一ノ瀬組の長男・彗が刑事の橘和貴と出会ったのは、外で倒れた時だった。橘に惹かれる彗は、橘と会えることを楽しみにしている。橘もまた、身体は弱いが優しい彗に惹かれ始める。
そんなある日、彗の双子の弟・響の二代目襲名が目前に迫り、周辺に危険が迫る。刑事の橘をこれ以上巻き込めない―彗は橘にもう会わないと告げるが…!?
そんなある日、彗の双子の弟・響の二代目襲名が目前に迫り、周辺に危険が迫る。刑事の橘をこれ以上巻き込めない―彗は橘にもう会わないと告げるが…!?
橘和貴(たちばなかずき・30歳)×一ノ瀬彗(いちのせすい・21歳)
一ノ瀬組が舞台のシリーズ第三作目、双子の片割れで兄の彗と刑事の橘の恋のお話です。
個人的に一番読んで見たかったのがこれ。
彗がは身体が弱い上に、ヤクザの息子で、相手は刑事。
ロミオとジュリエットはいったいどうなるのか?
双子で弟の響の二代目襲名が迫り、響の側近の室生(むろう・第一作めの攻)に恨みを抱く組織「海坤(みづち)会」の暮林(くればやし)が室生を狙い、響の二代目襲名を潰そうと仕掛けてきます。
挨拶周りの帰路、室生は撃たれ重傷を負ってしまう。
暴走しそうな響を止め、「海坤(みづち)会」と暮林を潰すため、側近を欠いた響のために彗は参謀となって動くことを決心します。
橘と彗は口に出し合ってはいないものの、お互いの気持ちはちゃんと分かり合っています。響の襲名が終わって身辺が落ち着いたら、彗は橘の元へ行くと約束していました。
しかし室生が撃たれ、形勢は一挙に不穏となり、響のために、嫌っていたヤクザの世界で「海坤(みづち)会」を殲滅させようとする彗は、そんな自分は橘にふさわしくないと、橘と別れを決心します。
熱血漢で、非行に走る子供たちを救うことに一生懸命で、刑事が天職という橘と、暴力団組長の息子の自分が愛し合うことは、それまでも、そう簡単なことではなく、いけないことだというのはわかっていました。でも彗は、ヤクザの世界を嫌っていて、そこに生まれながらもカタギを通しており、身体が弱かったせいもあって、どこかで自分とは違う関わりたくない世界として、一歩引いたところがあったんですね。しかし、室生が撃たれ、暮林の恨みの矛先が、響、そして初めての友人の菜央(なお)にまで向いていると知った彗は、初めて自分の周りの大切な人を守るために、自分から立ち上がります。
身体が弱いのは変わらないので、無理を押しながら、それでも、さすがヤクザの息子…と言っては彗が可哀相かもしれませんが、繊細で優しく弱々しい気性の奥底にやはり同じ血が流れてるんだなと思わせるところがあって、こういうとヘンですけどなかなかカッコよかったです。
なさぬ仲の二人は、自分たちの気持ちがどうと言うより、周りの状況によって引き裂かれてしまいます。
響の襲名についてだけではなく、橘も上司から一ノ瀬組の動向を探るように圧力をかけられたり、反対にヤクザとの結びつきを匂わされクビをちらつかされたりと、追い込まれていく。
好き、と告げながら、さようならと同時に言わなければならないのは切ないですね。
だけど、そんな切なさをゆっくり味わう暇もなく、周りの動きがおそらく三冊中一番激しく、目立ってるのは室生、菜央、響の方が多いです。
橘と彗二人のシーンが凄く少ないように思えたんですよ。そのへんちょっと物足りなかったかな。
橘と彗だけだと、彗がほとんど動けない分おそらく心理戦になって、状況的に切ない切ないお話になってしまうだろうと思いますが、そこまでは望まないものの、もうちょっと二人のやりとりが見たかったかな~と思います。
別れを告げられた橘は…ちょっと頼りない感じもありましたが、悩んでしまうところがまた橘という人の誠実さなんだろうとも思います。本質は熱い人なので、心を決めて腹を据えてしまえば、なんにだろうとぶつかっていけると思うので心配はなさそうですが。
やっと結ばれた橘と彗ですが、彗の療養のため遠距離恋愛になってしまうようです。彗は身体が弱い上に死にかけたので、Hも最後まではいってません。元気になったらできるかな~(笑)
次の第四作で完結だそうです。
カップルはまた室生と菜央に戻るらしいです。
菜央には過去に壮絶なものがあるみたいですが、そのへんが明らかになるんでしょうね。
何にしても、皆幸せで安泰…となって欲しいものです。
時間が一作目から二作目三作目と順に流れていますので、未読でしたらできれば続けて読んだ方がわかりやすいと思います。
一ノ瀬組が舞台のシリーズ第三作目、双子の片割れで兄の彗と刑事の橘の恋のお話です。
個人的に一番読んで見たかったのがこれ。
彗がは身体が弱い上に、ヤクザの息子で、相手は刑事。
ロミオとジュリエットはいったいどうなるのか?
