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カラメル屈折率
崎谷 はるひ〔著〕 / ねこ田米蔵イラスト
角川書店
ルビー文庫(2006.9)


恋人同士となった宇佐見と矢野が3年生に進級した春、矢野が遠方の大学に進学するらしいという噂を聞いてしまった宇佐見。
だがそれについてなにも言ってくれない矢野に、宇佐見は不安ばかりをつのらせてしまい──?
矢野智彦(やのともひこ)×宇佐見葉(うさみよう)
高校三年生同士。

「カラメル屈折率」
「マシュマロ摩擦熱」の二編。

こちらは「ハチミツ浸透圧」の続編です。
前作で恋人同士となってからは半年ほど経ちました。幸せ…のはずなのですが、宇佐見には恋人同士になったからこその悩みが。
ひとつは、「恋人」になったからこそ、矢野と自分ではつりあわないのでは…?という卑屈な気持ちが生まれてしまったのです。
そして、健全な男子同士であるからには、それなりかそれ以上に「欲」」があるわけですが、学生で、当然親と同居の二人が事をいたそうと思っても、落ち着ける場所はどこにもない。ラブホテルなぞは堅物な矢野が嫌がるし、外でちょっとじゃれついたりしても、矢野に止められてしまうのです。

そして高三となった二人には進路の問題も持ち上がります。
校内の特進クラスどころか全国でもトップレベルの頭脳を持つ矢野は、それだけではなく剣道でもやはり全国区の有名人です。普通科で中の上くらいの成績の宇佐見では、今度ばかりは矢野と同じ大学へついていくことはできません。それでも、矢野がどうするつもりなのかが気にならないわけはない。どこの大学を受けるつもりなのか、矢野に自分で聞けばいいのに、「矢野からは何も話してくれない」というイジケた気持ちも手伝って、宇佐見は矢野に問うことができません。
そうこうするうちに、宇佐見は鹿児島の剣道強豪の大学から、スカウトが来ていることを知ります。剣道が好きで、「剣道三昧」を望んでいた矢野が、鹿児島に行ってしまうのでは?
焦った宇佐見は、矢野に勇気を出して尋ねてみますが、言葉を濁しはっきり答えてくれない矢野に、それまでの鬱屈も重なってキレた宇佐見は勢いで「もう別れる!」と言ってしまいます。

恋人同士にとって、「進学」はその後の二人の距離を決める重大な節目ですよね。
そんなとき、自分の進路や将来よりも「矢野」が世界の全ての宇佐見は、矢野矢野矢野・・・と矢野のことで頭がいっぱい。そういうところが可愛らしいと思いますけどね。矢野は「若武者」なので(笑)、無骨な部分が魅力的だとは思うものの、お世辞にも言葉が足りてるとは言えない。
進路くらい相談するか話してやってもいいのに、と感じるのは当然だと思うけれど、実際矢野が何を考えていたのかがわかると、その真面目さはや責任感は、凄いというか、熱いなぁ~と思いましたね。

宇佐見の想いもだけれど、どっちかというと矢野に萌えです。「若武者」なんて形容されて、文武両道のカチコチの硬派だけれど、そういう彼が抱く宇佐見への想いって半端なところはどこにもないですよね。
彼の中の情緒や欲は、全てが宇佐見に向かってる。この「愛」は重いですよ。愛する人に、そんな愛を向けてしまう矢野が、とってもいいなぁと思います。

今回Hは回数は少なかったですけど、中身はやはり濃かったですね(笑)
Hの最中でも、矢野の宇佐見への気持ちの重さ強さがよくわかります。ちょっと怖いくらいというか、宇佐見の身が心配になるくらいですね(笑)。

「マシュマロ摩擦熱」では、二人はなんとめでたく同居しています。
行く末に不安を感じていた宇佐見、二人の未来を真剣に考えていた矢野、そんな二人を読んだあとなので、この熱々ラブラブぶりはとても嬉しかったです。

さて、今回「いかにも」な感じで別カップルが登場しています。
こいつらはきっと続編への布石でしょうねと思っていたら、案の定あとがきにそう書いてありました(今回珍しくあとがきを最後に読んだんで知らなかった。)
たぶん「攻め」の方だと思いますが、この人なんだかホントにエロ怖そうですね(笑) 
この人をただでさえエロの濃い崎谷さんが書いたらどうなるのか、ちょっと恐ろしいです。
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