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恋人は三度嘘をつく
池戸 裕子著 / 新藤まゆりイラスト
徳間書店
キャラ文庫 (2006.5)


身体に刻まれた刺青を確認するには、この男と寝なければならない―。
国枝章は一握りのセレブのみを相手にする闇の便利屋。今回のターゲットは水無月という優男だ。
普段は穏やかな水無月だが、誘いをかけると一転、雄の色香を漂わせ、強引に迫ってきた!
実は彼の正体は、国枝が唯一ライバルと認める同業者だったのだ…!!
水無月省吾(みなづきしょうご・29歳)×国枝章(くにえだあきら・28歳)
セレブのみを顧客しとした闇の便利屋さん。

以前から国枝の客だった千石(せんごく)の次の依頼は、ある男の身体にある刺青を確かめて欲しいというものでした。
しかし国枝はターゲットの写真をみてびっくり。
それは国枝の行きつけの喫茶店のマスター・水無月だったからです。水無月は言ってみれば国枝の「タイプ」。彼の喫茶店でコーヒーを飲み、時折会話を交わし、静かな時間を過ごすことを楽しみにしていました。
彼の秘密に興味があったのか、普段から感じていた劣情を満たしたかったのか…。国枝は依頼を引き受けます。

折りよく水無月から映画に誘われ、国枝はそれをOK。
誘うような水無月の態度に事態はトントンと進み、国枝は彼と寝ることで刺青の存在を確認します。
そして何故水無月を探らせたのか、依頼人の千石に問いただすと、千石は水無月の正体を教えてくれます。
水無月は国枝の同業者、やはり闇の便利屋で、通り名を「M」という国枝のライバルでした。

やはりイニシャルから「K」と呼ばれていた国枝は、以前、千石の差し金で知らないうちに「M」と仕事で対決させられ、賭けの対象にされたことがありました。
勝敗は「M」の勝ち。プライドを傷つけられて以来、国枝は「M」をライバル視していたのです。
いつか鼻を明かしてやろうと思っていた国枝にチャンスが訪れます。千石の次の依頼は、水無月が持っている、ある「指輪」を奪い返して欲しいというもの。
水無月を出し抜いて指輪を奪うことができたら、借りを返してやれる。
そう思った国枝は、水無月との関係を続け、チャンスを狙います。

騙し騙され、裏切り裏切られ…と状況が二転三転して、なかなか面白い展開でした。
水無月を騙し身辺を探っていた国枝が、実は水無月に騙されていたことがわかります。依頼人の千石は、国枝、水無月二人を騙し、しかし水無月は千石をも騙している。
さて、誰が何回嘘をついたんだか、複雑過ぎてよくわかりませんでしたね(笑)

二人とも「一人」で仕事をする自分の力だけで生きる男なので、ベタベタしたところがなく、どちらかというとさっぱりした感じです。
国枝が過去に薬を盛られ撮られたという卑猥なビデオ、こんなものが世間に出回っていることがわかったら、もっと大騒ぎしそうなものなのに、すいぶんアッサリ形つけてるなと思いました。「親友に裏切られた」ということが心の傷になって、水無月を信用できないということに繋がっていくんですが、ビデオには拘ってないものなぁ。

水無月は、ちょっとヘタレも入ってます。デキる男のヘタレな部分はなかなか可愛いです。硬質で素直になれない国枝に対して、甘さは水無月が補ってました。
強くていい男なのに、ちょっと抜けてて、好きな男のためには刃物の前に身体も晒す、水無月はカッコよかったです。

今後二人で仕事をするところも見てみたいですね。
普段は二人で喫茶店のエプロンをつけてカウンターに並び、陰では闇で暗躍するってカッコ良さそう。
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