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ルナティック・ゲーム
水壬 楓子著 / 長門サイチ画
徳間書店
キャラ文庫(2006.9)


「じゃあ、SEXを始めましょうか」
上司として着任したフェリシアと抱き合うこと。
それは犯罪捜査官・シーナの体内にある「国家機密」の回収手段だ。けれど、何度抱いてもフェリシアの冷淡な美貌は崩せない。次第にもどかしさを募らせるシーナは、フェリシアへの想いに気づき始める。
そんな時、カジノの潜入捜査で、フェリシアが人身売買のオークションにかけられ!?
シーナ/椎名千秋(しいなちあき・28歳)×フェリシア・ラム

「桜姫」の続編です。
前回「種」の回収に失敗したフェリシアは、前作で死亡した連邦犯罪捜査局支局長の代わりに新支局長として素性を偽って就任し、支局長と平行して司法庁の仕事を兼任しながら、シーナとの「種の回収」を続けることになります。

「種の回収」をするための手段はSEX。
もう一つの手段はシーナの身体を細胞レベルまで切り刻んで取り出すしかないので、必然的にSEXを手段とするしかないんですが、シーナは、フェリシアがシーナとのSEXを義務か仕事のように淡々と冷静に行おうとしていることが気に入らず、苛立ちを隠せません。

シーナから「種」を取り出すことはシーナの身体にとっても必要なことで、フェリシアにとっても重大な責任ある任務です。気持ちがどうの…という段階など関係なく、しなければならない状況から二人の関係は始まったわけで、続編となる今作では、そこに愛が生まれるのを期待したいところなんですが。

あとがきで水壬さんは「恋愛の山を少しずつ登っている二人」と書いておられますが、私の感じたところでは、富士山に例えたら5合目にも達していませんね。というか全然昇ってないがな。足をかけたくらいですか?(笑)

そこまでではないとしても、シーナはフェリシアへの苛立ちからフェリシアを好きになったことを自覚しますが、フェリシアは生殖行為の重要性が失われつつある星の種族なため、種族全体として、SEX、そして恋愛感情自体が進化の過程で置き去りにされてきたらしく、当然「恋愛」に大変不慣れで、自分の気持ちを自覚するどころじゃありません。

1冊完結のBLで言えば、攻めが受けを好きになり、「ものにしてやるぞ」と決意を固め、一方受けも相手に惹かれているけれど、まだ「恋」だとは気づいてない…という段階で、これは、お話のプロローグじゃないですか。2冊終わってもまだ始まりかい…。

というわけで、恋愛の進展を望んでいた身としては、期待ハズレ(^^ゞ
まあ、恋愛感情を自覚していくところとか、無意識に惹かれてるのに本人は自分の反応に戸惑ってるというのも可愛いし、そういうのも好きですけどね。単に2冊目でまだそこか、と思っただけです。

今回も事件がらみです。
事件のことやあらすじをここに詳しく書かなかったのは、シーナとフェリシアの関係と、今回起こった事件との間に何の関連もないと思うからです。

2人の恋愛については、また次の作品で一段落するそうです。
でも、「とりあえず恋愛面では一段落」とありますので、これってその先も続くシリーズになるのかしら。つまり1冊目が「出会い」で2冊目が「恋心の自覚」で3冊目にしてようやく「恋の成就」で、その先は…異星人との恋愛における障害や葛藤とかかしら(笑)
まあ、今度こそを期待して、次もついていきますよ。

今回シーナの相棒、犬型異星人・ランディが人型に変身しています。「真っ黒な大型犬」という外見や、するどく冷静な態度、厳しい突っ込みなどから想像して、長身の不遜なタイプを想像してたんですけど、違ってたー。確かにシーナがガタイのいいタイプだから、デカイの2人じゃ被るもんね(笑)

やれやれ、次まで引っ張られちゃったな…という感じでしょうか。
次回を待ちましょう。
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