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ブリュワリーの麗人
遠野 春日著
徳間書店 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。
イラスト/水名瀬雅良(キャラ文庫)

この手で新商品を成功させたい!!
大手ビール会社に勤める一紗は、開発プラントに赴任してきた若きエリート。けれど功を焦って現場で反感を買うばかり。
唯一の味方が現場のリーダー・千賀。半端な時期に中途入社してきながら、なぜか人を従わせる風格を持った年上の男だ。
千賀は一紗への欲望を隠さずに近づいてくるけれど!?
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千賀寛雅(せんがひろまさ・32歳)×秋元一紗(あきもとかずさ・27歳)

書き下ろしです。

本社営業企画部のエリートだった一紗は上司との不倫の恋に破れ、茨城工場の企画開発を担うパイロットプラントの新統括として異動してしてきます。
しかし一紗への工場内での反感は三日目にして高まるばかり。
怜悧な美貌で、エリート然として高慢でキツイ物言いの一紗は職場で煙たがられ、一紗の仕事への意気込みとは裏腹に浮いてしまっています。

一紗はいわゆる「ツンデレ」というやつです。
中身はふつうに照れたりドキドキしたりしているのに、素直じゃないしあまのじゃくだし照れやで負けず嫌いで、口からでるのは嫌味のような言葉だったり思いとは正反対だったり。つっけんどんで無愛想な態度しかできない自分をいけないとわかっていながら、相手が態度を硬化させれば負けじとさらに冷たくなってしまうんですね。
とても誤解されすいタイプで案の定部下たちからは毛嫌いされ職場の雰囲気も悪くなってしまう。

しかしそんな一紗の不器用さをただ一人理解して気にしているのが寛雅でした。もともと一紗のような気の強い一筋縄ではいかないタイプが好みのせいもある寛雅は一紗の就任当初から気になっていたんですが、一紗の些細な視線の動きや睫の震え具合から(笑)、一紗が無理してつっぱっていることを見抜き、何かと気にかけてやろうとするわけです。
当然一紗が素直な態度をするはずもなく、つっけんどんに接してきても、寛雅は意に返さない。むしろもうちょっと肩の力を抜けばなぁ、くらいに鷹揚に微笑んで受け止めています。
そういう他とは違った寛雅の態度がまた一紗を惹き付けることになるんですね。一紗の方も寛雅は好みだし(笑)。

二人の間はわりと順調で、上手い具合にくっついてしまいます。
不器用な自分をそのまま受け止めて甘やかしてくれる男と問題なくくっついちゃって羨ましいぞ(笑)。
一紗と不倫関係にあった上司が、一紗に逃げられたことで妙な執着心を出し追いかけてしつこく復縁を迫ってきますが、拍子抜けなほどあっさりと身を引いてしまうんですよね。もっと意地悪な実力行使に出るかと思っていたので意外でした。一見さっぱりとしていそうでそれまでの嫌な感じを払拭しかけたんですが、実は自分より上の立場だった寛雅にヤバイと逃げ出したんじゃないかとよけいに姑息な感じもしてしまいました(笑)。

恋に傷ついて頑なだった一紗が寛雅の愛情と暖かい励ましで、最終的には仕事でも新製品の開発に成功し周りにも心を開いていきます。前向きでラブラブで負の雰囲気のないラブストーリーでしたね。クセのない読みやすいお話でした。

作業着好きなのでそこはポイント高いかな(笑)
寛雅が、年齢にしては工場に入ったばかりの新人だったり、ちょっと外国の話を匂わせるところがあったりして何かあるなと思いました。
ただの一ヒラ社員の寛雅が実は…いうのはドリームかもしれませんが、個人的にはそのままの一作業員でも十分素敵だったと思います。
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