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恋する絶対の芳
いおか いつき著 / 奈良千春イラスト
幻冬舎コミックス
ルチル文庫(2006.7)


29歳の新米弁護士・高城優弥は、高校生の宮路曹に痴漢と間違われたことをきっかけに挨拶を交わす仲に。再び痴漢にあう曹を優弥は助けるが、犯人をみて曹は倒れてしまう。
曹の父親から事情を聞いた優弥は、曹の力になりたいと思い、一緒の電車で通勤することに。曹もまた優弥心を開き始める。
しかし、一回りも違う曹への気持ちに戸惑う優弥は曹と距離を置こうとし…!?
高城優弥(たかぎゆうや・29歳)×宮路曹(みやじつかさ・18歳)
優弥は30目前なのでちょうど一回りの年齢差なんですね。
いおかさんの「絶対シリーズ」のリンク作、幹弥(みきや)の双子の弟・優弥のお話です。

通勤途中の満員電車で男子高校生に痴漢と間違われ、あげくに「おっさん」と言われてしまった優弥。憮然とする優弥ですが、翌日の夜、再び駅で見かけたその高校生・曹に声をかけ言葉をかわしたことから、通勤通学の朝、電車内で話をするようになります。
そんなある日、優弥はたまたま早い帰宅で乗った電車内で、曹を見つけますが、なんと曹が女性の痴漢に合っていることに気づきます。すかさず助けに入り、痴漢をしていた女性を騒ぎに気づいた駅員に突き出しますが、顔が青ざめた曹はその場で貧血を起こし倒れてしまいます。
そして翌日、優弥の勤める弁護士事務所を訪ねてきた曹の父親から、優弥は曹の抱えるある事情をきくことになります。

曹が小学三年生のとき、両親は離婚し、曹は母の元に引き取られましたが、その後成長した曹は、実の母にsexを強要されていたんですね。
中学三年の時、助けを求めて家を飛び出し大阪の父のもとへやってきて事情が明るみとなり、その後は父が曹を引き取って暮らしていました。
女性の痴漢に合ったことが、母とのことを思い出させ倒れてしまったのだろうという曹の父に、優弥は曹の力になってやりたいと思います。

可哀相たぁ惚れたってことよ、じゃないですが、その年頃らしく生意気で、でも素直で可愛らしい面を持つ曹を気づかい、会うことを繰り返すうちに、優弥の心に特別な感情が芽生えていきます。
しかし、前作で兄の恋人が男だと知り、反発していた優弥ですからね~。今でも賛成しているわけではないし、もちろんノンケだし、兄が爆弾宣言をしてしまい家族がひっくり返った経緯の関係者でもあるわけですから、簡単に気持ちを認めるわけにはいきません。

兄が嵐を巻き起こして去ってしまったままの家庭での弟の複雑な気持ち、弟の立場というのが見えてきて、優弥は意外と苦労人という感じがしますね。優秀だった兄の方が「男の恋人」を作り、しかも家族に宣言するというびっくりなことをしでかしてしまい、優弥の方が兄より柔軟な分、周りのことを考えて身動きできなくなってしまってる。兄という前例がある分、曹に関しては優弥は損をしてしまってますね(笑) 兄は真二を選ぶ時、少なくとも家族のことは気にしてませんでしたけど、優弥はやはりね~、そういうわけにいかないし。相手も高校生ですし。
兄・幹弥の方が自分の意志を自由に貫いて、弟の優弥の方が、家族で緩和剤のようになっているように見える、そういう兄弟の間がかいま見えるのもちょっと面白かったです。
前作で兄の恋人・真二に突っかかった優弥も許してあげられますね(笑)

前作のイメージではもっと頭の固い融通の効かない意固地なタイプに見えていましたが、そうじゃないのはいい意味で意外でした。意外ということでいえば相手が高校生というのもね(笑)。
でも年下で可愛い相手を思いやる優しい気持ちとか心配、気遣いから「好き」という気持ちになっていくというのは、優弥のいい面を引き出したと思います。

でも兄のように頑固に突き進むことができない分、優弥の恋は兄よりずっと大変かも知れません。
優弥も言っていたように、兄の方は二人とも大人ですが、曹はまだ高校生ですし、両親にとっては「ブルータス、お前もか」ですからね。

曹の過去の経緯がちょっと痛くて、これは正直参ったかな。
ラストの二人のHシーンでも母親との行為を匂わせていて、それを乗り越えるため身体を繋げる、大切な意味もあるシーンだと理解しても、気持ちよくありませんでした。

幹弥が登場してきて、真二との仲がとても順調で、おたがい「ベタ惚れ」と臆面もなくノロケていて、幸せなのがわかって嬉しかったです。
でも真二が出ないのは寂しかったですね~。
やはり真二と幹弥が一番です。

奈良さんのイラストも素敵です。
兄弟二人のイラストが好きですね。
双子なのに似ていない、綺麗な兄と、兄をちょっと濃い目にした(笑)感じの弟。優弥が曹への思いに悩みながら兄弟で話すこのシーンが好きでした。
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