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ギャルソンの躾け方
榎田 尤利著 / 宮本佳野イラスト
徳間書店
キャラ文庫(2006.8)


大財閥グループの御曹司・篠宮(しのみや)は、自慢のカフェの経営を楽しんでいる。そんな彼に共同経営を持ちかけられた水樹(みずき)。小さな珈琲店店主の水樹は、ネルドリップの天才で勝ち気。余裕のある紳士然とした篠宮が気に入らず猛反発! 
そんな水樹を篠宮は「君には躾が必要ですね」と柔らかだが、否とは言えない口調で追いつめてきて!?
篠宮蓮(しのみやれん・38歳)×石花水樹(いしげみずき・26歳)

「ギャルソンの躾け方」
「ギャルソンの騙し方」の二編。

藤井沢商店街シリーズ第三弾です。
「商店街」というと、身近でありながら、昨今寂れていくところも多い中、ちょっと懐かしい響きを感じたりもします。
商店街の人々が「商工会」の会議所に集まって売り出しやお祭の企画を考えたり、そのままやはり商店街にある行き着けの飲み屋さんにみんなで流れて行ったり・・・とそんなワイワイやってる雰囲気を想像させられて、そんなところがちょっといいな~と思ったりするんですが、今回は「カフェ」に「御曹司でSな店長」に「ギャルソン(バリスタ)」。
私の「商店街」のイメージからかけ離れてるぞ(笑)。いえ、個人的なイメージですよ。

篠宮は篠宮グループの御曹司。しかし、カフェを開きたいという夢のために篠宮グループを飛び出し、藤井沢駅前におしゃれなカフェを作り、オーナー店長となってしまいます。
厳選した素材を使ったランチやスイーツに飲み物、店内内装にも働く人間にも拘って、自分の思い描くカフェを作りますが、コーヒーを美味しく入れることがなかなか難しい。
そんな時、同じ商店街にある「石花珈琲店」の三代目・水樹を知り、彼の入れるコーヒーに魅せられ、彼を共同経営者兼バリスタ兼ギャルソンとして誘います。

水樹のいる「石花珈琲店」は祖父の代からの店で、祖父亡きあとを父が継いでいました。父、母、そしてアルバイトから従業員となった小嶋(こじま)と水樹、そこには幸せが確かにあったのですが、母が病で亡くなったあげく、父と小嶋が男同士でありながら関係があったと知った水樹はショックを受け、父の「子供なんかつくるんじゃなかった」という言葉に17歳で家を飛び出しています。
しかし、父が突然倒れ、呼び戻された水樹は、素晴らしいコーヒーを入れる腕がありながら、投げやりになっているんですね。
そんな家庭の事情が絡みつつ、篠宮と水樹の関係も接近していきます。

で、この篠宮さんですけど、カフェを開くという夢の他に、彼にはもうひとつ夢があって、それは「若い男の子を自分好みに躾けること」。篠宮はソフトSなんです。
水樹は、家庭の事情もありましたのでちょっとグレたりもしましたし、口も悪いし気の強くヘビースモーカーで、なかなか「躾け甲斐」のありそうなタイプです。
こういう気の強い猫をちょっとSっぽく躾けていくのが醍醐味なんでしょうが、残念ながら私にはそのへんの萌えツボがなく、篠宮にも全然萌えない(^^ゞ

そうは言っても榎田さんなので、スイスイ読まされてしまうのはさすがです。ちょっと「犬ほど素敵な商売はない」に似た感じでしたね。あれより軽めですが。「S」と言ってもソフトなので、そんなに抵抗もありません。
榎田さんを読み始めると、いつもわりと読むのが早い私が、また更に早くなります。文章や言葉の流れの上手さとか面白さが、「休憩しよう」と思わせないんですよね。疲れない。
このお話は確かに私のツボからはちょっと外れていたんだけど、やはり読むのは早かったから、面白く読まされてしまったということなんでしょう(笑)

よく「脇役」とか「二番手」に気になるキャラがいたりしますが、今回もいました。篠宮の元秘書で、篠宮にくっついてきた有藤(ありとう)。クールでいい感じです。が、残念ながら、恋人(たぶん女性)がいるらしい(笑)

まだ続くんでしょうか、このシリーズ。
個人的にはできれば次回はぐっと庶民的な職業が読みたいなぁ…。八百屋とか魚屋とか?(笑)

あ、そうそう歯医者の先生がちょこっと出てました。
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