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檻の中で愛が降る
あすま 理彩著 / 小山田あみイラスト
プランタン出版
プラチナ文庫(2006.8)


「今度は…一夜では済ましませんよ」
元下男の中原の言葉に、雪下侯爵家の嫡男・梓は震えた。
3年前従順なはずの彼に、一度だけ凌辱を許したが、彼はその後組の若頭に出世し、今度は梓ごと家を買ったのだ。
貴族が金の為に弄ばれる。座敷牢に繋がれ、夜ごと秘処を暴かれ雄芯を穿たれ、貶められた。だが囲い者にされ、踏みにじられた自尊心とは裏腹に、貫かれると覚えさせられた甘い疼きが蘇って、梓は戸惑う。
淫欲を無惨に刻み込まれているのに、何故…?
中原耕介(なかはらこうすけ)×雪下梓(ゆきしたあずさ)

年齢は設定されていませんでしが、20代半ばくらいでしょうか。
攻めの中原が一つ年下です。
大正浪漫シリーズ(となったらしいです)の第二弾。
一作目は「純粋な恋が降る」で健気な受けに涙しましたが、今回は攻めの純愛に感動いたしました。

伯爵家の御曹司・梓と下男の中原。
しかし、やがて立場が逆転します。
下男だった中原が雪下家の会社を買い上げ、梓は中原に囲われる身に。
身分違い、下克上のお話ですね。
梓は中原の家の離れに住まわされ、逃げ出すことは許されず、ただ中原を待ち、抱かれるだけの日々となってしまいます。

しかし、その経緯を見ると、中原の想いは明らか。
どちらかというと、素直じゃなく意地っ張りでプライドの高い梓が事を複雑にし、墓穴を掘ってるように思えます(笑)
この梓がどうにも今ひとつ魅力的に思えなかったのが残念でした。
ちょっとひねくれすぎじゃないかなぁ~と思ってしまったんですね。

でも、梓に向けられる中原の想いは、そのへんを補って余りある感じでした。
一見ひどいことを言ったりしたりしているように見えても、想いが透けて見えて、その真摯な想いが伝わってくる。
なのに、何にも知らない梓は、曲解したり邪推したりと・・・鈍感にもほどがある(笑)自分の気持ちにもなかなか気づきませんしね。
そのへんの切なさがお話の本筋なので、しかたないんだけど。

ラストにやっと口にされる中原の気持ちは、ホントに「純愛」ですね。
自分の命を差し出すほどの健気で真摯な愛情を向けられて、羨ましいですよ、梓が。だからこそ、梓の魅力がよくわからなかったのがとっても残念。

エロも濃いめで、監禁調教に近いような状態なのに下卑たイヤラシさは感じないのはやはり攻めの愛情が伝わってくるからでしょうか。
年下下克上の萌えも、十分楽しめた。
これを読む前に他の作家さんの新刊で、設定は違うけれど、やはり似たような下克上監禁調教を読んだんだけど、そっちは耐えられなかったんですよ(笑)

作者様がだいぶ攻めの中原に入れ込んで書かれたようですが、その心意気は伝わってきましたねぇ(笑)
中原、ホントに素敵でした。

このあとまだシリーズとして続くのかわかりませんが、大正を舞台としたしっとり切ないこのシリーズ好きです。
また書いて欲しいな。

前作のカップルの攻めがほんとにちょこっとだけ出ていますが、お話は独立しているので、単独で読めます。
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