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古都の紫陽花
剛 しいら著 / 石原 理〔画〕
雄飛
アイノベルズ(2006.8)


鎌倉南署の刑事・大門京介と美貌の刀鍛冶・当麻博雪は一対の妖刀を巡る事件で出逢い、結ばれた。今は眠る刀を守りながら愛を深めている。
そんなとき、中年男性が刺殺される事件が発生し、京介は捜査で忙しくなる。
一方、博雪は不思議な美少女に付きまとわれて…。
少女に優しく接する博雪に苛立つ京介。
だが、殺人事件は次の犠牲者を出してしまい、しかも現場に落ちていた凶器は博雪の守り刀で―!?
大門京介(だいもんきょうすけ・30歳)×当麻博雪(とうまひろゆき・28歳)

「古都の紅」の続編です。
未読でしたら、せっかくですから前作を先に読んだ方がいいと思います。
二人の出会いが読めますからネ。

前作で知り合い、恋人同士になった二人。
忙しい京介が、時間のあいた時に博雪の家を訪ねる。博雪はそれを待ち、京介が現れると嬉しそうに迎えます。
穏やかでしっとりした大人の恋ですねぇ。
頼りがいのある夫と、和風美人の落ち着いた妻。まるで長年連れ添った夫婦のようです(笑)
お互いへの愛情だけでなく、紅と白という刀を二人で守っていくという運命的な結びつきのある二人は、深い深い愛情でしっかりと結ばれています。
多少のヤキモチはあったりしますが、そんなのは彩りですよねぇ(笑)
しっかりとした絆で結ばれた二人がとってもいいです。

お話は、殺人事件から始まります。
二人の関係は落ち着いちゃってるので、メインは事件。
紫陽花の咲き誇る鎌倉の明月院(めいげついん)で、男性の刺殺体が発見されます。死因は首を切られたことによる窒息死。京介の仕事はにわかに忙しくなります。
時を同じくして、博雪はデパートの展示即売会に出店するのですが、そこに現われた女子高生と会話を交わすと、後日、彼女は博雪の自宅にまで現れ、つきまとわれるようになってしまいます。
一方、事件はその後も2件目、3件目と続き、連続殺人事件へと発展。
しかも3件目の現場で、博雪の守り刀が発見され、博雪は重要参考人として、警察に連行されてしまいます。

京介は、普通は見えないものが「見える人」です。
今回は京介の前に物言いたげな髪の長い女の霊が現れます。
博雪につきまとう女子高生が、その女の霊に似ていたり、女子高生の身元を辿ると、全くの別人だということがわかったり、また「紅」と「白」が京介に夢を見せて警告するなど、謎が次々に提示され、残されたまま進みます。最後にどうまとまるのか気になってしまい、これもまたあっという間に読んでしまいました。
京介の同僚でベテラン刑事の小橋(こばし)は、京介を娘の婿にと思っていたんですが、前回京介が博雪とくっついてしまったことを今でも苦々しく思っています。そして博雪が疑われると、小橋はまるで博雪が犯人のように捜査本部を誘導し、博雪を拘留させてしまうんですね。凄く人情家っぽい、いいオヤジなのに信じたくない展開で、小橋に裏切られたら京介は…博雪の運命は…とハラハラしましたが、いやいや、この小橋のオヤジはホントに一筋縄ではいかない、たいしたオヤジでしたよ(笑) やっぱりすごくいい人だったなぁ。

オカルトチックな展開は好き嫌いもあるとは思いますが、古都の落ち着いた雰囲気と、しっとりとしたカップルと、ちょっとホラーな展開の、この雰囲気はかなり気に入っています。
前回は二人の出会いでしたので、色恋面も盛り上がってましたが、今回はしっかりできあがったカップルなので波乱もないし、そういう面は控えめでしたかね。でも、この二人がすったもんだするのって似合わないと思うし、落ち着いた大人の二人はかえって安心します。

今回の殺人犯、結局は4人殺してるわけですが、動悸がひとつではないので、ちょっと理解しずらいところもありました。事件の結末も哀しいものでしたね。
また続編があるといいなぁ。
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