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観賞用愛人
高遠 琉加著 / 北畠 あけ乃イラスト
大洋図書
SHYノベルズ(2006.9)


~自分は鎖でつながれている。犬のように。~
ある朝目覚めると、大学生の加藤瑛は雪深い別荘に閉じ込められていた。
そして、端整な美貌の持ち主である大学教授・音無悠一がじっと瑛を眺めていた。
自分はこの男に囚われているのか?
どこからだ?どこから狂った?
振り回していたのは自分のはずだったのに・・・・混乱する瑛だったが!?
音無悠一(おとなしゆういち)×加藤瑛(かとうえい)
大学教授と大学生。同じ大学ではないです。
年齢は…書いてなかったですよね?(誰に聞いてる)



見知らぬ雪深い別荘の一室で目覚めた瑛。
足には枷を嵌められ、そこから伸びた鎖の先はグランドピアノに繋げられていました。目の前にはバーで知り合った悠一の姿が。
「監禁もの」です。
「監禁」して、そのあと何をするかと言えば、「見るだけ」です。陵辱したり調教したりしないんです。まさに「観賞」。

ただただ永遠に降るかのような雪の中に、閉じ込められるように建つ別荘の一室。
カレンダーも時計もTVもない、世界から切り離され、時の止まった中で、瑛は鎖に繋がれたまま悠一と2人きりで過ごします。
舞台の移動はほとんどなく、動いていくのは「心」だけ。

閉鎖的な状況と「見るだけ」という行為に追いつめられていく心理サスペンスのような趣があります。
絶え間なく降り全てを埋め尽くす雪は、瑛に注がれる悠一の視線とシンクロして感じられました。
ただただ静かな雪、静かな視線…
お、重い(笑)。

色もなく、感情もないような静かな世界の中で瑛には色がついてるように思います。瑛は火。悠一は氷。瑛視点なので、瑛は様々に動きます。悠一はただ止まったままに見える。
瑛は悠一に見られているわけですが、悠一の過去が明らかになってくると、「観賞用」なのは悠一だという思いが強くなりました。読みどころもそのあたりですね。
一般的な話、「自傷行為」をしてしまう精神状態というのが良く理解できなかったんですが、悠一のそれは心の叫びがすごくよく伝わってきて理解でき、痛々しかったし、怖いと思った。

瑛が、悠一の心を開いていく、火が氷を溶かしていく。。
監禁されてあれこれされて…と「される側」のお話ではなく、「する側」にスポットが当ってるのが面白いですね。

心理戦で、とても静かで、日常離れした雰囲気があり、独特な感じがしました。
こういう人の心って、受け止め方は様々だし、悠一の過去がわからないほうが、追いつめられていく緊迫感が出るので、これから読む・・・というかたのためにアレコレは詳しく書きませんでした。
痛くってだめ、とか陵辱で大変とか、そういうのはないです。
「見る」ということがエロなんです(笑)

なかなか面白かったですが、感想はストーリーがわからないものになっちゃいました。すみません(^^ゞ
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