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侠爛の契り
侠爛の契り
辻桐葉著 / 朝南かつみイラスト
心交社
ショコラノベルスハイパー(2006.6)
オンライン書店bk-1で詳細を見る





時計店に勤める盛田香月は客に絡まれているところを威風堂々とした男―大河原組組長の侠輔に助けられる。
美しい容貌の香月は一方的に気に入られ、侠輔の祖父が勧める見合い話を断る口実として恋人役を頼まれる。
助けてもらった恩があるため断ることもできず、仕方なく引き受けた香月だったが、より本物の恋人に見えるようにと、強引に身体を奪われてしまう。
優しい言葉と甘く淫らな愛撫。会うたびに「愛してる」と囁かれ、香月は偽りの関係だと分かりながらも、徐々に侠輔に惹かれ始めてしまい…!?

大河原侠輔(おおがわらきょうすけ・24歳)×盛田香月(もりたかづき・28歳)

「侠爛の契り」雑誌掲載
「侠爛の絆」書き下ろしの二編です。

一応ヤクザものなんですが、大河原組は組としての勢力はきちんと保ちつつ、しかしあこぎなマネは一切せずに、普通に真っ当に働いているヤクザさんたちなのです。
あとがきに「なんちゃってヤクザ」とあります(笑)
ヤクザなんですけど、ヤクザっぽくないんですね。
そしてお話も、甘~いラブラブ感が漂っています。
タイトルの字面もなんだか淫靡な雰囲気で、ハイパーなのでアッチ方面も期待したいところですが、回数はあってもこエロさはあまりなく、いちゃいちゃいちゃいちゃ、甘甘甘甘…とラブラブ全開です。

時計店に勤める香月は、ある日タチの悪い男性客に絡まれたところを、やはり客として来ていた侠輔に助けられます。その場を収めてくれたことに御礼を言って親身に商品を選んでやったところ、世話になった礼だと食事に誘われる。
190近い長身に、ちょっと怖そうな只者ではない雰囲気を漂わせた侠輔に逆らえないまま香月は食事につきあいますが、祖父が強引に勧める見合い話を断るため、恋人のフリをしてくれと頼まれてしまう。
男なのに変ですよ!という香月にも構わず「俺はあんたがいいんだ」という侠輔に「既成事実を作る」と無理矢理組み敷かれイかされてしまい、香月は恋人のフリをすることを受け入れざるを得なくなります。
それ以来、侠輔は香月の仕事が終わるのを迎えにきて、食事に連れ出したりコンサートに行ったりと、「恋人」のように過ごすようになる。

嘘の関係を続けるうちに、本気になってしまい…というのはよくあるお話です。これもそのパターン。
香月は本気になっていくのに、侠輔は二人の間の世界の違いを気にして、香月に迷惑はかけられない、俺は香月にふさわしくないと引いてしまう。
これもありがちですね。二人は擦れ違ってしまいますが、しかし、侠輔と香月の関係をよく思わない祖父の画策で香月が捕らわれてしまい、侠輔が助けにやってきて…と、これもまたお約束。
書き下ろしでは、香月に別の組のサディスティック組長・西紋(さいもん)がちょっかいを出し、薬を飲まされて危うく…なところをまたまた侠輔に助けられる。あら、またどっかで見たような(笑)
これだけ定番であると、安心して読めると言っておこう(笑)。

ヤクザはいっぱい出てきますし、殴られたり拉致されたり日本刀を突きつけられたり脅されたりと、殺伐としてるはずなのに、なぜか全体の雰囲気はほんわかしています。
侠輔は組長で威厳もあるし男っぽく逞しくて、頼りがいがあって、強引で仏頂面で強面…ではあるんですが、ちょっと子供っぽいところがあって、どうも侠輔はヤクザの組長というより可愛らしい「年下攻」というイメージです。受の香月は綺麗で優しいけれど、一本芯の通ったところがやはり年上って感じ。

とにかく二人はラブラブラブラブ。擦れ違っても怒っても甘い。
組の皆も香月を慕ってくれてて、ラストでは侠輔の祖父も香月のことを認めてくれて、夫婦(侠輔、香月)が盛り上がってる最中に祖父に囲碁につきあえと呼び出され顔を見合わせて苦笑するラストなど、新婚さんのほのぼの家庭を彷彿とさせます。ヤクザなのに、なんでそんなにアットホームなんだ(笑)

ヤクザ社会のハードな男たちの闘い・・・を期待すると外します。
ヤクザだけど、甘い恋人たちのお話です。
珍しいストーリーではないけど、好物の年下攻でしたし、私はそれなりに楽しく読みました。
ハードな路線もいいけれど、「なんちゃってヤクザ」で、裏社会の危険な香りを美味しいとこだけ楽しんで萌える…というのもいいんじゃないでしょうか。
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