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初恋の未来(さき)
火崎 勇著 / 小山田 あみ〔画〕
リーフ
リーフノベルズ(2006.8)


天国にとっての、ただひとつの恋の思い出―それは高校卒業とともに別れた親友・梶との激しくもつらい初恋だった。
8年経った今でも忘れられない男。彼以外の誰ともつきあうことのないまま日々を過ごす天国の前に、再び梶が現れる。
昔の面影を残し、天国以外の人を「好きだ」と告げて―。
自分ではない想い人への気持ちに悩む梶を前に、天国の恋心は再びあふれ出すが…!?
梶凍流(かじとおる)×天国英志(あまくにえいじ)
同い年、「別れて8年」なので多分26歳くらいです。

高校二年で初めて同じクラスになり、親友となって、やがて恋人になった二人。
しかし、大学はそれぞれが別の学校を選んでいて、つきあい始めの頃、「卒業までしか一緒にいられないんだろうな」と言った梶の言葉が、のちのちまで影を落す。
「卒業まで」と、まるで期限を区切られてしまったような関係。
ずっと一緒にいたいと思っていた天国は、卒業式の前日、否定して欲しくて殊更に「これで最後」を強調しますが、梶は何も言ってくれません。
梶の中の自分の存在がちっぽけであることを悟った天国は、もう何も言えず、「それじゃあ」と言った梶に「さよなら」と告げ、二人は別れてしまう。
それから8年間、天国はずっと梶への想いを忘れられずに抱き続けています。

しかし、偶然の再会。
梶の心に「もう一度」という期待が生まれ、8年間抱き続けた想いが胸から溢れます。が、梶にはなんと「片思い」の相手がいることを教えられる。
その相手は梶の同僚の橋爪(はしづめ・男)。
天国は、再び自分の心に嘘をつき、せめて梶のそばにいるために、親友に戻るために、そして再びいつか来るかもしれないチャンスのために、梶の恋を応援するふりをします。

視点は天国、一人称。
その想いは、切ないとか哀しいとかいうよりも、はっきり言って苦しかったです。苦しくて読めない~(笑) それでも早く何とかして欲しくてどんどん読んじゃいます。

どちらかが一言素直に言っていれば、こんなに苦しまずにすんだはずですが、相手が自分を大して想っていないと思い込んでいたら、言えないというのは凄くよくわかる。
告白して、断られて、みじめでみっともない姿を、自分をフッた相手には見せたくないと思うのは当然だろう。それでもカマをかけて、相手の気持ちを探ろうとしても、望んだ反応が帰ってこなければ、もう強がって平気なふりで「こっちだって何ともないよ」という顔をするしかないですよ。
自分がこういうタイプなので、身に詰まされる(笑) 
自分は言えないけれど、相手には言って欲しいって、よく思ってましたっけ(笑)
でも「あの時素直になってりゃ今は・・・」ってこと誰でもありますよね。こういうのは「初恋」に限らずある。
でも、相手が本当に自分に気がなければ、それでいいわけですが、相手も自分を好きだった場合、この「平気な顔」は誤解のもとになります。「好きじゃない」って言ってるようなもんだ。
もう恋の傍観者となった(笑)今なら、私もそれがわかるけれど、渦中にいたらそんなこと考えもせず、天国と同じ態度を取ってしまうだろう。

とにかく、梶を思いながら強がる天国が苦しくて切ないんです。
しかも、誤解なら誤解が解ければ上手くいくだろう…と思うのに、天国がようやっと恐々口にした告白は、一刀両断の元に切り捨てられてしまいます。ああ、嘘だろ。
もっとストレートに言えば良かった?(笑)
でも梶も天国を見失ってたから、たとえハッキリ言っても「同情」にしか聞こえなかったでしょうか。

梶への想いを募らせる天国も辛いですが、「お前を好きじゃない。お前と恋人になる気はない」と言われたあと、梶から離れようと決心した天国のカラッポの心が哀しくて…ちょびっと泣いてしまった。

天国一人称なので、梶の気持ちはわかりにくいです。
梶の橋爪への思いって…ここんとこどうなんだろう?
私にはちょっと理解しづらかったかな。
ただ、相変わらず明るくゲンキな(に見える)天国に会って、やはり梶も自分を取り繕って強がった面はあると思うんですよね。お互いに、自分には別に想う人がいて「何とも思ってない」というフリをしたい。本当に素直じゃない二人。でも素直になるって難しいんです。

先を見ちゃったりせずに、天国の気持ちにどっぷり浸かって読んだら、相当辛いでしょう。
私は辛すぎて、先を見てしまいました(笑) 
こういうとこ凄く損してると自分でも思います(^^ゞ
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