![]() | ごめんなさいと言ってみろ 榎田 尤利著 / 北上 れんイラスト リブレ出版 2006-08-12 ビーボーイノベルズ Amazonで詳しく見る by G-Tools |
出版社のパーティーで出会った、少女マンガ家のリツとハードボイルド作家の久々野。
初対面は最悪、再会も超バッド・シチュエーション―なじり合って罵り合って、お互いの印象はドン底だった二人だが、そんな彼らに突然コラボ企画が持ち上がった。「よりによって作風正反対のおれ達が共同作業だなんて無理無理無理!」と、かたくなに断ろうとしたリツだが…。
初対面は最悪、再会も超バッド・シチュエーション―なじり合って罵り合って、お互いの印象はドン底だった二人だが、そんな彼らに突然コラボ企画が持ち上がった。「よりによって作風正反対のおれ達が共同作業だなんて無理無理無理!」と、かたくなに断ろうとしたリツだが…。
久々野藤吾(くぐのとうご・36歳)×椎名律(しいなりつ・26歳)
小説家と漫画家です。
榎田さんの「マンガ家シリーズ」第二弾。
第一弾は「君がいなけりゃ息もできない」ルコちゃんですね。
このあとまだ二作が予定されていますが、それぞれ単独で読めます。
出版社のパーティーで初めて顔を合わせた二人。
ちょっとした不運で律のシャツに赤ワインがかかってしまいますが、二人とも、自分は悪くない、相手のせいだと全く謝らない。
敵意丸出しの皮肉と罵りあいの応酬になりますが、なんの因果かそんな二人が編集者の企画によってコラボ作品を作ることになってしまいます。
初めは気乗りがせず、顔を合わせれば言い合いとなり、とことん相性の悪そうな二人。
しかし、久々野も律も、お互いの書き上げた作品を見るうちに、それぞれの力量を認め、相手を見る目を変えていく。
とにかく大人気ないほど謝らない二人でした。
社会生活を営む上でそれはどうかと思うほどですが、たぶんここまでになってしまうのは、お互いに対してだけでしょう。
容姿や、小説家、マンガ家としての作風、口を開けばけんか腰になってしまう一見正反対に位置する二人のように見えますが、実は二人はそっくりだよなと思いました。頑固で意地っ張り。
二人の言い合いは「そこまで言うか」というようなもので、こういうのって一歩間違うとやたら突っ張る姿が見苦しく見えてしまうこともあるのに、榎田さんは上手いですね。そんな感じは全然しない。
二人のやりとりは面白いし、テンポ良く、つっかからずにスイスイ読めてしまうのですね。
二人の間に、律の失恋が絡み久々野と律を結びつける役割となり、久々野の家庭の問題が久々野のまた別の顔を見せることになっていきます。
元担当で、今は親友と思っていた能代(のしろ)に恋人をとられショックを受ける律が、好きだったのは彼女ではなく実は能代の方だった・・・というエピソード、読んでる方には薄々わかりますが、こういうひねりも上手いですよね。能代のキャラも「淡く消えた恋」の相手として凄くいいと思った。
ラストもホッとできるようなところに落ち着いてて、やはりこういうのは安心します。
ライトなラブコメディですが、それだけじゃ終わらず、切なくキュンとなる部分やしんみりする部分がちゃんと入ってて、やはり榎田さんらしいな~と思いました。
このあとのシリーズも楽しみです。
小説家と漫画家です。
榎田さんの「マンガ家シリーズ」第二弾。
第一弾は「君がいなけりゃ息もできない」ルコちゃんですね。
このあとまだ二作が予定されていますが、それぞれ単独で読めます。
出版社のパーティーで初めて顔を合わせた二人。
ちょっとした不運で律のシャツに赤ワインがかかってしまいますが、二人とも、自分は悪くない、相手のせいだと全く謝らない。
敵意丸出しの皮肉と罵りあいの応酬になりますが、なんの因果かそんな二人が編集者の企画によってコラボ作品を作ることになってしまいます。
初めは気乗りがせず、顔を合わせれば言い合いとなり、とことん相性の悪そうな二人。
しかし、久々野も律も、お互いの書き上げた作品を見るうちに、それぞれの力量を認め、相手を見る目を変えていく。
とにかく大人気ないほど謝らない二人でした。
社会生活を営む上でそれはどうかと思うほどですが、たぶんここまでになってしまうのは、お互いに対してだけでしょう。
容姿や、小説家、マンガ家としての作風、口を開けばけんか腰になってしまう一見正反対に位置する二人のように見えますが、実は二人はそっくりだよなと思いました。頑固で意地っ張り。
二人の言い合いは「そこまで言うか」というようなもので、こういうのって一歩間違うとやたら突っ張る姿が見苦しく見えてしまうこともあるのに、榎田さんは上手いですね。そんな感じは全然しない。
二人のやりとりは面白いし、テンポ良く、つっかからずにスイスイ読めてしまうのですね。
二人の間に、律の失恋が絡み久々野と律を結びつける役割となり、久々野の家庭の問題が久々野のまた別の顔を見せることになっていきます。
元担当で、今は親友と思っていた能代(のしろ)に恋人をとられショックを受ける律が、好きだったのは彼女ではなく実は能代の方だった・・・というエピソード、読んでる方には薄々わかりますが、こういうひねりも上手いですよね。能代のキャラも「淡く消えた恋」の相手として凄くいいと思った。
ラストもホッとできるようなところに落ち着いてて、やはりこういうのは安心します。
ライトなラブコメディですが、それだけじゃ終わらず、切なくキュンとなる部分やしんみりする部分がちゃんと入ってて、やはり榎田さんらしいな~と思いました。
このあとのシリーズも楽しみです。
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