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オトコにつまずくお年頃
水無月 さらら著
徳間書店 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。
イラスト/汞りょう(キャラ文庫)

一度きりのお試しのはずが、ほとんど毎日sexしてる!?
清潔な王子様と称される新田秋光は面倒だったsexが嘘のよう。同じマンションに住む会社の先輩、総務部のエリート・影山壱成のせいだ。
扇情的な色気が漂う超ハンサムな影山に好奇心で誘われベッドイン。抜群の身体の相性にハマリ過ぎて抜けられない。
影山に心も捕らわれ始めた新田は離れることを決意するけれど…!?
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影山壱成(かげやまいっせい・28歳)×新田秋光(にったあきみつ・27歳)

ある晩新田はマンションのエントランスで大阪から異動して二ヶ月ほどになる先輩エリートの影山と出会います。女タラシのプレイボーイでその節操のなさも噂の影山は、まさに女二人とダブルブッキングの修羅場の最中。事態にあっけに取られる新田ですが、女になじられても頬を殴られてもメゲナイ影山に呆れつつも興味を惹かれます。
その時の出会いを影山も覚えていたのか、それから数日後新田は社内のトイレで初めて影山と会話を交わします。そしてある日、再びダブルブッキングに困った影山に頼まれ、影山とともにダブルデートをすることになり…、その晩、妙な成り行きと好奇心で「男とヤッてみる」という事態になってしまいます。

初めて二人が会話をするトイレのシーンが可笑しいです。トイレですからもちろん用を足しにきているわけですが横から堂々とソコを眺めている影山を気にすることなく、新田は気持ちよく排尿してしまってる。そんなに堂々とした受にあんまり会ったことなかったので何だかおかしくて。一見クールビューティーな新田は実は結構サバサバしたやつで、影山のおちゃらけた物言いにも頭の回転が良さそうな気の効いた返答をするので、二人の会話だけでも結構面白かったですね。

影山は本当に手当たり次第の男で、入れる場所があれば女の顔なんかどうでもいいというとんでもないプレイボーイです。不誠実だし節操ないしホントはこういうのキライなんですけど(笑)、影山には上手い具合に可愛げが滲んでいて、意外に優しかったりかなりマメだったりと不思議と嫌悪感を抱かせません。
こんな男と好奇心で寝ることになって知らなかった面を知るようになり、やがて新田は心まで動いてしまうんですが、こんな男を真剣に好きになっても仕方がないです。
実際影山は新田と寝ていても他の女を誘うことはやめないし、社内でいたしているところを目撃までしてしまう。好きになっても無駄、と影山を諦めようとする新田。
胸の痛みとか切なさとかも伝わってくるし涙がポロリなんてこともあるんですけど、新田自身がさっきも書いたようにどこかさっぱりして、しっかりした男なので、変に切なくジメジメした感じは全然ないんですね。かえってそういうところが私は良かったんですけど。

そして別れを決意した新田は影山に自分の気持ちを打ち明けたあとは完璧に「後輩」の顔を貼り付け、影山から一線を引いて接します。
しかし新田の切ない告白も影山は「なんだそりゃ?」と全然わかってない。ホントにヒドイ男(笑)。
影山は始めは舐めてます。そのうち寂しくてたまらなくなるから、その時に強気にいけばまた戻ってくると思ってタカをくくっている。しかし新田はいつまでも戻ってこない。

新田と過ごすようになってから、同じマンションに住む二人は週末をいつもどちらかの部屋で過ごしていたのにそれもなくなり暇を持て余す影山。新田に電話しても無視される。女を誘おうかと思っても特別誘いたい女はいないし思い浮かぶのは新田の顔ばかり。
そんな時、以前から新田に粉をかけていたバイの上司が新田に接近してきます。「マジかよ?!」と焦る影山。もっと焦ってもいいくらいですね(笑)。その上司は自分と似たタイプのプレイボーイで、自分が年をとったらこうなるだろうというようなタイプ。いてもたってもいられず、上司の誘いについていく新田のあとをストーカーのように尾行してしまいます。

ここまでくれば影山も自分の中に新田への特別な感情があることに気づきます。こういう尻軽男はやはり鼻をパチンとやって追いかける側になってもらいたいので、こういう展開は望むところです。
ただちょっと追いかけてる部分が短くて物足りないんですよね~。もっとやってくれればよかったのに(笑)。

影山がどうしてこんなふうになってしまったのかには思春期の頃に一応原因があります。一歩間違うとエグイ過去だと思うんですけどアッサリした扱いで影山もあっけらかんと語っています。あまりに強烈な印象を思春期のころに受けてしまったので、女性に対して夢も希望もないんだろうなと、影山の気持ちもわかる。そういう理由付けをしてあることも影山を不快に思わない原因だと思います。軽薄だけれど子供みたいな男ですしね。
そういう男が初めて一緒にいて楽しいと思い、プライベートまで入れることを許したのが新田。初めて愛したのは新田です…というところに落ち着かせ、読者に嫌われないポイントを抑えようとしています(笑)。

二人とも明るいキャラだし、会話にも小気味よさを感じるし、ライト感覚で読みやすかったです。
水無月さん初めてだと思ったら随分前に一冊読んでました。
ついでに「恋愛小説家になれない」(キャラ文庫)も読んでみたらこれも面白かった。
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