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ひとでなしの恋人
松幸 かほ著 / 佐々木 久美子イラスト
ワンツーマガジン社
アルルノベルス (2006.6)


パン屋のオーナー・瑞樹は、綺麗な見た目とは裏腹な『拳で語る系』だ。
ある日、腐れ縁の悪友・青山の泣き落としのせいで、いやいやながら藤波組の若頭・竜崎と会うことに!けれど想像と全く違う上質な男の魅力に溢れている竜崎に、瑞樹は目を奪われる。
その後も頻繁に誘われ、次第に友人として惹かれていく瑞樹だったが、竜崎は自分を恋愛対象とみていると知ってしまう。
そして突然竜崎から「キスをしてもいいですか?」と情熱的なキスをされて…!?
竜崎秀人(りゅうざきひでと・33歳)×柳田瑞樹(やなぎだみずき・26歳)
ヤクザとパン屋さん。

パリとウィーンで修行を積んだあと、パンとスイーツの店を開いた瑞樹。
その店に学生時代からの友人で今は藤波組の構成員である青山(あおやま)がやってきて、「若頭が瑞樹を気に入り会いたいと言ってるから一度会ってくれ」と言ってきます。
友人の青山はともかく、ヤクザなんぞ大嫌いな瑞樹は断りますが、しつこい泣き落としに根負けし、青山と一緒にという条件で“若頭”と会うことになります。

その若頭が竜崎。
しかし竜崎は瑞樹がヤクザに抱いているイメージとは違って、強面のオッサンではなく端整な顔立ちのハンサムで、物腰も柔らかく言葉づかいも丁寧でとても穏やか。瑞樹にまったく威圧感や恐怖感を与えることなく、優しささえ感じさせる竜崎に「また会って欲しい」と言われ、警戒心が緩んだせいもあってそれをOKしてしまいます。
そしてそれ以来、「青山も一緒」という条件は変わらないものの、時折会って食事などに出かけるようになります。

竜崎はホントにヤクザっぽくないです。
瑞樹に対してずっと丁寧語で話ていて、瑞樹に察する態度もとても紳士的で優しいし、きちんとした気遣いもできるし誠実ささえ感じます。
いったいどこが「ひとでなし」なの?という感じ。
瑞樹に自分の想いが知れることになっても、少なくとも力でどうこうしようというところはないし。あまりに穏やかで真摯なので、もしかしてこの顔の影で瑞樹を手に入れるために何かとんでもない裏工作でもしてるんじゃないだろうかと疑ってしまいました。
竜崎と瑞樹が親しくなったあと、瑞樹の店に車が突っ込み住居兼店舗が崩壊し、竜崎の元に身を寄せることになるんですが、これだって「竜崎の差し金?」と思ったんですが違ってた。

そして読み終わってみると、瑞樹に対しては「ひとでなし」では全然ないですね。Hが激しすぎて尋常でないとは思いますけど(笑)。瑞樹への愛情は優しく穏やかで誠実な見た目そのままで、このタイトルから想像してたのとは違って意外でした。

しかし「ひとでなし」という観点から見ると、竜崎の部下で瑞樹の友人・青山にしてみれば、この二人(竜崎と瑞樹)は十分に「ひとでなし」だと思いましたね(笑)
竜崎は穏やかで紳士的なのは瑞樹に対してだけなんですよ。構成員たちに対しては容赦ない「ヤクザ」そのものなんですね。瑞樹のため、瑞樹との恋のためには、とんでもない理不尽なことを命令してますし、「ひとでなし!!」と叫びたいのは青山たちじゃないでしょうか。 Hのあとの瑞樹も竜崎にそう言いたいかも。
態度がガラッと変わるところに、竜崎が瑞樹を本当に大切に想ってることが想像できていいんですけどね。

瑞樹は「拳で語る系」で手が早く、しょっちゅう青山を殴ったり蹴ったりしていて、竜崎、瑞樹の二人に対しての青山に位置は、ホントに哀れ(笑)。
竜崎と瑞樹の情事の様子を「聴く」羽目になった青山を瑞樹が気にすると「もし青山に気づかれたのが嫌なら、奴を消しますから」って、竜崎~(笑)。
青山くんに幸せはくるんでしょうか。

ヤクザものなんですけど、雰囲気はずいぶん甘いです。
竜崎の態度がほとんどヤクザらしくないからかしら。
拳で語る瑞樹、出だしのやんちゃで暴力的な感じはとても良かったんですけど、竜崎に恋して寝てしまうと、性格変わっちゃうんですよね。全然拳で語らないもの(笑)
普通のよくいるつまんない受になってしまったのが残念。
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