金茶色の髪をライオンみたいにキラキラなびかせる美しい少年。虎鉄は生まれついての王様のように横暴で、誰も彼も虜にしてしまう。
そんな虎鉄が自分から気をひきたいと思うのは、清楚で可愛くて中身はちっとも可愛くないひよりだけ。けれど衝突ばかりの二人がようやく親友になれた十三歳の冬、ひよりは一人、孤独とバイオリンを抱いて虎鉄から離れようとして…?
そんな虎鉄が自分から気をひきたいと思うのは、清楚で可愛くて中身はちっとも可愛くないひよりだけ。けれど衝突ばかりの二人がようやく親友になれた十三歳の冬、ひよりは一人、孤独とバイオリンを抱いて虎鉄から離れようとして…?
八神虎鉄(やがみこてつ)×紡木ひより(つむぎひより)
出会いの9歳から16歳までが主、ラストに26歳になった二人の様子がちょこっと。
タイトルもほんわかしてるし、年齢的に可愛らしくピュアな恋…のような先入観を抱いてしまいますが、未熟な子供特有の残酷さや傲慢さ意地悪さで、二人の恋は一筋縄ではいきませんでした。
虎鉄が小学三年生の時、ひよりは転校してきました。ひよりという可愛らしい名前と外見から、てっきり女の子だと勘違いして舞い上がった虎鉄は、ひよりが男で、しかもお世辞にも可愛いとは言えない気の強い性格と知り唖然とし、男にデレデレしてしまった決まりの悪さや羞恥の反動か、それ以来ひよりに悪戯…時にはイジメと思われるようなことを仕掛けるようになります。黙って大人しくしているタイプでなないひよりも反撃し、二人の仲はどんどん険悪に。
そんな時、虎鉄の伯母夫婦の元で、ひよりがバイオリンを習っていることを知った虎鉄は、時々レッスンをこっそり覗きにいくようになります。そして反発しながらも実は友達になりたがっているのでは、と察した伯母夫婦の心遣いで、二人は仲直り。急速に『親友』になっていきます。
ところが、13歳のとき、ひよりの両親が離婚することになり、ショックを受けて自分の居場所がわからなくなってしまったひよりは虎鉄に助けを求めるのですが、泣き出すひよりを虎鉄は上手く慰められず、「自分の居場所は自分でみつけなきゃ」と突き放すようなことを言ってしまいます。
誤った言葉は、ひよりの心を傷つけ、ひよりは虎鉄に黙って、ドイツへ音楽留学に出てしまい、二人は別れることになります。
時が経ち、高校1年生となった虎鉄は、節操のない生活を送っていました。一方、ドイツで賞をとったひよりが、街に戻ってきて、コンサートを開くことになります。
自分がひよりを好きだったことに気づく虎鉄。再会した二人は思いを告げあって結ばれますが、翌朝、ひよりは虎鉄に別れの手紙を残して、再び虎鉄を置いてドイツへ行ってしまうのです。
仲良くしたいのに自分からは折れられず、ひよりにイジワルしたり虐めたりする様子は、男の子が好きな子にわざと意地悪して気を引こうとするそのまんまなんですよね。虎鉄は自分の気持ちだけでいっぱいいっぱいだから、ひよりの気持とか、ひよりの立場まで思いやってやることができない。
ひよりが喪失感で本当に駄目になりそうだった時も、相手の気持を深く考えるより、やっかいな場面に困りきって対処を誤り、それでもまだひよりが傍にいると信じきっているなど、その傲慢さや未熟さのせいでどんどん道を間違えていってしまう。
ただの「可愛い擦れ違い」と思えないのは、再びひよりに去られたあとの虎鉄が、結構壮絶だったせいで、この期間のことは過去のこととして話に出るだけなのでそうでもないが、虎鉄視点でもし語られていたら、相当キツい話だっただろうと思うからです。
長い間、何度も間違えて壊して、そこから再生していくみたいな二人の関係は、けっこう気力と体力のいる恋だと思いました。虎鉄は人生まで一度壊してしまいましたからね(笑) かなりハードな恋ですよね。そして虎鉄は成長したんだよね。
Hシーンがなんだかとってもエロい感じがしました。ひよりのセリフとか。
