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苦しいほどに愛は奪う
池戸 裕子著
心交社 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。
イラスト/海老原由里(ショコラノベルス)

美大時代からの恋人同士である新進気鋭のグラフィックデザイナー・真宮喬士と美術リース会社に勤める如月文哉。10年近いつきあいにも関わらず、薄まるどころかいっそう激しくなり、縛りつけ独り占めして離さない真宮の激しすぎる愛情に、如月は戸惑いと息苦しさを感じ始めていた。
そんな中、人付き合いの苦手な真宮の事務所に助手として大学の後輩がやってきたことから二人の関係に軋みが生じ始める。
そしてまた、大学時代に如月が一瞬だけ心を寄せた人物の出現が、真宮の過度な独占欲をさらに刺激するのだった…。
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真宮喬士(まみやたかし・28歳)×如月文哉(きさらぎふみや・28歳)

「苦しいほどに愛は奪う」雑誌掲載
「愛しいほどに君を奪う」書き下ろし の二編収録されています。


殺したいほど愛しているという激しい想いに圧倒されました。
他所様でレビューを拝見していたのに、ちょっと前だったため内容を失念していていて、一方的な激しい独占欲と愛情で受を縛りつける攻が、穏やかな愛情を知るお話か?と思ってしまっていたんですよ(^^ゞ
なので受君までが、自分の中の強烈な独占欲と愛情に目覚めてしまったので、虚をつかれました(笑) あ、そうだったっけか、と(^^ゞ 
濃い愛情に嵐に翻弄されました。

大学時代告白されつきあうようになってから、如月の周りにいる男も女にも激しい嫉妬を剥き出しにしてきた真宮。時にはそれが原因で喧嘩になることもあったけれど、如月が大学で出会った先輩・矢崎(やざき)に一瞬心を奪われてしまったときにはなんと真宮は如月をクローゼットに閉じ込めてしまいます。
それほど自分を愛してくれる真宮の想いを嬉しく思うことはあっても、さすがに度を過ぎた彼の独占欲に如月は疲れを覚えることもあります。

そんな時、今までたった一人で仕事をしてきた真宮が助手を雇います。真宮、如月の後輩に当る小野瀬(おのせ)は、同じようにグラフィックの世界を目指し、真宮に憧れていて、また真宮も小野瀬の才能をかったからこそ傍におくことにしたんだろうと思う如月ですが、今までなかった異例のことに戸惑います。しかも小野瀬からは憧れ以上の真宮への気持ちが感じられ、如月は不安を感じる。そして真宮は仕事のために小野瀬をともなったまま1ヶ月の出張となり、二人は付き合いだしてから初めて長い間の離ればなれを余儀なくされてしまいます。
さらに真宮が不在の間、如月は偶然、矢崎と再会します。相変わらず優しく穏やかな矢崎に誘われ、何度か食事や酒を共にしてしまう如月。
しかし戻ってきた真宮にそれがばれ、再び激しい怒りと独占欲を顕にした真宮に、如月は言ってしまいます。
俺はお前の持ち物じゃない。時々重たくて苦しくなる。支配されてどこかに閉じ込められている気になると。

それを聞いた真宮は無言で去っていきます。
そしていつか連絡が来るだろうと待ち続けても、それ以来真宮からは一向に何も言ってこなくなってしまいます。我慢できなくなった如月が電話やメールをしても返信はなく、小野瀬から「如月さん以外の電話には出ている」と言われてしまう。埒があかないと思った如月は真宮のマンションで彼を待つことにしますが、帰ってきた真宮の口からは「別れよう」という言葉が。

そしてここからが如月の反撃(?)となるわけですね。
一度は重いと思った真宮の想いでしたが、真宮を失って初めて自分の中に真宮と同じ激しい独占欲と愛情があることに気づく。両方が激しくなってしまったので、こりゃまた濃かったですね(笑)。
現実的に考えたらそこまで愛し愛されたらかなり大変だと思うんですが、BLを読む側としては決してイヤなものではないです。むしろこんな愛情を見せつけられたら、激情の中にのめりこまされてしまいます。

しかし、これほどまにで相手を求め、失ったら他の全てもなくしてしまうほどの執着は、ある種危険でもある。そしてそれを乗り越えて、激しい愛情の中にも穏やかな信頼を見出していくのが書き下ろしの「愛しいほどに君を奪う」ですね。
ここで素になってもしょうがないんですけど、こんなに熱量が高かったら苦しくて疲れてしまわないかとやはりちょっと思ってしまうんですよ。だから、縛るだけじゃなくて信頼する気持ちを持てるようになって良かったなと思います。

池戸さん、時々(笑)いい本書いてますよね。この池戸さんはテンション高かったです。Hも濃いなと思ったんですけどハイパーじゃないんですよね。やっぱりそういうシーンでも二人の想いが濃かったからですかね。
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