イラスト/三池ろむこ
きれいな顔して愛想が良くて、男でも構わずちょっかいをかけると噂の有名人。そんな先輩の来生になぜか気に入られた小林。
相手のペースに巻き込まれ初めは戸惑うものの、人懐こいくせにどこか遠慮がちで掴めない来生に小林も惹かれていく。
ところが小林が思いを告げた途端、来生は逃出してしまう。
実は来生は、冗談に紛らせなくては顔も見れないくらい、小林のことが好きだったのだ―。
相手のペースに巻き込まれ初めは戸惑うものの、人懐こいくせにどこか遠慮がちで掴めない来生に小林も惹かれていく。
ところが小林が思いを告げた途端、来生は逃出してしまう。
実は来生は、冗談に紛らせなくては顔も見れないくらい、小林のことが好きだったのだ―。
小林恒太(こばやしこうた・高1)×来生駿介(きすぎしゅんすけ・高2)
「甘えたがりで意地っ張り」雑誌掲載
「寂しがり屋で構われたがり」書き下ろし の二編収録。
読み始めたら雑誌掲載の時読んでたのを思い出しました。
舞台は男子校。
ある日校内で、小林の頭上からたくさんのノートが降ってきます。見上げた渡り廊下には一人の生徒がいて、彼はノートを取りに小林の所へ降りてくる。それが来生でした。
妙に愛想のいい人懐こい来生。後日小林はクラスメートから、来生が学校の有名人で、男でも構わずあちこちにちょっかいを出しているというという話を聞きます。もちろん「そういう意味」で。
自分とは人種が違うと思う小林でしたが、それ以来なぜか来生は頻繁に小林の前に現れ、寮の来生の部屋へも押しかけてくるようになります。
小林は、寡黙で無愛想で鋭い目つきはまるで素浪人のような、高校1年生にしてはテンションの物凄く低い、ほとんど感情の起伏のないタイプです。両親が亡くなったあと厳しい祖父母に暴力を受けながら育ったので、感情を抑えることに慣れすぎてしまい喜怒哀楽に無頓着になってしまったような。対する来生は、明るくノリもいいし友人も多く、仏頂面の小林の前にいても臆せずマイペース。知り合ったばかりの頃の二人は、どちらかというと来生の傍若無人なマイペースに小林が振り回されているような感じなんですが、小林が来生への恋心を自覚してそれを口に出して伝えたとたん立場が大逆転してしまい面白かったですね。
それまで手軽な恋を楽しんでいるように見えた来生ですが、実は本当に大好きな小林の前では、かなり無理をしていたんですね。何でもない相手には好き勝手に振舞えるのに小林には意識してしまってどうしても同じようにできない。だけど好きだから傍にはいきたい。傷つかないように冗談のようにわざと軽い態度でいながら、心の中は本当はドキドキ。そして相手が振り向いたとたん、どうしていいかわからなくてびっくりして逃げてしまう。心臓はバクバクするし顔は赤くなるし、みっともなくて小林に見られたくない!ととにかく逃げまくる。高2だから許せる純情さですね。これが40オヤジだったらそれはそれで結構いいかもしれないが20代リーマンだったらかなり嫌だ。自分でもどういう基準なのかわかんないけど(笑)。
まるで武士のような硬派な小林ですけど来生が逃げ出したあとの彼は有無を言わせぬ押しの強さです。仏頂面で押し捲ります。まだ高1で恋愛経験ないですし、どう転んでも甘さとかムードなど演出するタイプじゃないので、まるで威嚇(笑)。でもそのぶきっちょな仏頂面の小林と、恥ずかしがって縮こまる来生は何だか可愛かったです。
初めは来生の方が「遊び慣れた先輩」という感じなのに、蓋を開けてみれば小林の方がずっと落ち着いてて大人なんだものなぁ。
小林が来生を「駿介」と呼び捨てにしてるのに、来生は「恒太さん」と読んでるのがおかしいですね。愛称のようなつもりでなければ恥ずかしくて名前も口に出せないということらしいんですけど。
でも小林は確かに「恒太さん」という感じ(笑)
小林も恵まれているとは言いがたい家庭環境で育ちましたが、来生もとても複雑な事情の生まれです。書き下ろしでは腹違いの弟が現れ、ひと悶着起こします。
情に流されてしまう来生の方が普通の反応かなと思いました。確かにそれでいいことになるとは限らないけれど、小林のように冷静に人をつきはなして考えるのはなかなかできるもんじゃないと思う。結果的にはその方が良かったということなのかもしれませんが、かなり荒療治ですね。傷に塩を塗ったくったんじゃないだろうか(^^ゞ
小林ってまだ16くらいなんですよね。
大人になったら傲慢でちょっぴりキチクなリーマン攻になりそうな匂いがプンプンしていて将来有望ですねぇ。 もう口唇を片方ちょっとだけ上げる危険な笑みを会得してるものね(笑) というか書き下ろしでやってることはリーマンものでよくいる傲慢で独占欲強い攻そのものでしたね。
