電子機器メーカーの営業・坂上真弓は、新しく入ったバイト井原峻之に驚く。
坂上と井原は高校時代、親友だった。しかし卒業と同時に井原は坂上の前から姿を消したのだ。そのことに傷つき、いまだ引き摺っている坂上は、八年ぶりの最愛に戸惑う。
「あのころから俺のこと、好きだっただろ?だから離れたのに」と言う井原に坂上は…!?
坂上と井原は高校時代、親友だった。しかし卒業と同時に井原は坂上の前から姿を消したのだ。そのことに傷つき、いまだ引き摺っている坂上は、八年ぶりの最愛に戸惑う。
「あのころから俺のこと、好きだっただろ?だから離れたのに」と言う井原に坂上は…!?
井原峻之(いはらたかゆき・26歳)×坂上真弓(さかがみまゆみ・25歳)
同級生、再会ものです。
高校時代、同じバレー部に所属していた井原と坂上。
真面目で人付き合いがヘタで誤解されやすいタイプだった坂上は、井原にだけは心を許し、素の自分を曝すことができる「親友」だと思っていました。
しかし卒業間近のある日、坂上は井原が同じ同級生に言った言葉を聴いてしまいます。
「真弓といるとしんどいんだよね」
井原が自分をそんな風に思っていたことにショックを受ける坂上ですが、自分がいったい何をしてしまったのかもわからず胸を痛める坂上に、井原はその後も態度を変えることなく接してきます。
本当のことを聞けないまま卒業式を迎え、また電話するという井原に、まだ自分たちは親友でいられると思った坂上でしたが、それを最後に井原からは一切の連絡はなく、居場所もわからなくなり、そして八年の歳月が流れます。
そして八年後、坂上の勤める電子機器メーカーの三ヶ月の短期アルバイトとして井原がやってきて、二人は再会します。
高校時代三年間、親友だと信じ誰よりも心を開いていたのに、卒業と同時にあっさり見限られた坂上の心中は穏やかではありません。八年ぶりに目を合わせた時は無視し、その後も飄々とした態度の何を考えているのかわからない井原に苛立つ坂上。
心の中では聞きたいことが山ほどあるのに、他人行儀な井原に呼応するように、冷たい態度を取ってしまいます。
その辺の坂上のグルグルが、崎谷さんらしい詳細さとしつこさで、微に入り細に入り書き込まれていて、手に取るように見たかのように伝わってきます。
飄々とした態度で、本当の気持ちがなかなかわからない井原には、一緒になって憤ってみたり(笑)。
BLのパターンとして、だいたいこんなところだろうな~という予測は立ちますけれど、それをどうやってわかりあうのかな~というのは、やはり興味があって読まされてしまいますね。
高校時代、お互いに好きだったんですよね。
それを自覚していた井原。
しかし潔癖で真面目で純粋で子供で綺麗すぎる坂上は、自分の気持ちの意味に気づいていなかった。それ自体はよくあるパターンです。
井原が、そんな坂上に自分の想いをぶつけたら、坂上には受け止めきれない、ボロボロに傷つけてしまうとわかっていたんですね。だから逃げた。
それはある意味ずるくて嘘つきでひどいと思えます。
井原の印象も、ある側面ではそうなんだけれど、ただ井原がそう言う意味もとてもよくわかるんですよね。
八年前、無垢で根本的に「いい子」だった坂上は、多分「男同士の恋愛」というものの背負う後ろ暗さや罪悪感に耐えられず、もし気持ちをぶつけていたら、二人はボロボロになってしまったんじゃないか。
もちろんそうならなかった可能性もあるわけですが、このお話は、離れた理由や離れていた年月が、ただ気持ちを伝えられずに無駄にしてしまった八年間ではなく、恋を成就させるために、二人にとって必要だった「大人になる時間」だと思える八年になっていることで「再会もの」としての面白さを感じたんですよね。
崎谷さん特有のクドさはこちらも変わらずありますが、今回はイヤにならずに読めてしまった。
高校時代、井原に惹かれていく様子や、再会後から気持ちを自覚し、最後に井原のアパートを訪ねるまで、「みっちり」と坂上の気持ちが伝わってきました。
今回購入を見合わせようと思ってたのに、ついヤマダさんのイラストを見て買ってしまいましたが、これはわりと好きでした。
