはそうですよね。男同士はそうなんだと思っていても、「ホントに入るのか」とか「ものすごく痛そうだ」とか、私だって思います(笑)
その恐怖感を的場にわかってもらう必要がある。
光也もまた的場と話し合おうと思うんですが、二人がそれについて話をする前に、ちょっとした問題が起きてしまいます。
ゲイで男前の経済学者・青野龍平(あおの・りゅうへい)の本を出すことになり、青野が担当に光也を指名してくるんです。光也は青野の好みのタイプ。光也は青野がゲイだとは知りませんでしたが、それを知っていた的場は焦ります。狼の前に自分の可愛い羊を差し出すようなマネはできません。
なんとか青野を諦めさせようと、会議の場で、的場は光也の経験不足をあげ、無理だ、と言ってしまいます。しかし、それを聞いた光也はショック。好きな男に、会議の場で、仕事の腕を否定されたんですから。
それだけなら、あとで話せばわかってもらえたかもしれませんが、その後、光也は的場が別れた妻と親しげにしているところを目撃します。
実は的場はフリーの編集者である元妻からも、青野が光也を担当にするのを諦めるため一言言って欲しくて、光也が編集経験がほとんどないという秘密を話してしまっていました。編集者である元妻は青野ともつきあいがあり、妻は的場から聞いたそのままを青野に話し、青野は光也へ「こんなこと言ってたよ」とそのまま伝え…光也は的場が影でまで、自分を否定していたと思いこんでしまうんですね。
さらにさらに、ちょっとした誤解から、光也は的場が元妻と再びよりを戻すと、信じ込んでしまいます。そして的場に「別れる」と告げてしまうんですね。
別れを告げられた的場は…あがくでもなく詰め寄るでもなく、冷静さを釣りつくろうとしてしまいます。
普通の男たちの普通の恋は、波乱がいっぱい。
読んでる間、気がもめて気がもめて…。
ちょっと見栄を張ったりプライドに拘ったりしただけで、面白いようにどんどん拗れていってしまう。的場の見栄やプライドも理解できる感覚なんだけど、肝心な時に見栄を張ると碌なことにならないというのも、この年では実感してますのでね(笑)
光也も的場も、本当ははっきり言ってやればよかったんだと思います。「俺がいるのに」でも「二股かけたのか」でも、「あいつはゲイだから心配だ」でも「別れたくない」でも。そうやって詰め寄ってれば、誤解も早く解けたでしょう。だけど、実際自分がそんなふうにできるかというと、やはり体裁を考えると難しいです。特に別れなんて告げられたら、私だって嘘でも平気な顔しますよ(笑)無理なく共感できる。
今回のタイトルは「普通の恋」ですけど、お話は、恋に普通はない、というお話です。
「恋」はみんな特別。「特別」が普通なんですね。
表紙はとってもほのぼのしてますけど、内容はなかなかこんなほのぼのした場面はなかったです(笑)
的場って38歳なんですよね。38歳のオヤジでも、「恋」を前にはしどろもどろ。光也がつい「可愛い」と思ってしまうのもわかります。
そろそろ無理のきかないお年頃なので、風邪が肺炎に悪化しちゃったりします。
ちょっとくたびれかかったオヤジ…な的場が、今回も「素敵」でした。
「普通の男(ひと)」の続編です。
前作が出てから3年経つんですね。
お話は、前作の直後から始まってます。想いが通じ合って、でもHなしで終わってしまった前回(笑)。
ですが、やっぱり避けては通れませんね。
仕事帰り、光也の家に寄って「今度こそ」と思う的場ですが、いざという時に恐慌をきたした光也が振り上げた足が的場のこめかみを直撃してしまい、あえなく撃沈。
わざとではないとわかっているものの、激しく抵抗する光也に悩む的場ですが、いきつけのバーの友人から、“男が押し倒したいと思うのは当たり前。向こうが『入れたい』と思っているのかもしれない”というようなことを言われて驚いてしまいます。
自分が受ける立場だなどと考えられない的場ですが、光也も的場と同じようにノンケの男。これは話し合ってみる必要がある…と的場は思います。
そして光也の方は、“自分が入れたい”と強く思っているわけではないんですが、自分が受けるとなると、その行為自体に恐怖感がある。それはそうですよね。男同士はそうなんだと思っていても、「ホントに入るのか」とか「ものすごく痛そうだ」とか、私だって思います(笑)
その恐怖感を的場にわかってもらう必要がある。
光也もまた的場と話し合おうと思うんですが、二人がそれについて話をする前に、ちょっとした問題が起きてしまいます。
ゲイで男前の経済学者・青野龍平(あおの・りゅうへい)の本を出すことになり、青野が担当に光也を指名してくるんです。光也は青野の好みのタイプ。光也は青野がゲイだとは知りませんでしたが、それを知っていた的場は焦ります。狼の前に自分の可愛い羊を差し出すようなマネはできません。
なんとか青野を諦めさせようと、会議の場で、的場は光也の経験不足をあげ、無理だ、と言ってしまいます。しかし、それを聞いた光也はショック。好きな男に、会議の場で、仕事の腕を否定されたんですから。
それだけなら、あとで話せばわかってもらえたかもしれませんが、その後、光也は的場が別れた妻と親しげにしているところを目撃します。
実は的場はフリーの編集者である元妻からも、青野が光也を担当にするのを諦めるため一言言って欲しくて、光也が編集経験がほとんどないという秘密を話してしまっていました。編集者である元妻は青野ともつきあいがあり、妻は的場から聞いたそのままを青野に話し、青野は光也へ「こんなこと言ってたよ」とそのまま伝え…光也は的場が影でまで、自分を否定していたと思いこんでしまうんですね。
さらにさらに、ちょっとした誤解から、光也は的場が元妻と再びよりを戻すと、信じ込んでしまいます。そして的場に「別れる」と告げてしまうんですね。
別れを告げられた的場は…あがくでもなく詰め寄るでもなく、冷静さを釣りつくろうとしてしまいます。
普通の男たちの普通の恋は、波乱がいっぱい。
読んでる間、気がもめて気がもめて…。
ちょっと見栄を張ったりプライドに拘ったりしただけで、面白いようにどんどん拗れていってしまう。的場の見栄やプライドも理解できる感覚なんだけど、肝心な時に見栄を張ると碌なことにならないというのも、この年では実感してますのでね(笑)
光也も的場も、本当ははっきり言ってやればよかったんだと思います。「俺がいるのに」でも「二股かけたのか」でも、「あいつはゲイだから心配だ」でも「別れたくない」でも。そうやって詰め寄ってれば、誤解も早く解けたでしょう。だけど、実際自分がそんなふうにできるかというと、やはり体裁を考えると難しいです。特に別れなんて告げられたら、私だって嘘でも平気な顔しますよ(笑)無理なく共感できる。
今回のタイトルは「普通の恋」ですけど、お話は、恋に普通はない、というお話です。
「恋」はみんな特別。「特別」が普通なんですね。
表紙はとってもほのぼのしてますけど、内容はなかなかこんなほのぼのした場面はなかったです(笑)
的場って38歳なんですよね。38歳のオヤジでも、「恋」を前にはしどろもどろ。光也がつい「可愛い」と思ってしまうのもわかります。
そろそろ無理のきかないお年頃なので、風邪が肺炎に悪化しちゃったりします。
ちょっとくたびれかかったオヤジ…な的場が、今回も「素敵」でした。
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