同じ街に住む幼馴染たちも、虎鉄やひよりのそばで二人の関係を見つめながら一緒に成長していて、ラストには彼らもまた幸せを掴んでいる。
虎鉄やひよりをはじめ、どこにでもある街のどこにでもいる子供たちにおきた「ドラマ」・・・という感じのラストがいいですね。
出会いの9歳から16歳までが主、ラストに26歳になった二人の様子がちょこっと。
タイトルもほんわかしてるし、年齢的に可愛らしくピュアな恋…のような先入観を抱いてしまいますが、未熟な子供特有の残酷さや傲慢さ意地悪さで、二人の恋は一筋縄ではいきませんでした。
虎鉄が小学三年生の時、ひよりは転校してきました。ひよりという可愛らしい名前と外見から、てっきり女の子だと勘違いして舞い上がった虎鉄は、ひよりが男で、しかもお世辞にも可愛いとは言えない気の強い性格と知り唖然とし、男にデレデレしてしまった決まりの悪さや羞恥の反動か、それ以来ひよりに悪戯…時にはイジメと思われるようなことを仕掛けるようになります。黙って大人しくしているタイプでなないひよりも反撃し、二人の仲はどんどん険悪に。
そんな時、虎鉄の伯母夫婦の元で、ひよりがバイオリンを習っていることを知った虎鉄は、時々レッスンをこっそり覗きにいくようになります。そして反発しながらも実は友達になりたがっているのでは、と察した伯母夫婦の心遣いで、二人は仲直り。急速に『親友』になっていきます。
ところが、13歳のとき、ひよりの両親が離婚することになり、ショックを受けて自分の居場所がわからなくなってしまったひよりは虎鉄に助けを求めるのですが、泣き出すひよりを虎鉄は上手く慰められず、「自分の居場所は自分でみつけなきゃ」と突き放すようなことを言ってしまいます。
誤った言葉は、ひよりの心を傷つけ、ひよりは虎鉄に黙って、ドイツへ音楽留学に出てしまい、二人は別れることになります。
時が経ち、高校1年生となった虎鉄は、節操のない生活を送っていました。一方、ドイツで賞をとったひよりが、街に戻ってきて、コンサートを開くことになります。
自分がひよりを好きだったことに気づく虎鉄。再会した二人は思いを告げあって結ばれますが、翌朝、ひよりは虎鉄に別れの手紙を残して、再び虎鉄を置いてドイツへ行ってしまうのです。
仲良くしたいのに自分からは折れられず、ひよりにイジワルしたり虐めたりする様子は、男の子が好きな子にわざと意地悪して気を引こうとするそのまんまなんですよね。虎鉄は自分の気持ちだけでいっぱいいっぱいだから、ひよりの気持とか、ひよりの立場まで思いやってやることができない。
ひよりが喪失感で本当に駄目になりそうだった時も、相手の気持を深く考えるより、やっかいな場面に困りきって対処を誤り、それでもまだひよりが傍にいると信じきっているなど、その傲慢さや未熟さのせいでどんどん道を間違えていってしまう。
ただの「可愛い擦れ違い」と思えないのは、再びひよりに去られたあとの虎鉄が、結構壮絶だったせいで、この期間のことは過去のこととして話に出るだけなのでそうでもないが、虎鉄視点でもし語られていたら、相当キツい話だっただろうと思うからです。
長い間、何度も間違えて壊して、そこから再生していくみたいな二人の関係は、けっこう気力と体力のいる恋だと思いました。虎鉄は人生まで一度壊してしまいましたからね(笑) かなりハードな恋ですよね。そして虎鉄は成長したんだよね。
Hシーンがなんだかとってもエロい感じがしました。ひよりのセリフとか。
同じ街に住む幼馴染たちも、虎鉄やひよりのそばで二人の関係を見つめながら一緒に成長していて、ラストには彼らもまた幸せを掴んでいる。
虎鉄やひよりをはじめ、どこにでもある街のどこにでもいる子供たちにおきた「ドラマ」・・・という感じのラストがいいですね。
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