イラスト/六芦かえで
豆は花街の高級男娼楼「幻月(げんげつ)」のみそっかす娼妓。
ドジな豆のお客は正体不明な男前・紅塵だけ。
しかし紅塵が店で最高位の娼妓・睡蘭(すいらん)を買ったことを知りショックを受ける。
しかもある日、睡蘭が部屋で死んでいるのが発見されて…。
ドジな豆のお客は正体不明な男前・紅塵だけ。
しかし紅塵が店で最高位の娼妓・睡蘭(すいらん)を買ったことを知りショックを受ける。
しかもある日、睡蘭が部屋で死んでいるのが発見されて…。
紅塵(こうじん)×豆(まめ)
紅塵は30代、豆は15~6歳くらいです。
「月にむらくも、恋嵐」雑誌掲載
「恋嵐前夜」書き下ろし
「月にむらくも、花日和」書き下ろし の三編と六芦さんによる4コマ漫画のオマケつき。
また遊郭ものです。
特別遊郭好きというわけではないです。
「遊郭」が舞台ではありますが、今まで読んだのとちょっと雰囲気が違いましたね。
娼妓の切なさとか色っぽさとかはほとんどない。
それは主人公の豆のせいだと思います。
豆は、いたって平凡な容姿で幼さの残る丸顔は親しみやすい愛嬌はあるものの、娼妓としての色気や技はまるでなく、ドジでノロマなみそっかす。
大変純真無垢で無邪気で元気で可愛らしさはあるものの、色気は全然ありません。
高級男娼楼「幻月(げんげつ)」でも、一番値段の安い下っ端の娼妓です。
以前はチラホラいた客も最近では正体不明の男・紅塵以外全くなくなっています。
紅塵が自分に飽きたらどうしよう…と悩む豆ですが、ある時、紅塵が店の最高位の娼妓・睡蘭を買ったことを知ります。
ここから大抵は切ない方向に行くのがパターンかと思いますが、これはそうではなくて、睡蘭は数日後、自分の部屋で刺殺体となって発見されます。
推理物というほどの展開ではないんですが、影で阿片の密売が絡み、実は紅塵は貴族様で「護警所護符預所(ごけいしょごふあずかりどころ」、つまり町の治安を預かる責任者であり、お話は事件へと展開していく。
紅塵は豆にベタ惚れです。
そうなったきっかけは書き下ろしの「恋嵐前夜」に書かれています。
紅塵は豆を買い、会うたびにきちんと気持ちを告げているんですが、娼妓に囁かれる睦言など信じるのは馬鹿だと娼妓仲間たちに言われるとおり、豆は紅塵の言葉をただの戯言だと思っています。
紅塵に惹かれてはいるものの、「好きだ」と言われるたび悲しくなる鈍感な豆。
実は豆に客が全くつかなくなったのは、紅塵が既に豆を身請けしており、店主に「客をつけるな」と言い渡していたからなんですね。
自分の家に連れて行かずにいたのは、ちょうど事件が起こり捜査が難航して家に帰れそうになかったため、慣れない初めての場所で一人豆を待たせるのは可哀相と、預かってもらっていたわけです。
幻月では、他の娼妓の手前仕事から外すことは難しく店には出していたものの、紅塵は自分が来られない時も豆の御代を払っており、それでは客がつかないのも当たり前。
本心を告げているのに、それを信じず悩んでる豆はなんとじれったいんでしょう~。
紅塵が既に豆を身請けしていると知って読むと、紅塵はホントに熱いストレートな男ですね。
二人が惚れあってるのはモロわかりだし、さっさと身請けもされてるし、豆が気づいてないとはいえ恋愛面での心配は全然ありません。
紅塵のダダ漏れの愛情と、豆の可愛らしい愛嬌で、遊郭ものにしては明るい雰囲気です。ラブラブだ。
ただ事件の方では悲恋も絡んでおり、しんみりするところもあります。
事件を絡めたところが他の遊郭物とはちょっと違ってて面白かったです。
倒産前のBE-BOYにもその後が連載され、モバイルにも番外編があったようです。そのうち続編が出るかもしれませんね。
でも身請けされたから遊郭物ではなくなるのかしら。