Hも相変わらず長いですが、受けは「幼児化」というまでには至ってなかった(笑)
ヤマダさんとは、「またいずれ関連作で」とあとがきにありますが、続編があるのかしら?あるなら買ってしまうでしょう(笑)
そして次のルチルは寒い頃、また慈英と臣の続編らしいですよ。これも買っちゃうだろうなぁ。
同級生、再会ものです。
高校時代、同じバレー部に所属していた井原と坂上。
真面目で人付き合いがヘタで誤解されやすいタイプだった坂上は、井原にだけは心を許し、素の自分を曝すことができる「親友」だと思っていました。
しかし卒業間近のある日、坂上は井原が同じ同級生に言った言葉を聴いてしまいます。
「真弓といるとしんどいんだよね」
井原が自分をそんな風に思っていたことにショックを受ける坂上ですが、自分がいったい何をしてしまったのかもわからず胸を痛める坂上に、井原はその後も態度を変えることなく接してきます。
本当のことを聞けないまま卒業式を迎え、また電話するという井原に、まだ自分たちは親友でいられると思った坂上でしたが、それを最後に井原からは一切の連絡はなく、居場所もわからなくなり、そして八年の歳月が流れます。
そして八年後、坂上の勤める電子機器メーカーの三ヶ月の短期アルバイトとして井原がやってきて、二人は再会します。
高校時代三年間、親友だと信じ誰よりも心を開いていたのに、卒業と同時にあっさり見限られた坂上の心中は穏やかではありません。八年ぶりに目を合わせた時は無視し、その後も飄々とした態度の何を考えているのかわからない井原に苛立つ坂上。
心の中では聞きたいことが山ほどあるのに、他人行儀な井原に呼応するように、冷たい態度を取ってしまいます。
その辺の坂上のグルグルが、崎谷さんらしい詳細さとしつこさで、微に入り細に入り書き込まれていて、手に取るように見たかのように伝わってきます。
飄々とした態度で、本当の気持ちがなかなかわからない井原には、一緒になって憤ってみたり(笑)。
BLのパターンとして、だいたいこんなところだろうな~という予測は立ちますけれど、それをどうやってわかりあうのかな~というのは、やはり興味があって読まされてしまいますね。
高校時代、お互いに好きだったんですよね。
それを自覚していた井原。
しかし潔癖で真面目で純粋で子供で綺麗すぎる坂上は、自分の気持ちの意味に気づいていなかった。それ自体はよくあるパターンです。
井原が、そんな坂上に自分の想いをぶつけたら、坂上には受け止めきれない、ボロボロに傷つけてしまうとわかっていたんですね。だから逃げた。
それはある意味ずるくて嘘つきでひどいと思えます。
井原の印象も、ある側面ではそうなんだけれど、ただ井原がそう言う意味もとてもよくわかるんですよね。
八年前、無垢で根本的に「いい子」だった坂上は、多分「男同士の恋愛」というものの背負う後ろ暗さや罪悪感に耐えられず、もし気持ちをぶつけていたら、二人はボロボロになってしまったんじゃないか。
もちろんそうならなかった可能性もあるわけですが、このお話は、離れた理由や離れていた年月が、ただ気持ちを伝えられずに無駄にしてしまった八年間ではなく、恋を成就させるために、二人にとって必要だった「大人になる時間」だと思える八年になっていることで「再会もの」としての面白さを感じたんですよね。
崎谷さん特有のクドさはこちらも変わらずありますが、今回はイヤにならずに読めてしまった。
高校時代、井原に惹かれていく様子や、再会後から気持ちを自覚し、最後に井原のアパートを訪ねるまで、「みっちり」と坂上の気持ちが伝わってきました。
今回購入を見合わせようと思ってたのに、ついヤマダさんのイラストを見て買ってしまいましたが、これはわりと好きでした。
Hも相変わらず長いですが、受けは「幼児化」というまでには至ってなかった(笑)
ヤマダさんとは、「またいずれ関連作で」とあとがきにありますが、続編があるのかしら?あるなら買ってしまうでしょう(笑)
そして次のルチルは寒い頃、また慈英と臣の続編らしいですよ。これも買っちゃうだろうなぁ。
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