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恋愛証明書
崎谷 はるひ著
幻冬舎コミックス (2006.3)
通常2-3日以内に発送します。
イラスト/街子マドカ(ルチル文庫)

始まりは三年前。
カフェレストランで働く安芸遼一は、美しい妻と愛くるしい男の子・准と訪れる常連の客・皆川春海にひと目ぼれした。
しばらくして離婚し落ち込んだ春海に夜の歓楽街で会った遼一は、身体だけの関係を持ちかける。
それから1年。月に二度だけの逢瀬のたび、春海に惹かれていく遼一だったが想いは告白できない。やがて別れを決意した遼一に春海は…!?
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皆川春海(みながわはるみ・32歳)×安芸遼一(あきりょういち・24歳)

「恋愛証明書」
「愛情証明書」の二編収録されています。

遼一は父の顔を知らずに育ったせいか、好きなタイプは「サラリーマン風」の「子煩悩な父親」タイプ。当然そんな男はノンケで既婚者であることが多く、恵まれない恋を繰り返してきた遼一。
勤め先のカフェに家族連れで訪れる晴海の、清潔な微笑を端正な顔に浮かべ所作はあくまで上品で、控えめな低い声は優しく、また息子の准に向ける子煩悩そうな様子は、遼一の好みを絵に描いたような男でした。もちろんちょっかいを出そうなどという気はなく、ただ見つめるだけで満足している片思いだったのですが、ある晩、その手の店が集まる危険な歓楽街にいる春海を見つけてしまいます。
遼一の行きつけの店で話を聞くと、妻との間に離婚問題が持ち上がっているとのこと。しかも、妻から「あなたホモなんじゃないの」と言われ否定できなかったことで自分の性癖に疑問を抱いてしまった春海は、確かめる為にと酒の勢いを借りてそういう場所に出向いてしまったと言うのです。
もともと片思いしていたという事情もあるし、いつも穏やかな優しい笑みを浮かべていた男が苦悩して泣いている様を見て、遼一は自分の願いを叶えたいという思いに駆られます。つけこんでもいいのかな…?やめろという内の声を無視して遼一は春海を誘います。「俺で試してみるのは?」

それから1年、月に2回、二人にとって都合のいい水曜日に逢って身体を重ねるというつきあいが続きます。春海を癒してあげたい、都合のいい自分でいいと気持ちを告げることはしないまま傍にいられればいいと思っていた遼一ですが、やはり気持ちはそう物分り良くいられるはずもないですよね。想いはだんだん強くなるのに、身体だけの関係でいることが辛くなってくる。そして春海が少しずつ立ち直ってくると、自分の春海にとっての存在意義さえ疑わしくなってきてしまう。

今更好きだと告げられない。
春海は何も言ってくれないし、自分のこんな気持ちは重たくなるだけだろう。
鬱陶しく思われて嫌われたくない。
このままでは苦しい。
もう終わりにしよう。
まさに崎谷ワールド、受の切ない心情が切々と綴られておりました。
春海の方に遼一への想いはちゃんとあるのに、口に出して伝えないから遠回りしてしまう。よくあることです。読みながら時々冷めてしまう私。
こういうグルグルした心理状態をねちっこくねちっこく書くのは崎谷さんの特徴だと思いますが、実は私にはツボに入る時と全く駄目な時があります。

多分遼一にとらわれていたら駄目だったかも…と思うんですが、今回は他の部分に目を逸らされてしまったせいか、わりとサラッと読んでしまいました。
初めて身体を重ねる時の、遼一にリードされ戸惑う春海がどえらい可愛いなぁ~とか(笑。いや、凄くツボでして)、春海の息子・准(じゅん)が和むなぁ~とか。
32にして自分のマイノリティに気づき戸惑う、誠実で純粋で真っ直ぐな攻がなかなか良かったです。心が通じ合ったらいきなり強気で意地悪に変貌していたのは、あらら、でしたけど(^^ゞ 

「愛情証明書」はめでたく恋人となった二人のお話ですが、なかなかスンナリ幸せになれませんね。いえ、幸せなんだけども。
恋人同士になったというのに遼一は春海に甘えることもなく、いつも控えめに、自分を二の次に春海のことばかり考えている様子。重荷になってはいけない、鬱陶しくなってはいけない、そんなことを考えていて、どうも遠慮ばかりしているようです。
恵まれない恋に耐えてばっかりいたせいもあるでしょう。
春海と身体を重ねるようになってからも、春海がきちんと気持ちを伝えてやらなかったため我慢して自分を抑えてばかりいたから、遼一がこんな風なのは自分のせいだと思う春海。なんとか遼一のそんな気持ちを解せないかと思う春海ですが、要は攻が受への愛情をいかにして伝えるかと激甘に口説いているお話でした。

全編を通して、結局は凄く甘いノロケたお話だと思いましたがどうでしょう。
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