あ、幻月の若旦那・亀戸(きど)とその補佐(?)の初雪の関係が凄く気になる感じです。初雪の顔には亀戸のつけたという刀傷が…。
どういう経緯なんでしょうね。こっちは結構色っぽい関係じゃないかな。
紅塵は30代、豆は15~6歳くらいです。
「月にむらくも、恋嵐」雑誌掲載
「恋嵐前夜」書き下ろし
「月にむらくも、花日和」書き下ろし の三編と六芦さんによる4コマ漫画のオマケつき。
また遊郭ものです。
特別遊郭好きというわけではないです。
「遊郭」が舞台ではありますが、今まで読んだのとちょっと雰囲気が違いましたね。
娼妓の切なさとか色っぽさとかはほとんどない。
それは主人公の豆のせいだと思います。
豆は、いたって平凡な容姿で幼さの残る丸顔は親しみやすい愛嬌はあるものの、娼妓としての色気や技はまるでなく、ドジでノロマなみそっかす。
大変純真無垢で無邪気で元気で可愛らしさはあるものの、色気は全然ありません。
高級男娼楼「幻月(げんげつ)」でも、一番値段の安い下っ端の娼妓です。
以前はチラホラいた客も最近では正体不明の男・紅塵以外全くなくなっています。
紅塵が自分に飽きたらどうしよう…と悩む豆ですが、ある時、紅塵が店の最高位の娼妓・睡蘭を買ったことを知ります。
ここから大抵は切ない方向に行くのがパターンかと思いますが、これはそうではなくて、睡蘭は数日後、自分の部屋で刺殺体となって発見されます。
推理物というほどの展開ではないんですが、影で阿片の密売が絡み、実は紅塵は貴族様で「護警所護符預所(ごけいしょごふあずかりどころ」、つまり町の治安を預かる責任者であり、お話は事件へと展開していく。
紅塵は豆にベタ惚れです。
そうなったきっかけは書き下ろしの「恋嵐前夜」に書かれています。
紅塵は豆を買い、会うたびにきちんと気持ちを告げているんですが、娼妓に囁かれる睦言など信じるのは馬鹿だと娼妓仲間たちに言われるとおり、豆は紅塵の言葉をただの戯言だと思っています。
紅塵に惹かれてはいるものの、「好きだ」と言われるたび悲しくなる鈍感な豆。
実は豆に客が全くつかなくなったのは、紅塵が既に豆を身請けしており、店主に「客をつけるな」と言い渡していたからなんですね。
自分の家に連れて行かずにいたのは、ちょうど事件が起こり捜査が難航して家に帰れそうになかったため、慣れない初めての場所で一人豆を待たせるのは可哀相と、預かってもらっていたわけです。
幻月では、他の娼妓の手前仕事から外すことは難しく店には出していたものの、紅塵は自分が来られない時も豆の御代を払っており、それでは客がつかないのも当たり前。
本心を告げているのに、それを信じず悩んでる豆はなんとじれったいんでしょう~。
紅塵が既に豆を身請けしていると知って読むと、紅塵はホントに熱いストレートな男ですね。
二人が惚れあってるのはモロわかりだし、さっさと身請けもされてるし、豆が気づいてないとはいえ恋愛面での心配は全然ありません。
紅塵のダダ漏れの愛情と、豆の可愛らしい愛嬌で、遊郭ものにしては明るい雰囲気です。ラブラブだ。
ただ事件の方では悲恋も絡んでおり、しんみりするところもあります。
事件を絡めたところが他の遊郭物とはちょっと違ってて面白かったです。
倒産前のBE-BOYにもその後が連載され、モバイルにも番外編があったようです。そのうち続編が出るかもしれませんね。
でも身請けされたから遊郭物ではなくなるのかしら。
あ、幻月の若旦那・亀戸(きど)とその補佐(?)の初雪の関係が凄く気になる感じです。初雪の顔には亀戸のつけたという刀傷が…。
どういう経緯なんでしょうね。こっちは結構色っぽい関係じゃないかな。
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