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リロード
いおか いつき著/國沢智イラスト
竹書房
ラヴァーズ文庫 (2006.6)


お前を抱くのは俺だ―。
警視庁に勤める検挙率NO.1刑事・河東一馬と科学技術捜査研究所のクールで優秀な研究者・神宮聡志。ふたりは反りが合わず、会えば度々ぶつかっていた。
しかし、ある事件をきっかけにその関係は変化する。事件がもとで、二人は身体の関係を結ぶことになってしまったのだ。
しかし女好きで極ノーマルな一馬と、男が好きだが攻の聡志。どちらが上かで、またしても激しい衝突をすることに。
神宮聡志(じんぐうさとし・28歳)×河東一馬(かわとうかずま・28歳)

「攻ポジション争奪戦」です。しかしほぼ一方的な状況です。
私は「リバ」は駄目なので今後逆を見てみたいとは思いませんが、二人のうちどっちが上がツボかと考えると、この場合は一馬の方なので、そういう意味でちょっと私の嗜好からはズレちゃいましたね。残念。いえ、一馬みたいなやんちゃな受は好きなんですが、対する攻がクール美人というのがハズレている(笑)
全くの好みの問題で、どっちも負けたくない男たちというのはなかなか良かったですよ。年齢も同じで、対等という感じで。力は一馬の方が研究者の神宮より強いんですよね。でも男同士のHということになると神宮の方がテクニックは全然上なので、今のままでは太刀打ちできないかもしれません(笑)。イラストはあくまでイメージですけど、この絵は攻受はっきりしてるような気がします。


調査結果の催促に科捜研へ行った一馬は、新しく入った神宮聡志を紹介されますが、イヤミな物言いの神宮の印象は最悪。しかし何度か言葉を交わすうちに、その仕事ぶりや、気を遣わず物を言える気楽さが次第に心地よくなり、好感を抱くようになっていきます。
しかしある夜、通りかかった誰もいない灯りの消えた研究所の中で、懐中電灯を持った神宮の不審な行動を目撃してしまいます。問い詰めると拘束され、口を封じるためにと、一馬は神宮に押し倒さイかされてしまい、携帯で写真まで撮られてしまう。

一発殴ってやったものの気は治まらず、黙って引っ込むタイプではない一馬は、神宮が何をしようとしているのか独自でつきとめてやろうと尾行を開始。とあるゲイの集まるバーまで入り込んだはいいものの、妙な薬を飲まされてしまい危なく連れ去られようとしたところを神宮に助けられます。
正面切って神宮を問いただした一馬は、神宮が何をしようとしていたのかを知り、二人は昨年起きた神宮の友人の自殺の真相をつきとめるために協力することになります。

自殺は実は殺人ではないのか、では犯人は誰なのか。
すでに自殺として処理された事件を、一馬は本来の仕事の合間を縫って独自で捜査していきます。
わりと簡単に手がかりを掴み犯人に迫っていきますが、そういうことはあまり気になりません。もたつかないから却っていいですね。

そして捜査で連絡をとりながら、お互いに惹かれていくんですが、おたがい「自分が上」と思ってますからね。言葉での攻防もなかなか面白いです。気持ちだけなら一馬も全然負けてないんですけど、捜査の途中でまた媚薬を使われてしまい、またまた神宮に助けられて、薬の効果のために悶える一馬はとうとう…(笑)。
こういう役回りはやっぱり「受」ですよね(笑) 

その後事件も解決しリベンジを計るものの、神宮のテクニックにヘロヘロになり野望は叶わず、また負け。
だけど全然諦めてないようなので、将来志を遂げる時が来るんでしょうか?
タイトルの「リロード」は、やはり「上になるべく何度も挑戦する」ってことなのかしら(笑)

筋は面白いのに萌えなかったのが寂しい。
強気な受は好きなんだけどなぁー。
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