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服従すべき男
宮川 ゆうこ著 / タカツキ ノボル〔画〕
リーフ
リーフノベルズ(2006.7)


「俺に抱かれたいんだろう?」
そう言い放ったのは危険な香りを漂わせる傲慢な男。刑事である悠紀は、拳銃密売事件の情報を得るため、この男と一晩を共にしてしまう。
男が与える快楽に溺れただけで何も得ることができなかった悠紀は、今度は怪しいと噂されるヤクザの組へ潜入することに。
だが、上手く潜り込んだ悠紀の前に再びあの夜の男が現れ、三百万で悠紀を買うと言い出して!?
桐澤礼也(きりさわれいや)×谷岡悠紀(たにおかゆうき)
年齢は設定されていませんでした。

組織犯罪対策部第五課勤務の悠紀は、暴走族が所持していた銃の出所を追って捜査中、暴力団・島元組に関連する情報を聞いて、島元の身辺を探ろうと、島元の愛人の経営するバーへ行ってみることにします。
そこで出会ったのがセクシーで危険な香りを振りまく正体不明の男・桐澤。桐澤が島元と知り合いだと知った悠紀は、島元の情報を得るため男に近づこうとしますが、「俺と遊びたいのか?」と問われ、情報欲しさに男について行ってしまいます。
しかし、初めて男と寝た悠紀は、衝撃と快楽で何も聞きだせずに身体を差し出しただけで終わってしまいます。

そして数日後、街で再び桐澤を見かけた悠紀は、桐澤と一緒にいた島元組の男を尾行。まんまと…というかどちらかという“成り行き”で島元組にもぐりこむことに成功します。
そして、島元の家で開かれたパーティの席で、再び桐澤と顔を合わせるのですが、屋敷内を探っているのを島元組の男に見つかってしまいます。
しかし現われた桐澤に救われ、“三百万でこの子を譲って欲しい”と言い出した桐澤に、その場で悠紀は買い取られてしまいます。
そしてまた成り行きで、桐澤の世話係として島元の屋敷に滞在することになり、夜はいいように啼かされつつ、昼間もいいように啼かされつつ、拳銃密売の真相を掴もうとするわけです。

拳銃の事件と同時に、インターポールから手配されている暗殺者「牙」が日本に入国したという情報が齎され、それが「東洋系の若い男」だったり、桐澤が正体不明で「アメリカのマフィア(笑)」だと悠紀が思いこんでいたりと、桐澤の正体はずっと目くらましがされています。
はたしてその正体は・・・たいしてびっくりするようなものではなく、やっぱりねという感じなんですが(笑)
それにしても捜査してるよりHしてる方が多いような気がします、この方たち。

組対五課に配属されたばかりで、やる気に溢れる悠紀は、前向きでへこたれないのはいいんですが、なんだかとっても無謀です。いくら刑事だからって言ったって、一人でフラフラ危険な場所に顔つっこんで周っていいんでしょうか。完全に独断の潜入捜査なんですけど、よく周りが許すなぁ(笑)しかも肝心の捜査はほとんどできてなくて、たいてい「なりゆき」。
真面目な刑事ものというより、どちらかというとエロとエンターテイメント性を重視した雰囲気ですので、深く考えないほうがいいんでしょうね~。

かなり強引で傲慢な攻めなんですが、悠紀の元に戻るために痩せるほど仕事をしてしまうという可愛い面があったりします。しかも異動させてしまうとは…。これって絶対桐澤の差し金でしょう?
公私混同甚だしいですな。
でも、本作の事件中もずっとそんな感じだったので、これからもエロエロ甘々のまんまでお仕事するんでしょうね。
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