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ラブバードを探して
松前 侑里著 / 亀井高秀イラスト
幻冬舎コミックス
ルチル文庫(2006.9)


大学生の神尾夕貴は、恋人・本上俊也と大喧嘩の末、別れた。
半年後、「いつでも戻ってきていい」と言った俊也の言葉に素直になろうとした矢先、親友・菅谷智人の恋人が俊也だと知る。事情を知らない智人は夕貴のために俊也の同僚・千葉を紹介。すべてを知りつつ優しい千葉だったが夕貴が思い出すのは俊也のことばかり。
そして俊也も夕貴を…。
本上俊也(ほんじょうとしや)×神尾夕貴(かみおゆうき)
23歳・教師と大学生 ~3年後くらいまで。

俊也と夕貴は恋人同士。
ささいなことで喧嘩となり、夕貴がどうしても「ごめんなさい」と言えなかったばっかりに、一緒に暮らしていながら別れることになってしまいます。
夕貴は意地を張り続け月日は流れ、半年ほど経った頃、「いつでも戻ってきていいからな」と言った俊也の言葉にやっと素直になろうとした矢先、友人の智人(ともひと)から恋人を紹介されます。
それが、何の悪戯か、俊也だったんですね。

お互い嫌いになったどころか、まだ好きだということはわかりきっているのに、擦れ違った月日が簡単には元に戻れない状態に二人を追い込んでしまっていました。
夕貴だけでなく、俊也もまた、夕貴のことを忘れてはいません。
智人に紹介された、俊也の同僚・千葉は本当にいいヤツで、夕貴は千葉を好きになろうとするんですが、心はどうしても俊也に戻ってしまう。そして同じように俊也もまた、智人が素直で可愛い子で、ずっと一緒にいれば好きになれるとわかっていても、夕貴が心に大きく存在し過ぎている。
俊也と夕貴が最終的にひっつくことはわかってます(笑)。
それでもこの二人の側に感情移入すると、大変に切ない泣きそうな辛さが味わえます。
お互いの気持ちはわかっているのに、どうすることもできないんですもの。

だけど、私が一番感じたのは、この二人がどうこうというよりも、「好きになっても相手に好きになってもらえない、想いが通じないというのは辛いよな~」ということでした。そして恋愛の難しさ? どんなに善人で性格が良くたって、恋愛がうまくいくとは限らないんですよねぇ。
みんなただ人を好きになっただけなのに、なんでこんなに傷つかなくちゃならなかったんでしょうね。それぞれが皆、我が儘だったり臆病だったりずるかったりしているけれど、聖人君子じゃないんだから、そんなの当然のこと。

人を好きになるのは勿論罪ではないけれど、いつも上手くいくとは限らないし、誰かを傷つけたりすることも、傷つけられたりすることがあるのも当たり前で、誰に文句を言えることでもない。
どんな結末になろうとも仕方がないと思うんだけど、それでも、こんなにこじれちゃったのは何故?と問いたくなる。

「ごめんなさい」が言えなかったばかりに、自分も傷ついたけれど、傷つけてしまった人たちのことを思うと、ずいぶんなことに巻き込んじゃったわねぇ~と思ってしまうんですよね。
お互いの大切さに気づくために必要だったということかもしれませんが、そもそもの発端を思うにつけ、そんなこと人を傷つけずに気づけよと思ってしまう。
だから、また元に戻れてよかったね~!と諸手をあげて喜べないのが辛い。
そうは言っても、「そんなことで?」と言うような理由でダメになってしまうのも、いくら好きでも上手くいかないのも恋愛。智人にも千葉にも「仕方がないのよ」としか言えない。
微妙な思いが残りましたね。
特に千葉には多数の同情票が寄せられることと思います。


松前さんはルチルでは初めてですね。
ディアプラスでは、お名前だけでいつも購入しております。
昔には痛いのもあったそうですが、最近のは優しくて切ない系が多いかな?
脂ぎった感じがお好きなかたには向かないと思いますが。
時に癒し系な優しい雰囲気が好きなんですが、今回は癒されなかったぞ(笑)

最後に夕貴が教員となってからのショートストーリーがありますが、この二人はお互いに文句や不満など、これっぽっちも感じたり洩らしたりしちゃいけないと思いますよ。
千葉と智人が身を引いたからこそある今の幸せなわけです。文句を言ってつまんないことで別れたばっかりに、自分たちが傷つけた人たちですよ。自分たちだって辛い思いをして、またやっと再び寄りそうことができたんだから、まだそんなこと言ってたらバチがあたります。喧嘩するなんてもってのほか。この辺の二人、ちょっと能天気過ぎる感じがします。
それと、夕貴の感度が良くなったと「千葉に御礼しなきゃな」という俊也。無神経だなぁ。夕貴にも千葉にも失礼です。
俊也ってどういうイメージなのか、最後までわかんなかったです(笑)
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