護衛のスペシャリスト・SD(セキリュティドッグ)の全寮制養成所は、海に囲まれた南の孤島に立っている。
訓練生としてやってきた斗貴は、さっそく美味しそうな相手を探して寮内あちこちで手を出し始める。ところが「可愛い」だの「抱きたい」だの言われ、思うようにうまくいかない。
その上、とびきり厳しい鬼教官・藤村に目をつけられ、そのキスにメロメロになってしまった斗貴は、♂としてのプライドをいたく傷つけられて―!?
訓練生としてやってきた斗貴は、さっそく美味しそうな相手を探して寮内あちこちで手を出し始める。ところが「可愛い」だの「抱きたい」だの言われ、思うようにうまくいかない。
その上、とびきり厳しい鬼教官・藤村に目をつけられ、そのキスにメロメロになってしまった斗貴は、♂としてのプライドをいたく傷つけられて―!?
藤村陣(ふじむらじん・28歳)×橘斗貴(たちばなとき・18歳)
ネットでタイトルを一見して購入リストから外したものの、リアル本屋さんであらすじ&中身を見て、面白そうだったので購入してみました。
SPよりも過酷で危険な任務に就くSD(セキュリティ・ドッグ=犬のように従順に主を守る)を養成する訓練施設は南の孤島にあります。
訓練期間は2年間。斗貴をはじめ、選ばれた60名の生徒たちが、この島にやってきます。
男だけで、2年間も孤島で訓練生活を送ることを嘆く面々を尻目に、男も女もOKな斗貴は、さっそく周りを物色します。
そして舟を降り、山の頂上の施設に歩き始めたところ、突然目の前に現われたナナハンに跨った男に目を奪われます。しなやかな筋肉に覆われた長身の体躯に整った顔立ちをした最上級の男。こういう男を組み伏せたら、支配欲が十分に満たされるに違いない、と食指を動かす斗貴。
その男は、教官の藤村でした。
60名が20名ずつのクラスに分かれ、赤、黒、青と色分けされて、斗貴は赤クラスのクラス長に任命されます。そして赤クラスの担当教官は藤村。藤村の挑発的でからかうようなまるで「君主」のような何様な態度に、斗貴の闘志に火がつきます。
斗貴は男とするときは「タチ」専門と決めているんですが、はっきり言って、誰が見ても「受け」です(笑)。
奔放で貞操観念があるとは言えず、遊びで寝ることに抵抗のないタイプで、訓練生の何人かには数日で手を出してしまいますが、実は斗貴が狙っているのではなく、「狙われている」ポジションという方が正しいでしょう。
藤村を組み敷こうなどとは、どう考えても無謀(笑)。
バリバリのタチのつもりが、「可愛い」「抱きたい」などと言われてムッとするのは可愛らしいですけどね。
鬼のように訓練生をしごく藤村に、なんとか鼻を明かしてやりたいと必死で頑張る斗貴。ある日、素行の悪さが藤村にバレ、自分が相手になってやると藤村に言われた斗貴は、藤村を組み伏せて溜飲を下げてやろうと藤村に乗っかりますが…「ヘタクソ」と言われて立場は逆転。
ヤるつもりがヤられてしまい、いいように啼かされてしまうのでした。
それ以降、身体を重ねるようになる二人。
訓練中はそんな関係をおくびにも出さず厳しい訓練が続きますが、斗貴はやがて身体だけでなく心も藤村に惹かれていきます。
しかし、藤村には秘密があって、どうやら忘れられない人がいるらしいということがわかる。斗貴も、遊びのような奔放な行為ばかりを繰り返していたのには理由があって、それらのことが、二人の間を阻みます。斗貴の行為が、ただの尻軽ではなく心の傷のせいで、それが後半で明かされ「なるほど~」と納得でした。SDなりたいと思うようになった背景もそこにちゃんと繋がっている。
斗貴の負けず嫌いで強がった顔の中に、本音の寂しさのようなものを垣間見て、藤村も惹かれてしまったんでしょうね。
厳しい訓練風景とか、斗貴と藤村のやりとりとか、テンポもいいし面白かったです。藤村と斗貴の過去もちゃんと考えられているし、訓練の様子も面白い。
こんな厳しい養成所で、いくら若い男ばかりとはいえ、男同士のHが黙認されているようなのはありえないとは思うものの(笑)、孤島で男だけ…って設定は美味しいですよね(笑)
藤村と斗貴だけでなく、この島には実に魅力的な脇役が揃っています。
まず医師の石原。童顔で可愛らしい風貌なのに、斗貴を返り討ちにしたつわもの。見た目にそぐわず攻めっぽい(笑)。そして青クラスのクラス長・名塚塁(なつかるい・20歳)はフランス人と日本人のハーフで金髪の美形。あだ名は『皇帝』。彼は斗貴に手を出そうとしていましたが、受けでもいけそう(笑)。そして黒クラスのクラス長・鷹野宗二朗(たかのそうじろう・18歳)は190cmほどの長身に、寡黙でまるで武士のような雰囲気から、あだ名は『殿』。こちらは攻めでしょうね。ちなみに斗貴のあだ名は『姫』で、やっぱり「受け」…(笑) と、それはともかく、これで終わったらもったいないようなキャラが登場しています。
魅力的な3人は、今回、藤村と斗貴の影にちょっと隠れてしまいましたが、それぞれにスポットを当ててもとても面白そう。
訓練期間はまだたっぷり残っているので、続編やってくれないかしら。是非読みたいです。
ハガキ書く?
