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獣は弁護士に殉愛する
眉山 さくら著 / 楠木 潤挿画
プランタン出版
f-LAPIS文庫 (2006.6)


弁護士の秋芳は、父が作った莫大な負債の代償として極道・屋久の所有物にされてしまう。
屋久とはかつて容疑者と弁護人としで出会い、想いを通わせたものの、秋芳には彼の激しさを受け止め切れなかった過去があった。
再び目の前に現われた屋久に、組の顧問弁護士になること、屋久の望んだときに抱かれる娼婦になることを命じられ、秋芳は衝撃を受ける。
つっぱねる秋芳に屋久は、力ずくでその身体を奪い、所有権を知らしめるが―。
屋久瞭一(やくりょういち・23歳)×柘植秋芳(つげあきよし)
ヤクザと弁護士。
秋芳の年齢はわかりませんが…20代後半か…ヘタすると30過ぎてるかも?
年下攻めですね。

父の作った負債の責任を負わされ、秋芳はあわや代議士に手篭めにされそうになったところを突然現われたヤクザ・屋久に助けられます。
しかし、秋芳の身は、今度は屋久の所有物に。実は一連の出来事は全て屋久によって仕組まれたものでした。

秋芳と屋久は6年前、弁護士と容疑者という立場で出会いました。屋久の弁護をした秋芳は、結局は不起訴をもぎ取り、その後も屋久が法律を学ぶのを手助けするなど個人的に会っていました。
この頃に、お互いの間に特別な感情が芽生えていたんですよね。
けれど、秋芳にはそれを受け止めることができなかった。
屋久は秋芳を諦めようという気持ちもあったんだと思います。しかし抑えきれず無理矢理に犯してしまい、しかもそれを秋芳の父に目撃され、やがてアメリカに旅立ってしまう。
再び現れ、しかも網を張り巡らせて秋芳を自分のものにしようとしたのは、やはり激情を抑えきれなかったから?彼は獣ですから(笑)。

そういう経緯が語られるので、無理矢理、組の顧問にさせられ「娼婦になれ」とヒドイ言葉を投げつけられて犯されても、屋久の後ろには愛が見え隠れしています。
秋芳へ向ける想いの激しさが感じ取れるので、けっこう安心(笑)。秋芳が仕事に持つ理想を尊重して仕事をさせるなど、じつは結構大切にされている。

しかし秋芳は…屋久への気持ちがありながらも、なかなか現状や自分の心を受け入れることができません。
真面目で、一生懸命で、どんなに汚いものを見ても清潔感を失わない秋芳は、負債の肩代わりに捕らわれているような状態や、屋久がヤクザになってしまったこと、またヤクザの世界そのものへの嫌悪から抜けられないんですね。
ラストの山まで迷い続ける秋芳はちょっとじれったかったかも。

屋久のフェロモンたっぷりの獣ぶりがなかなかセクシーで素敵でした。
誰にも縄をつけることができない…そんな危険な香りが萌えですね。「野獣」という言葉がとても似合います。
そして野獣が鉄格子の牢に入れられてしまうというのも…こりゃまたたまらんですね(笑)
話題の鉄格子越しのHは、期待どおりです。想像しただけでもエロっぽいものね。
手負いの野獣と見せかけて、実は全てを鉄格子の中から牛耳っているというのも、出来すぎかもしれないけどやはりカッコいいです。悪い男は頭がキレなきゃね。
「鎖をつけられるなら、あんたがいい」
すごい殺し文句でシビれてしまいました。

脇役の荻野(おぎの)もちょっと気になります。何かありそうな感じ(笑)それから屋久についている生島(いくしま)。彼は結構お年なのかしら。

なかなか面白かったですよ。
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