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執事の受難と旦那様の秘密 上
椹野 道流著 / 金ひかるイラスト
二見書房
シャレード文庫(2007.5)


検死官ウィルフレッドの助手兼恋人になったハル。
折りに触れ、包み込むような優しさで、ほかの誰でもなくお前が大切で愛しいのだと教えてくれるウィルフレッドに、ハルは幸せを噛み締めていた。
しかし、このところ執事であるフライトの様子がおかしいことに気づき不審に思うハルに、自分が育った「ネイディーンの家」で院長が殺されたとの報せが入る。
「神殿を出たものは二度と戻れない」という孤児院の掟のため、屋敷でウィルフレッドの帰りを待つハル。
だがその留守中、院長殺害容疑でフライトが逮捕されて…。問い詰めるハルに、否定も肯定もしないフライトの真意とは一体…!?
ウィルフレッド・ウォッシュボーン(29歳)×ハル(17歳)
検死官×元孤児、現助手兼料理見習い兼恋人

「執事の受難と旦那様の秘密 上」雑誌掲載
「執事の独白」書き下ろしの二編。

「作る少年、食う男」の続編です。架空の近世ヨーロッパ風港町は、どことなくホームズのいたころのイギリスの雰囲気を彷彿とさせる雰囲気ある舞台となっています。
前作も大変面白く読んだので、続編が出たのは嬉しかったです。

今回は<上>とあるように続きものでミステリー風。お屋敷の、ちょっと癖のある、優男だけれど優秀な執事フライトが容疑者。
ウィルフレッドとハルの間は安泰で、恋人同士に波風が起きて・・・というお話ではありません。真面目で堅物で、ちょっと朴念仁だけれど優しく度量の広いウィルフレッドと、明るく元気で伸びやかなハルのカップルは、甘く微笑ましい。
その代わりと言ってはなんですが、フライトと、フライトの恋人で新キャラのキアランが登場し、一癖も二癖もある派手な彼らが場を賑わしています。フライトは40代半ば、優秀な執事ですが、以前勤め先の奥様と懇ろになり屋敷を追い出された過去があり、高級男娼・キアランのヒモだったこともある、執事にあるまじき色男です。キアランは、派手な小悪魔美人?彼はまだまだ活躍しそうです。

相変わらず仕事は忙しく、あちこちに検死に出向くウィルフレッドに助手としてついていくハル。殺人事件は絶えませんが、しかし二人の日々は穏やかです。
ところが、ハルの育った孤児院「ネイディーンの家」の院長が殺害され、ウォッシュボーン家の執事、フライトが殺人容疑で逮捕されてしまいます。確かに、不審な行動をするフライトをハルは気づいていたんですが、それでもハルをはじめ屋敷のみんなはフライトを信じています。
しかし、フライトは取り調べで何も語らず、容疑を否定も肯定もしません。

書き下ろしはフライト視点の話で、おそらく主人(ウィルフレッド)かハルを守るために、フライトが自らこの事態を招いているんだろう・・・と推測します。殺しはしてないでしょうけど。
犯人は誰かも気になりますし、その裏に隠された真実が早く知りたいですね~。
ウィルフレッドの過去も全て明らかになっているわけではないですし、二人で事件に挑むという形のお話も楽しく、このままシリーズ化してくれると嬉しいです。
まずは、そろそろ発売されるであろう<下>を楽しみにしたいと思います。
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