でもハガキついてなかったけど。
想像していたよりも面白かったです。
蓮川さんのイラストも素敵です。
が、正直言って、このタイトルはいただけないと思います。
ネットでタイトルを一見して購入リストから外したものの、リアル本屋さんであらすじ&中身を見て、面白そうだったので購入してみました。
SPよりも過酷で危険な任務に就くSD(セキュリティ・ドッグ=犬のように従順に主を守る)を養成する訓練施設は南の孤島にあります。
訓練期間は2年間。斗貴をはじめ、選ばれた60名の生徒たちが、この島にやってきます。
男だけで、2年間も孤島で訓練生活を送ることを嘆く面々を尻目に、男も女もOKな斗貴は、さっそく周りを物色します。
そして舟を降り、山の頂上の施設に歩き始めたところ、突然目の前に現われたナナハンに跨った男に目を奪われます。しなやかな筋肉に覆われた長身の体躯に整った顔立ちをした最上級の男。こういう男を組み伏せたら、支配欲が十分に満たされるに違いない、と食指を動かす斗貴。
その男は、教官の藤村でした。
60名が20名ずつのクラスに分かれ、赤、黒、青と色分けされて、斗貴は赤クラスのクラス長に任命されます。そして赤クラスの担当教官は藤村。藤村の挑発的でからかうようなまるで「君主」のような何様な態度に、斗貴の闘志に火がつきます。
斗貴は男とするときは「タチ」専門と決めているんですが、はっきり言って、誰が見ても「受け」です(笑)。
奔放で貞操観念があるとは言えず、遊びで寝ることに抵抗のないタイプで、訓練生の何人かには数日で手を出してしまいますが、実は斗貴が狙っているのではなく、「狙われている」ポジションという方が正しいでしょう。
藤村を組み敷こうなどとは、どう考えても無謀(笑)。
バリバリのタチのつもりが、「可愛い」「抱きたい」などと言われてムッとするのは可愛らしいですけどね。
鬼のように訓練生をしごく藤村に、なんとか鼻を明かしてやりたいと必死で頑張る斗貴。ある日、素行の悪さが藤村にバレ、自分が相手になってやると藤村に言われた斗貴は、藤村を組み伏せて溜飲を下げてやろうと藤村に乗っかりますが…「ヘタクソ」と言われて立場は逆転。
ヤるつもりがヤられてしまい、いいように啼かされてしまうのでした。
それ以降、身体を重ねるようになる二人。
訓練中はそんな関係をおくびにも出さず厳しい訓練が続きますが、斗貴はやがて身体だけでなく心も藤村に惹かれていきます。
しかし、藤村には秘密があって、どうやら忘れられない人がいるらしいということがわかる。斗貴も、遊びのような奔放な行為ばかりを繰り返していたのには理由があって、それらのことが、二人の間を阻みます。斗貴の行為が、ただの尻軽ではなく心の傷のせいで、それが後半で明かされ「なるほど~」と納得でした。SDなりたいと思うようになった背景もそこにちゃんと繋がっている。
斗貴の負けず嫌いで強がった顔の中に、本音の寂しさのようなものを垣間見て、藤村も惹かれてしまったんでしょうね。
厳しい訓練風景とか、斗貴と藤村のやりとりとか、テンポもいいし面白かったです。藤村と斗貴の過去もちゃんと考えられているし、訓練の様子も面白い。
こんな厳しい養成所で、いくら若い男ばかりとはいえ、男同士のHが黙認されているようなのはありえないとは思うものの(笑)、孤島で男だけ…って設定は美味しいですよね(笑)
藤村と斗貴だけでなく、この島には実に魅力的な脇役が揃っています。
まず医師の石原。童顔で可愛らしい風貌なのに、斗貴を返り討ちにしたつわもの。見た目にそぐわず攻めっぽい(笑)。そして青クラスのクラス長・名塚塁(なつかるい・20歳)はフランス人と日本人のハーフで金髪の美形。あだ名は『皇帝』。彼は斗貴に手を出そうとしていましたが、受けでもいけそう(笑)。そして黒クラスのクラス長・鷹野宗二朗(たかのそうじろう・18歳)は190cmほどの長身に、寡黙でまるで武士のような雰囲気から、あだ名は『殿』。こちらは攻めでしょうね。ちなみに斗貴のあだ名は『姫』で、やっぱり「受け」…(笑) と、それはともかく、これで終わったらもったいないようなキャラが登場しています。
魅力的な3人は、今回、藤村と斗貴の影にちょっと隠れてしまいましたが、それぞれにスポットを当ててもとても面白そう。
訓練期間はまだたっぷり残っているので、続編やってくれないかしら。是非読みたいです。
ハガキ書く?
でもハガキついてなかったけど。
想像していたよりも面白かったです。
蓮川さんのイラストも素敵です。
が、正直言って、このタイトルはいただけないと思います。
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