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野蛮な恋人
成宮 ゆり著 / 紺野けい子イラスト
角川書店
ルビー文庫 (2006.6)


兄・春樹のマンションに居候することになった大学一年生の田島秋人。ところが訪れたマンションで待っていたのは、兄の恋人だと名乗る綺麗で乱暴で凶暴な男・木崎智也だった。
「お前は逃げた春樹が戻るまでの人質だ。」と脅され、仕方なく智也と暮らすはめになった秋人だが、兄に振られ傷つく智也を慰めるうちに、うっかり抱いてしまい―!?
田島秋人(たじまあきと・18歳)×木崎智也(きざきともや・23歳)
大学一年生とフリーのゲームプログラマー兼プランナー。

大学生になったのを機にやっと実家を離れることを許された秋人。兄の住むマンションに居候だが、マンションに行くといきなり見知らぬ男に羽交い絞めにされます。
綺麗な顔だが凶暴で乱暴なその男は木崎智也と名乗り、秋人の兄・春樹の彼氏だが、春樹が別れを告げて逃げてしまい、部屋で待ち続けていたと言う。
そして「お前がいれば春樹が戻ってくる」と、秋人は携帯を取り上げられ、春樹が帰るまでの人質となってしまいます。

出逢いから一緒に住まざるを得なくなるのはよくあるパターンですね。
しぶしぶ一緒に暮らしているうちに、相手のことがよく見えてきて、お互いに惹かれあっていく。これもそのパターンです。

元チーマーの頭だったという智也は顔立ちは綺麗系なものの目つきや態度、言葉使いは見るからに恐ろしげ。しかし秋人だってガタイはいいし喧嘩も弱いわけではないんですが、普通の大学生なので元チーマーの迫力にはビビッてしまいます。
初めはビクビクしている秋人ですが、一緒にいるうちに智也が実はそう悪い男ではないことがわかってきます。それ以上になんだか可愛らしいところもある。
兄に振られ、強がりを言いながらも目に涙を溜めているところを見てしまい…酒の勢いでちょっと手を出してしまう。

「クールビューティー」ならぬ「バイオレンスビューティー」とでもいいましょうか。
おっかないんだけど、しかし、なんだか凄く可愛いんですよ。
春樹に振られたことで傷ついている姿もそうなんですが、秋人を好きになって泣きながら告白する姿は…可愛らしすぎる。なんだか凄く素直なんですよね。
それにくらべると秋人の方が優柔不断というか。
元々ノンケだし、実の兄の春樹が両刀でとてもぶっ飛んだキャラで苦労させられてきたというのもあって、こじんまり常識人に納まっているようなところがあって。それに兄の恋人だったのに、好きだと言われたところで俄かには信じられない。「兄がダメなら弟」と過去に言われ続けていたせいもあって智也の気持ちもそういうものだと誤解してる。
気持ちも身体も智也を向いちゃってるのに、なかなか認められなくて「猶予をくれ」とか言っちゃって往生際悪くて智也がちょっと可哀相だなーと思うところもありましたね。悩む気持ちは理解できるんだけど、智也側から見たら結構ヒドイことしてるんじゃないかと。
バイオレンスなのに健気な智也ってかなり可愛かったし。

智也は喧嘩も強く、男っぽいし、実はずっと「タチ」で来た人。
けれど「本気で好きな相手ができたら受ける側にまわってもいい」と言っていた。ずっと攻できた智也が秋人に対して初めて受ける、そのへんも面白いというか萌えでしたね。
秋人は全然「受」のタイプじゃないし、最初から智也が「受」に廻る設定なわけだけど、「オトコマエだけど可愛い受」として智也は凄く魅力的に書かれていたと思います。

二人の恋を引っ掻き回すメンバーに、秋人の兄の春樹、友人の山城、小西という大変癖のある脇役がいます。
秋人や意外に純情な智也は太刀打ちできない感じ(笑)
兄の春樹編が次に決まっているそうですが、相当節操のない一口に言えば色恋にだらしないタイプ(たぶん受)なので、もっと修羅場になるのかな。

ルビー小説大賞奨励賞受賞作を改稿した、成宮さんのデビュー作です。紺野さんのイラストが好きなので惹かれて買いましたが、なかなか面白かったです。これだけで判断はできませんが次が楽しみではあります。
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