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スーパー家政夫(メイド)と秘密の約束
高月 まつり著
イースト・プレス (2006.4)
通常24時間以内に発送します。
イラスト/高峰顕(アズノベルズ)

食品会社に勤める瑞希は、兄夫婦の忘れ形見である幼い甥と二人暮らし。毎日、幼稚園のお迎えや家事が大変な瑞希のために、仲良しの専務が派遣会社から住み込みメイドを手配してくれたのだが、現われたのは超美形のスーパー家政夫・維。
昼夜問わず奉仕してやる。そんな不埒な宣言をする維は、なんと瑞希の小学校時代の同級生だった!?
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芝崎維(しばざきゆい・25歳)×連城瑞希(れんじょうみずき・25歳)

私としては普段あんまり手に取らないようなタイトルです(笑)。
しかしオビの「ご主人様らしく奉仕されろ!」というメイドにあるまじき不遜な言葉に引き寄せられました。
「男メイド攻」なんですね。しかも偉そう…(笑)
想像しただけでオイシそうだったので購入してみました。


両親、祖父母、そして兄夫婦までを不運な事故で亡くした瑞希。
兄夫婦の元には息子が一人残され、瑞希と甥の洋人(ひろと)は兄夫婦の残したマンションで二人で暮らしています。
サラリーマンとして働きながら、家事一切に子育て、幼稚園の送り迎えと頑張る瑞希の元に、ある日、会社の専務で友人でもある恭司(きょうじ)からプレゼントが届きます。
それはなんと住み込みメイドで、メイドの常識を覆す超美形の男。驚く瑞希ですが、もっと驚いたのはその「メイド」が小学時代の同級生・芝崎維だったことでした。

瑞希が小学生の頃、維は勉強は良くできたものの運動神経はなくいつもモタモタして、何かと言うとすぐに泣いてばかりいて皆にいじめられていました。活発だった瑞希は維を何かにつけ助けてやり、幼いながらも庇護欲を掻き立てられ可愛がっていたのです。
しかし小学校3年の時、維は海外に転校し、それ以来会うことはありませんでした。
が、目の前に現われた維はまるで別人。
背は高く逞しくなり、どこのモデルか芸能人ですか?というような美形になっており、いつも泣いてばかりいたのが信じられないほど、ぶっきら棒で何だか偉そう(笑)。

「給食が全部食べられなくていつも一番最後だった、ゆい?」
「おう」
「写生大会のとき頭にトンボがついて怖いって泣いてた、ゆい?」
「おう」
「運動会の徒競走でいつもビリだった、ゆい?」
「おう」
「音楽のとき息継ぎがヘタで縦笛がちゃんと吹けなかった、ゆい?」
「おう」

瑞希のためにスーパーメイドとして恥ずかしくないよう技術を磨き、苦手なものを克服し、体力と筋力をつけ背も伸ばした…という維に、なかば無理矢理住み着かれることとなってしまいます。

大変面白可笑しいラブコメディーで、いちいち顔が緩んでしまいました。
なにが可笑しいかといえば、一番可笑しいのはやはり男メイドの維ですね。昔の可愛らしい面影は全くなく、今は立派な「攻」になっています(笑)。ぶっきら棒で口調もわりと紋切り型な感じですが、時々笑うと小学校時代に面影があったりします。
小学校のとき、ひ弱だった維は瑞希が自分を助けてくれたことで「運命の輪が廻り始めた。そう、愛という名の運命」と大変な思い込みです。そして瑞希が維に約束してくれた言葉を信じ、そのために努力に努力を重ね、ついに瑞希の元に現われたんですね。
その約束とは「泣き虫が直って強くなったら、ずっとそばにいてやる。お願いするなら結婚してもいいぞ。ただし結婚するならお母さんと同じことができなくちゃだめだ」
かくして小学校3年生だった維は瑞希の言葉どおり逞しく成長し、完璧以上のお母さんとなり(笑)、スーパーメイドとなったのでした。
そして家事、育児はもちろん、夜のご奉仕も完璧なのです。なんでも手を抜かないんです…。

美丈夫な攻がエプロンつけて完璧に家の仕事をこなす図は思った以上に萌えでした。でもそれ以上に、瑞希を想う維が…可笑しいんです、これが(笑)。
本人はいたって真面目ですけど、とにかく思い込みが激しいというか一途というか猪突猛進というか。瑞希への愛と瑞希の嫁になる(注・攻です)という決意が固いのはわかりますが、思い込みが強いあまり何だかとってもズレた人になってます(笑)。
瑞希との約束どおりに努力して完璧になった今は約束が履行されて当然と信じていますので、もの凄く強引。でも全然傲慢さや偉そうな感じはなくて、ただただ瑞希への愛で突っ走る一途な人になっていて、これが凄く面白いんですね。突っ走る…というのは何か違うな。なんというか、力でぐいっ、ぐいっと押していく感じですね。押し返してもビクともしないし、言葉も通じません(笑)

ストーリーはそんな維と一緒に生活し、初めは抵抗していた瑞希もだんだんほだされていく…という想像どおりの展開です。
瑞希の甥の洋人もとっても可愛い。ちょっと将来が心配ですが維と瑞希の間に入るのは反対です。他にいい嫁を探した方が萌えでしょう(笑)。あくまで維がお母さん(注:攻です)、瑞希がお父さんがいいですね。
維の作る料理は本当に美味そうです。食後には手作りのアイスも出してくれます。アイロンがけはもちろん幼稚園指定の袋縫いの刺繍も手縫い、洋人には手編みの縫いぐるみまで編んでます。そして眩しいくらい家を磨いてくれるのだ(これが一番羨ましい)。そして美形。この美形が編みもの…。

笑ってサラッと読めました。
小難しいシリアスに疲れたときにはもってこい。
イラストもとても綺麗です。
維はどのページ見てもカッコいいです。
あとがきのおまけイラストのエプロン姿の維は最高です。
立ち読みできる環境でしたらちょっと見てみましょう(笑)
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