酒の勢いを借りて長年の想いを上司の貴章に告白した俊宏。クールな仕事人間の貴章に冷たくあしらわれるかと思いきや、付き合うことに。しかし喜んだのも束の間、その後キスさえお預け状態。
そんな時、貴章とハンサムな色男が親しげに会っているのを見てしまい…。気持の見えない貴章に戸惑い、振り回されつつも熱い想いだけを武器に果敢に攻める俊宏だったが!?
そんな時、貴章とハンサムな色男が親しげに会っているのを見てしまい…。気持の見えない貴章に戸惑い、振り回されつつも熱い想いだけを武器に果敢に攻める俊宏だったが!?
舘野俊宏(たてのとしひろ・25歳)×宮嶋貴章(みやじまたかあき・29歳)
部下×上司
「瞳は口ほどにものをいう」
「続・唇はワザワイのもと」
「初めての朝」の三編。
「唇はワザワイのもと」のリンク作ですが、前作カップルのその後の話も入っていますし、本作にも登場します。
前作の攻めの元彼が、受けの貴章という関係。
俊宏と貴章は、最初から一応恋人同士として登場します。上司の貴章を好きになってしまった俊宏が、酔った勢いでした告白が、断られると思いきやアッサリと受け入れられて、つきあうことになったのです。
しかし、告白から三ヶ月経っても、会社の帰りに食事をしたのが三回、自宅の電話で話をしたのが二回、休みの日に会ってもらえたのは一回だけで、それも昼過ぎにあって、三時ごろには「そろそろ帰る」と言われてしまい、およそ恋人同士とは思えないつきあいしか許してもらえません。
ただの上司と部下という関係の時と態度は全く変わらず、クールで仕事に厳しい貴章は、同じ部署内にいても、甘い目配せや合図一つしてくることもない。
俊宏としては、そんな関係を何とかもう一歩深くしたいと思っているのですが、貴章のあまりのそっけなさに、受け入れてもらえたと思ったのは、もしかして勘違いでは?と疑いはじめています。
恋人同士とはいえ、気分的には片思い状態。
そんな時、貴章が親しげに男(前作の攻め・韮山正純)と話しているのを見てしまい、貴章から“元彼”と説明された俊宏は、ますます焦燥感が募ります。
読んでる方には誤解だとわかっているし、視点が俊宏、貴章と移るので、貴章の俊宏への想いも誤解でも何でもないのがわかりますから安心して読めました。
社内で情報漏えい事件が同時に起こりますが、犯人は大変わかりやすいし、ピンチも全然なく簡単に片付いてしまい、表題作事態短いため、面白くなりそうなのにちょっと物足りない感じは受けました。
主人公たちは好みのキャラなんですけど、話が浅いような感じ。
前作のカップルのお話が読めたことは嬉しかったですが、一冊の本としては「読んだ」という充実感があんまりなかったです。前作ほどの「面白さ」は感じなかったかな。2カップルの絡みも面白いんですけど、両方書いたために突っ込み不足のような気がします。
でも、俊宏と貴章は結構好きでした。
貴章は『ツンデレ』とされてますけど、“ツンツン”とはちょっと違ったように思います。『感情が表に出ない人』であって、中身はクールというほど冷めてないですし、正直で素直な人という印象でした。冷静な顔で可愛いことを言うので、そのギャップに驚かされてときめいてしまうというのは理解できますね。
俊宏は、忠犬ワンコでした。真っ直ぐでちょっとヘタレですが、意外に頼りがいあるタイプ。
二人はなかなか魅力的でした。
部下×上司
「瞳は口ほどにものをいう」
「続・唇はワザワイのもと」
「初めての朝」の三編。
「唇はワザワイのもと」のリンク作ですが、前作カップルのその後の話も入っていますし、本作にも登場します。
前作の攻めの元彼が、受けの貴章という関係。
俊宏と貴章は、最初から一応恋人同士として登場します。上司の貴章を好きになってしまった俊宏が、酔った勢いでした告白が、断られると思いきやアッサリと受け入れられて、つきあうことになったのです。
しかし、告白から三ヶ月経っても、会社の帰りに食事をしたのが三回、自宅の電話で話をしたのが二回、休みの日に会ってもらえたのは一回だけで、それも昼過ぎにあって、三時ごろには「そろそろ帰る」と言われてしまい、およそ恋人同士とは思えないつきあいしか許してもらえません。
ただの上司と部下という関係の時と態度は全く変わらず、クールで仕事に厳しい貴章は、同じ部署内にいても、甘い目配せや合図一つしてくることもない。
俊宏としては、そんな関係を何とかもう一歩深くしたいと思っているのですが、貴章のあまりのそっけなさに、受け入れてもらえたと思ったのは、もしかして勘違いでは?と疑いはじめています。
恋人同士とはいえ、気分的には片思い状態。
そんな時、貴章が親しげに男(前作の攻め・韮山正純)と話しているのを見てしまい、貴章から“元彼”と説明された俊宏は、ますます焦燥感が募ります。
読んでる方には誤解だとわかっているし、視点が俊宏、貴章と移るので、貴章の俊宏への想いも誤解でも何でもないのがわかりますから安心して読めました。
社内で情報漏えい事件が同時に起こりますが、犯人は大変わかりやすいし、ピンチも全然なく簡単に片付いてしまい、表題作事態短いため、面白くなりそうなのにちょっと物足りない感じは受けました。
主人公たちは好みのキャラなんですけど、話が浅いような感じ。
前作のカップルのお話が読めたことは嬉しかったですが、一冊の本としては「読んだ」という充実感があんまりなかったです。前作ほどの「面白さ」は感じなかったかな。2カップルの絡みも面白いんですけど、両方書いたために突っ込み不足のような気がします。
でも、俊宏と貴章は結構好きでした。
貴章は『ツンデレ』とされてますけど、“ツンツン”とはちょっと違ったように思います。『感情が表に出ない人』であって、中身はクールというほど冷めてないですし、正直で素直な人という印象でした。冷静な顔で可愛いことを言うので、そのギャップに驚かされてときめいてしまうというのは理解できますね。
俊宏は、忠犬ワンコでした。真っ直ぐでちょっとヘタレですが、意外に頼りがいあるタイプ。
二人はなかなか魅力的でした。
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同人誌というのは、それなりのお値段がするので(笑)その発表作品が1冊にまとまっていて、書き下ろしもあって内容もバラエティに富んでいる・・というとてもお得感のある本でした!ただし、他の方も書いているようにやはり!このシリーズを読んでいることが前提で。第2部が
2008/01/07(月) 10:51:52 | あやかのブログ