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太陽と月の背徳 上
高岡 ミズミ〔著〕
講談社X文庫ホワイトハート(2006.5)

イラスト/水名瀬雅良

天帝の葬儀に出席するため、天帝の隠し子である莉央を連れてラドルクに向かった美貌の神官・月花は、途中でガルドの若き将軍・悠仁と再会する。
かつては親密な時を過ごしたことがあった二人だが、今では遠い存在である。
だが、裏切りと策略が渦巻くなか、月花と悠仁の関係は大きく変化して―!?
悠仁(ゆうじん・26歳)×月花(げっか・24歳)

ファンタジーです。
買う予定ではなかったんですが、本屋さんで表紙やあらすじをみて「買わずにどうする」と思い買ってきました。
ファンタジー好きなので。

設定はもちろん架空のものなので、詳しく説明するのは難しいんですが…。
天帝の居る「ラドルク」がこの世界の中心で他の国々を治め、月花のいる「サバール」は聖地と呼ばれ天帝に仕える大神官を輩出しており、悠仁のいる「ガルト」は軍事大国です。
平たくいえばラドルクが御所でサバールが学問や宗教、ガルトは軍事に長けた国ということかな?サバールやガルト以外の様々な国々を天帝を掲げることで治めているわけですが、お話はその天帝が急逝し、それぞれの国からラドルクでの葬儀に出発するところから始まります。

悠仁はガルトの叡帝(えいだい)・清寿(せいじゅ)の代わりに、そして月花はサバールの代表として少年をひとり伴いラドルクを目指します。
その少年が実は「子がない」と言われた故天帝の隠し子で、母親の出自が卑しいため認められずサバールの神殿前に捨てられた子供・莉央(りおう)でした。
天帝は「万世一系」を貫いてきており、血を繋ぐために今になって莉央が呼び戻されることになったんですね。

実は天帝の死は人の手による殺人でした。
お話はこの次期天帝の座を争う諸国の陰謀や裏切りを軸に展開します。

悠仁と月花は12年前、悠仁がサバールに留学した際に出会いました。
お互いにその当時すでに惹かれあっていたんだと思います。しかし悠仁はたった一年で月花をおいて国に戻ってしまった。
悠仁は久しぶりに会えて嬉しそうですが、月花は…怒ってますね?(笑) そういう気持ちの問題だけでなく、いまやガルト軍の将軍となった悠仁と神官として神に全てを捧げる月花では立場上どうなるわけにもいきません。
少なくとも月花はとんでもないことだと思っている。
こういうファンタジーで「神官」の場合そういう禁忌さも萌えのポイントであります。
今回の騎士様は野性的なタイプで、意志と理性で感情を押さえ込む高潔な騎士という感じではなく、どちらかというと神官様(受)が将軍・悠仁の荒々しい情熱に翻弄される…という風ですかね。
いつも言いますが現代物にはない、萌えがたっぷりであるのはこれも同じ。

天帝の実子・莉央を狙う諸国から莉央を守るため、ガルトはサバールからの要請もあって二人を自国に連れ帰り守ることになりますが、ガルトにも疑いを感じる月花は、こっそりと莉央と二人サバールへ戻ってしまおうと計画します。
しかし汚れない神官である月花に人の裏をかくような老獪な計画を立てられるわけもなく、偶然訪れた機会に乗っかって脱出しようとしますが、あっさりバレて、しかも激怒した悠仁に捕らえられてしまい…怒った悠仁に無理矢理抱かれてしまう。しかしその後皮肉なことに、すぐに月花と莉央はサバールに呼び戻され離れ離れに。
そして莉央が新天帝としてラドルクへ上がる日、エスタル共和国がその護衛につくと聞いたガルトは、天帝に取り入り内部に入り込んで治世を都合のいいように動かそうとするエステルから力ずくで莉央たち一行を奪取しますが、なんと月花はエステルの昂顕(こうけん)によって、連れ去られてしまっていました。
怒りに燃え、月花をこの手に取り戻すことを誓う悠仁。


悠仁、月花に加え、天帝の隠し子・莉央や、ガルトの叡帝・清純、それから敵方のエスタル共和国の元首・昂顕など、それぞれのキャラが立っていて、それぞれの思惑や愛が絡み、なかなか上手いBLファンタジーになってると思います。
「何々国の誰某」というように数人のキャラが顔となり、国々の間に思惑や陰謀が張り巡らされ、戦、裏切り、愛情や友情、別れや哀しみなどいろんなものが絡むのは、こういうファンタジーの基本だと思います。「指輪物語」しかり、栗本薫の「グインサーガ」しかり。
もちろんこちらは規模はずっと小さいですが(笑)、雰囲気は抑えてると思います。

(上)とあるようにまだ続いてます。
ちょうどいいところで終わってます。
あまり待たされないのはうれしいですね。
(下)は来月に出る予定だそうです。
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