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嘘で始まるシンデレラ
高月 まつり著 / こうじま 奈月〔画〕
オークラ出版
プリズム文庫(2006.8)


友人の代わりに参加したお見合いパーティーで、運命的な出会いをしてしまった尚人。目と目が合った瞬間から、激しい恋の嵐に巻き込まれたのだ。お相手の莉音は、プリンス・チャーミングと呼ばれる、庶民嫌いの超お金持ち。それを知った尚人は、つい自分の身分を偽ってしまうが…。
身分違いのこの恋に、ハッピーエンドはおとずれるのか。
莉音・ダリウス・アーチャー(りおん・26歳)×野瀬尚人(のぜなおと・28歳)


友人に頼まれて身代わりで参加した、「金持ち限定のお見合いパーティ」。
そこで尚人と莉音は正に“目と目が合った瞬間”に雷に打たれたように恋に落ちてしまいます。

どっかで見たようなはじまりですね(笑)。
先日の綺月さんのと同じ~。でもそこから先は全然違いました。

恋に落ちた二人は無言のまま手に手を取って会場を抜け出しますが、莉音の熱烈な求愛に我に返って動転した尚人はその場を逃げ出してしまいます。
しかし後日、仕事先で再会。
再び莉音に迫られてしまい、莉音に見つめられると、動悸がして何も言えなくなってしまう尚人は、莉音の熱すぎる愛情に流されるままになってしまいます。

「男同士」でありえない…という抵抗感はありながらも、やがて莉音へのひと目ぼれを自分でも認めざるを得なくなりますが、蜜月となった二人の関係には、実は大問題が。
“身分違い”というやつですね。

莉音は世界的に有名な大富豪の御曹司、人呼んで「プリンス・チャーミング」と呼ばれる超有名人です。「金持ち限定」のお見合いパーティに出席していたものの、尚人自身は本当の金持ち友人・佐上裕也(さがみゆうや)の身代わりで、実際はただの庶民。
そして実は莉音は「庶民嫌い」なのです。
幼い頃に誘拐された経験がそんなふうにさせてしまったんですね。
とっさに「裕也の腹違いの弟」と嘘をついてしまったものの、それが莉音にバレたら嫌われて恋が終わってしまう。ああ、どうしよう。そんなドキドキのお話(?)。

莉音は高月さんお得意の、思い込みの激しい電波男です。加えて半端でないセレブなので、求愛のセリフも濃い(笑)。「出会えた運命に乾杯」なんてことを平気の平左で口にします。だけど、やはり気障というよりズレた男になっていて、そこが可笑しいです。
尚人の友人・裕也がなんだかとってもいい味を出してて好きでした。
尚人は身長が180cmあって、莉音はそれよりさらに大きいので、なんだか凄いビッグカップルですね。
愛に猪突猛進な電波な攻めって、面白おかしいけれど愛情に疑いを挟む余地がないので読んでて安心ですよね。翻弄される受側も面白いですし。

一応年下攻めなんですけど、そんな雰囲気は全然感じられませんので「年下」と聴くと飛びついてしまう私のような人は御注意を(笑)。
ライトなラブコメディで、気軽に読めるという点では当りだと思います。
今まで読んだ高月さんの、同じような電波男三冊の中では私としてはいまひとつだったかな…?セレブな男にあんまり惹かれないせいかもしれないです。
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