小林は高校生には思えなかったわ。まして高1、年下には思えません。
お話は10代のピュアな恋のお話なんですけどね。
子供カップルは好きじゃないと言いながら、実は何故かディアプラス発行の学生同士ものに限ってよく読んでるんです。他出版社のはまず学生同士とわかったら買わないんですが…。なぜかしら。
「甘えたがりで意地っ張り」雑誌掲載
「寂しがり屋で構われたがり」書き下ろし の二編収録。
読み始めたら雑誌掲載の時読んでたのを思い出しました。
舞台は男子校。
ある日校内で、小林の頭上からたくさんのノートが降ってきます。見上げた渡り廊下には一人の生徒がいて、彼はノートを取りに小林の所へ降りてくる。それが来生でした。
妙に愛想のいい人懐こい来生。後日小林はクラスメートから、来生が学校の有名人で、男でも構わずあちこちにちょっかいを出しているというという話を聞きます。もちろん「そういう意味」で。
自分とは人種が違うと思う小林でしたが、それ以来なぜか来生は頻繁に小林の前に現れ、寮の来生の部屋へも押しかけてくるようになります。
小林は、寡黙で無愛想で鋭い目つきはまるで素浪人のような、高校1年生にしてはテンションの物凄く低い、ほとんど感情の起伏のないタイプです。両親が亡くなったあと厳しい祖父母に暴力を受けながら育ったので、感情を抑えることに慣れすぎてしまい喜怒哀楽に無頓着になってしまったような。対する来生は、明るくノリもいいし友人も多く、仏頂面の小林の前にいても臆せずマイペース。知り合ったばかりの頃の二人は、どちらかというと来生の傍若無人なマイペースに小林が振り回されているような感じなんですが、小林が来生への恋心を自覚してそれを口に出して伝えたとたん立場が大逆転してしまい面白かったですね。
それまで手軽な恋を楽しんでいるように見えた来生ですが、実は本当に大好きな小林の前では、かなり無理をしていたんですね。何でもない相手には好き勝手に振舞えるのに小林には意識してしまってどうしても同じようにできない。だけど好きだから傍にはいきたい。傷つかないように冗談のようにわざと軽い態度でいながら、心の中は本当はドキドキ。そして相手が振り向いたとたん、どうしていいかわからなくてびっくりして逃げてしまう。心臓はバクバクするし顔は赤くなるし、みっともなくて小林に見られたくない!ととにかく逃げまくる。高2だから許せる純情さですね。これが40オヤジだったらそれはそれで結構いいかもしれないが20代リーマンだったらかなり嫌だ。自分でもどういう基準なのかわかんないけど(笑)。
まるで武士のような硬派な小林ですけど来生が逃げ出したあとの彼は有無を言わせぬ押しの強さです。仏頂面で押し捲ります。まだ高1で恋愛経験ないですし、どう転んでも甘さとかムードなど演出するタイプじゃないので、まるで威嚇(笑)。でもそのぶきっちょな仏頂面の小林と、恥ずかしがって縮こまる来生は何だか可愛かったです。
初めは来生の方が「遊び慣れた先輩」という感じなのに、蓋を開けてみれば小林の方がずっと落ち着いてて大人なんだものなぁ。
小林が来生を「駿介」と呼び捨てにしてるのに、来生は「恒太さん」と読んでるのがおかしいですね。愛称のようなつもりでなければ恥ずかしくて名前も口に出せないということらしいんですけど。
でも小林は確かに「恒太さん」という感じ(笑)
小林も恵まれているとは言いがたい家庭環境で育ちましたが、来生もとても複雑な事情の生まれです。書き下ろしでは腹違いの弟が現れ、ひと悶着起こします。
情に流されてしまう来生の方が普通の反応かなと思いました。確かにそれでいいことになるとは限らないけれど、小林のように冷静に人をつきはなして考えるのはなかなかできるもんじゃないと思う。結果的にはその方が良かったということなのかもしれませんが、かなり荒療治ですね。傷に塩を塗ったくったんじゃないだろうか(^^ゞ
小林ってまだ16くらいなんですよね。
大人になったら傲慢でちょっぴりキチクなリーマン攻になりそうな匂いがプンプンしていて将来有望ですねぇ。 もう口唇を片方ちょっとだけ上げる危険な笑みを会得してるものね(笑) というか書き下ろしでやってることはリーマンものでよくいる傲慢で独占欲強い攻そのものでしたね。
小林は高校生には思えなかったわ。まして高1、年下には思えません。
お話は10代のピュアな恋のお話なんですけどね。
子供カップルは好きじゃないと言いながら、実は何故かディアプラス発行の学生同士ものに限ってよく読んでるんです。他出版社のはまず学生同士とわかったら買わないんですが…。なぜかしら。
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