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スパイは秘書に落とされる
烏城 あきら著 / 羽根田実イラスト
徳間書店
キャラ文庫(2006.7)


タイムリミットは三週間、欲しい機密を握っているのは、社長の側近だけ―。
敏腕の産業スパイ・望月雅也が情報源として狙いを定めたのは、社長秘書の中嶋淳。オフィスでは口数も少なく生真面目だが、実はゲイらしい。
身体から落そうと口説き始めた雅也だが、思いのほか中嶋は可愛くて!?
情報を取るか、恋を取るか―。
望月雅也(もちづきまさや・26歳)×中嶋淳(なかじまじゅん・24歳)


産業スパイの雅也は、藤堂グループの一会社・藤堂精密機械から企業秘密を盗み出すためSE(システムエンジニア)として潜り込みます。
雅也がターゲットにしたのは第三秘書の中嶋。偶然中嶋がゲイだと知った雅也は、身体から落そうと中嶋にアプローチを開始します。

ミイラ取りがミイラになる…というやつですよね(笑)
仕事のために仕掛けたつもりが、思いのほか可愛い相手に惹かれていってしまう。

「産業スパイ」とはいえ、雅也は明るく気さくで自然体なわりと軽いタイプなので、あんまり緊迫感は感じませんでした。とはいえ、中嶋にのめりこむうちに、本来の仕事以上の、藤堂グループの内部事情にまで興味を持ってしまい、裏に隠された秘密に引っ張られて、面白く読ませる展開になってると思います。

いかにも手馴れた風に近づいたものの、ボロボロと素が出てしまう雅也の抜けた感じがなかなか好感持てます。雅也はノンケで男相手は初めてですが、これも仕事と挑戦するものの、全く勃たずに焦りまくってしまいます。この時の雅也の心中が面白いです。
お相手の中嶋は生真面目で大人しいタイプで、可愛らしいとはいえ、ちょっと地味なタイプ。烏城さんの書かれる受けはわりと元気タイプが多いのに珍しいなと思っていました。
ですが、さすがは烏城さん。
ストーリーにも、そして中嶋にも、どんでん返しが用意されていたのでした。

藤堂グループに潜む、まるで武家社会のような柵や思いなどはちょっと理解しにくい部分もありました。本家や分家同士の確執とか、競い合いとか、正直に言うと全部はわかりませんでした(笑)

お話は読みやすく面白いと思ったんですが、最初から最後まで気になったのがイラストです。
雅也が全然イメージと違います。
イメージだけならともかく、描写されている雅也の外見と全く違う雅也が描かれているので、なぜこうなったのか不思議。
男っぽい顔つきと体育会系の身体、髪も、襟足は刈上げで、撫で付けないと立ち上がってしまうベリーショートなんですよ?
いったい、これ誰なの?(笑)
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