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セクレタリーはセクシーで
しみず 水都著 / 羽根田実イラスト
二見書房
シャレード文庫(2006.6)


友人と興した会社で女に金を持ち逃げされ、融資と引き換えに父の会社を継いだ孝明は、秘書・沢木のお色気攻撃に遭う毎日。
それが女性社員を孝明から守るという任務のための行動と知りつつも、麗艶な美貌をもつ沢木に孝明は次第に心奪われてしまう。だが、二人きりになると微妙に避けられ、いいように翻弄され続けて不満は募っていく。
そんなある日、深夜に忘れ物を取りに会社に戻った孝明は、咥え煙草にネクタイを緩めた色っぽい姿でバリバリと働く沢木を目撃する。
ますます惹かれていく己を持て余し、沢木へ理不尽な肉体への奉仕を要求するのだが…
有野孝明(ありのたかあき・28歳)×沢木真琴(さわきまこと・26歳)

新米社長とパーフェクト秘書ですが、社長が秘書を押し倒し「やめて下さい、社長」じゃなくて、迫り来る色気たっぷりの秘書に、社長が「やめろ、沢木!」の方なんですね。
社長室でしなだれかかるのは秘書の沢木の方で、社長の孝明は「会社でそんなことは絶対してはいけない」と思ってる。ちょっと珍しい図ですね。

友人と興した会社が軌道に乗ったころ、孝明は悪い女に引っかかり騙されて会社の金を持ち逃げされてしまいます。このままでは会社はつぶれ、友人にも迷惑をかけ、社員は路頭に迷ってしまう。
追いつめられた孝明は、やはり会社を経営する父に融資を頼み、それと引き換えに「働くのは飽きた」という父の代わりに社長にされてしまいます。

孝明につけられたのが、秘書の沢木。
畑違いの会社にわけもわからぬ孝明と違って、沢木は社の全てを知り尽くし、孝明の手をまったく煩わすことなく、孝明はただ「認印」を押せばことたりるまでに仕事も完璧にこなしてしまいます。
しかし、沢木はひと目も憚らず何故か孝明にベッタリとまるで誘惑するようにくっついてきて、社内では「社長と秘書はそういう関係」とホ○疑惑が囁かれてしまいます。いくら言ってもやめない癖に、しかし沢木は部屋で二人きりになると、とたんに距離を置き、態度も冷たくなる。
これは、仕事も出来ないのに「社長」などという偉そうな立場にいる俺を馬鹿にしているな?と孝明は思いますが、ある日、企画部でバリバリと仕事をこなす沢木を見て、とうとう沢木に「秘書をやめて、そっちで働け」と言ってしまいます。
しかし沢木は断固として拒否。「社長のためなら何でもいたします」という沢木に、孝明は口での奉仕を要求します。
すると、沢木は何のためらいもなく…してしまうのでした。

ひと目があると殊更にくっついてくる、そこらの女より何倍も美しく色っぽい秘書。孝明はその色気にクラクラさせられてしまうんですが、二人になると距離を置く、その意味がわかりません。女で失敗してしまった孝明なので、社の有能な女性社員とおかしなことにならないようにとバリアを張ってるつもり…というには、沢木が本気っぽいんですよね。
大きな瞳で孝明を見上げ、孝明が苛々した態度をとると、目を潤ませ今にも泣きそうな顔になる。しかし元いた企画部では別人のような格好でガシガシ仕事をして、孝明の前に出るとまた態度が豹変する。
読み始めはこういう姿の沢木がいったいどういう人物なのか掴めなくて、いろいろ考えすぎてしまいました。

結局沢木は、孝明のことが大好きな、色気がダダ漏れで、独占欲が強くて、ちょっと我儘な天然美人の有能な秘書というわけだったんですけども…複雑すぎです(笑)
というか、深く考えるからいけないんでした。
色っぽい秘書に迫られて、とうとう掴まってしまい、がんじがらめにされて、ちょっと青くなるハンサムでかわいそうな若手社長の幸せと悲哀を、ただ楽しめばいいのでしたね。

そういう意味では、何も考えずに面白可笑しく読める一冊だと思います。
沢木の天然ゆえのズレっぷりは笑えます。

しみず水都さんは「初めての本」ということです。
いらないのでは?と思われるエピソードもあったりして、「深く考えては駄目」と言うのはそういう意味も含まれています。
ラブコメディとして気軽に読むなら細かい点は見過ごせるほどのことだし、、魔性の秘書受に絡め取られる攻の図は結構好きだし面白かったです。
何も考えずにノれば、このバカップルは楽しく読めます。
沢木はそうとうに嫉妬深いので、孝明の苦労が偲ばれて、先が面白そうです(笑)。
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