双子で弟の響の二代目襲名が迫り、響の側近の室生(むろう・第一作めの攻)に恨みを抱く組織「海坤(みづち)会」の暮林(くればやし)が室生を狙い、響の二代目襲名を潰そうと仕掛けてきます。
挨拶周りの帰路、室生は撃たれ重傷を負ってしまう。
暴走しそうな響を止め、「海坤(みづち)会」と暮林を潰すため、側近を欠いた響のために彗は参謀となって動くことを決心します。
橘と彗は口に出し合ってはいないものの、お互いの気持ちはちゃんと分かり合っています。響の襲名が終わって身辺が落ち着いたら、彗は橘の元へ行くと約束していました。
しかし室生が撃たれ、形勢は一挙に不穏となり、響のために、嫌っていたヤクザの世界で「海坤(みづち)会」を殲滅させようとする彗は、そんな自分は橘にふさわしくないと、橘と別れを決心します。
熱血漢で、非行に走る子供たちを救うことに一生懸命で、刑事が天職という橘と、暴力団組長の息子の自分が愛し合うことは、それまでも、そう簡単なことではなく、いけないことだというのはわかっていました。でも彗は、ヤクザの世界を嫌っていて、そこに生まれながらもカタギを通しており、身体が弱かったせいもあって、どこかで自分とは違う関わりたくない世界として、一歩引いたところがあったんですね。しかし、室生が撃たれ、暮林の恨みの矛先が、響、そして初めての友人の菜央(なお)にまで向いていると知った彗は、初めて自分の周りの大切な人を守るために、自分から立ち上がります。
身体が弱いのは変わらないので、無理を押しながら、それでも、さすがヤクザの息子…と言っては彗が可哀相かもしれませんが、繊細で優しく弱々しい気性の奥底にやはり同じ血が流れてるんだなと思わせるところがあって、こういうとヘンですけどなかなかカッコよかったです。
なさぬ仲の二人は、自分たちの気持ちがどうと言うより、周りの状況によって引き裂かれてしまいます。
響の襲名についてだけではなく、橘も上司から一ノ瀬組の動向を探るように圧力をかけられたり、反対にヤクザとの結びつきを匂わされクビをちらつかされたりと、追い込まれていく。
好き、と告げながら、さようならと同時に言わなければならないのは切ないですね。
だけど、そんな切なさをゆっくり味わう暇もなく、周りの動きがおそらく三冊中一番激しく、目立ってるのは室生、菜央、響の方が多いです。
橘と彗二人のシーンが凄く少ないように思えたんですよ。そのへんちょっと物足りなかったかな。
橘と彗だけだと、彗がほとんど動けない分おそらく心理戦になって、状況的に切ない切ないお話になってしまうだろうと思いますが、そこまでは望まないものの、もうちょっと二人のやりとりが見たかったかな~と思います。
別れを告げられた橘は…ちょっと頼りない感じもありましたが、悩んでしまうところがまた橘という人の誠実さなんだろうとも思います。本質は熱い人なので、心を決めて腹を据えてしまえば、なんにだろうとぶつかっていけると思うので心配はなさそうですが。
やっと結ばれた橘と彗ですが、彗の療養のため遠距離恋愛になってしまうようです。彗は身体が弱い上に死にかけたので、Hも最後まではいってません。元気になったらできるかな~(笑)
次の第四作で完結だそうです。
カップルはまた室生と菜央に戻るらしいです。
菜央には過去に壮絶なものがあるみたいですが、そのへんが明らかになるんでしょうね。
何にしても、皆幸せで安泰…となって欲しいものです。
時間が一作目から二作目三作目と順に流れていますので、未読でしたらできれば続けて読んだ方がわかりやすいと思います。
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