イラスト/樋口ゆうり
戦乱と飢餓によって衰えていくシャルハン皇国で、過酷な生活をおくる奴隷のリィト。そんな彼を救ってくれたのは、端正な容貌の黒衣の騎士・グリファスだった。
両親亡き後、誰からも優しくされなかったリィトは、彼の包み込むような気持ちに惹かれていく。
そんな幸せな時を過ごしていたある日、リィトはグリファスから、彼が仕える皇子の身代わりを頼まれる。
命を救ってくれたグリファスのため、リィトは身代わりとなることを承諾するが…。
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グリファス・フレイス(28歳)×リィト(15歳)
泣けると評判の一作です。
読もう読もうと思いながら今になってしまいました。
本当に泣きました。
ジワッなんてもんじゃなくマジで涙が零れて字が霞んでしまったのでティッシュで拭いつつの読書でした。
最近じゃ映画だってドラマだって泣かないほど枯れてるのに(笑)
ファンタジーものです。
いろいろと架空の設定がされているのであらすじを書くのはとても難しい。
神の加護を受けていない偽の王が即位したため衰退するシャルハン皇国。偽王の目を逃れ、真の王となるべく定められた皇子を育てながら皇都へ上る機会を待っていたのが臣下のグリファス一行です。
グリファスが国のあちこちを廻り、情報を収集している途中で出会ったのが奴隷のリィト。
鞭打たれ瀕死となっている彼を見たグリファスは、その面差しが皇子に似ていることに気づき、皇都への危険な旅の間、リィトを身代わり、影武者として立てることを思いつき彼を助けます。
リィトを利用するために近づいたグリファスですが、リィトは生まれてすぐに母を亡くし5歳で父と死に別れてからはずっと奴隷として働き、誰からも優しくされたことはありませんでした。初めて自分に向けられた微笑や優しさにリィトはどんどんグリファスに惹かれていきます。
そして無垢で純粋な好意を向けられたグリファスの心にも、罪悪感とともにリィトへの愛情が育っていくんですね。
しかしグリファスは次期王の皇子に仕える身で、真の皇子を王の座につけ国を再び繁栄させ、偽王のために汚名を被った家名を回復させることは悲願であり、忠誠心とリィトへの思いで引き裂かれ、そしてそれがリィトの哀しみ、そして悲劇の元へとなっていってしまいます。
栄養不足と発達不良のため年齢よりずっと幼くみえるリィト。
5歳で父を強盗で亡くしたリィトは、ボロボロになってしまった父の服に藁を積めた人形ともいえないボロ袋を、眠る時はいつも抱きしめていて、それを「父ちゃん」と密かに呼んで大切にしています。
もう最初のそのエピソードから、これはイカンと言う感じ(笑)
グリファスに叱られたり拒絶されると全身で落ち込んでしまい、それでもグリファスを慕うリィトには何度もその哀れさといじらしさにウルウルして読めば読むほど胸が痛むので参ってましたが、しかし“ウルウル”がついに“ポロポロ”となったのは、リィトが身代わりとなって敵国に捕らわれ、リィトが大切にしていた「グリファスの髪紐」を握り締めて慟哭するグリファスの場面です。
他の方の感想を読むとやはりここで泣かれたかたが多かったみたいですね。
涙ボロボロでした。リィトの想いだけでも十分に泣けるのに、このグリファスの姿には本当に参った。
ファンタジーは苦手とおっしゃるかたもいらっしゃると思うんですが、それだけが理由でしたら読まないのは勿体無いとさえ思います。
リィトの気持ちとか、グリファスの気持ちとか、擦れ違いの切なさとか、もう書きたいことはたくさんあるんですけど書ききれません。
本当に泣けました。
グリファス・フレイス(28歳)×リィト(15歳)
泣けると評判の一作です。
読もう読もうと思いながら今になってしまいました。
本当に泣きました。
ジワッなんてもんじゃなくマジで涙が零れて字が霞んでしまったのでティッシュで拭いつつの読書でした。
最近じゃ映画だってドラマだって泣かないほど枯れてるのに(笑)
ファンタジーものです。
いろいろと架空の設定がされているのであらすじを書くのはとても難しい。
神の加護を受けていない偽の王が即位したため衰退するシャルハン皇国。偽王の目を逃れ、真の王となるべく定められた皇子を育てながら皇都へ上る機会を待っていたのが臣下のグリファス一行です。
グリファスが国のあちこちを廻り、情報を収集している途中で出会ったのが奴隷のリィト。
鞭打たれ瀕死となっている彼を見たグリファスは、その面差しが皇子に似ていることに気づき、皇都への危険な旅の間、リィトを身代わり、影武者として立てることを思いつき彼を助けます。
リィトを利用するために近づいたグリファスですが、リィトは生まれてすぐに母を亡くし5歳で父と死に別れてからはずっと奴隷として働き、誰からも優しくされたことはありませんでした。初めて自分に向けられた微笑や優しさにリィトはどんどんグリファスに惹かれていきます。
そして無垢で純粋な好意を向けられたグリファスの心にも、罪悪感とともにリィトへの愛情が育っていくんですね。
しかしグリファスは次期王の皇子に仕える身で、真の皇子を王の座につけ国を再び繁栄させ、偽王のために汚名を被った家名を回復させることは悲願であり、忠誠心とリィトへの思いで引き裂かれ、そしてそれがリィトの哀しみ、そして悲劇の元へとなっていってしまいます。
栄養不足と発達不良のため年齢よりずっと幼くみえるリィト。
5歳で父を強盗で亡くしたリィトは、ボロボロになってしまった父の服に藁を積めた人形ともいえないボロ袋を、眠る時はいつも抱きしめていて、それを「父ちゃん」と密かに呼んで大切にしています。
もう最初のそのエピソードから、これはイカンと言う感じ(笑)
グリファスに叱られたり拒絶されると全身で落ち込んでしまい、それでもグリファスを慕うリィトには何度もその哀れさといじらしさにウルウルして読めば読むほど胸が痛むので参ってましたが、しかし“ウルウル”がついに“ポロポロ”となったのは、リィトが身代わりとなって敵国に捕らわれ、リィトが大切にしていた「グリファスの髪紐」を握り締めて慟哭するグリファスの場面です。
他の方の感想を読むとやはりここで泣かれたかたが多かったみたいですね。
涙ボロボロでした。リィトの想いだけでも十分に泣けるのに、このグリファスの姿には本当に参った。
ファンタジーは苦手とおっしゃるかたもいらっしゃると思うんですが、それだけが理由でしたら読まないのは勿体無いとさえ思います。
リィトの気持ちとか、グリファスの気持ちとか、擦れ違いの切なさとか、もう書きたいことはたくさんあるんですけど書ききれません。
本当に泣けました。
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