イラスト/長門サイチ(キャラ文庫)
「フラれたのなら俺が慰めようか」
ある夜、酔った勢いで見知らぬ男に抱かれた工藤。
ところが念願叶って入った大手旅行会社でまさかの再会。その男・仁科は企画部の有能なチーフだった!
妥協を許さない姿勢で、新人の工藤を厳しく指導してくる仁科。あの夜とは別人のような仁科に、工藤は腹を立てるが、やがてその仕事ぶりに感嘆し惹かれていく…。
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仁科貴英(にしなたかひで・30歳)×工藤忍(くどうしのぶ・22歳)
「あなたのとセックスは楽しくない」と彼女に言われフラれてしまった工藤。あまりな言い分に工藤は荒れ、自棄酒を飲んでトラブルを起こしそうになったところを、見知らぬ男に救われます。
彼女にフラれた理由を話した工藤を笑うこともせず、真剣に話を聞いてくれた仁科と名乗るその男と、工藤は酒の勢いでホテルへ…。そして工藤に抱かれてしまうのですが、翌朝我に返った工藤は慌てて仁科が眠っている間にホテルを飛び出してしまいます。
それから数ヶ月、憧れていた旅行会社へ就職した工藤は、配属先の企画部で、仁科と驚きの再会をします。そして仁科と同じチームで、直接の後輩として仕事をすることになります。
出会いとしては、一夜の過ちの相手と職場で再会してしまうというよくある展開でした。
受が頑なに逃げ出し、攻がその夜のことを楯に迫ったり、または情熱的に追いかけたり・・・というのはいくつも読みましたが、これはその反対でした。何もなかったような顔をして接してくる攻を受が追いかけます。
再会し、仁科の態度に戦々恐々としていた工藤ですが、仁科はあの夜のことをおくびにも出しません。それどころか、あの優しかった夜が嘘のように仁科は厳しく、新人の工藤は毎日容赦なく叱りつけられてばかり。自分だけが拘っているようなのもムカつくし、それよりも仕事で役立たずのように怒鳴られ続けていることが辛く、工藤はペシャンコになってしまいます。
しかし、兄や優しい先輩に慰められ工藤は何クソと頑張ります。何より、腹の立つ仁科ですが、彼の仕事ぶりは完璧で、その真摯な姿勢は、やがて自分もああなりたいと思わせる憧れの対象になっていきます。そして憧れが募れば募るほど、あの夜のことが気になって、仁科はどういうつもりなのかが気になって仕方なくなっていく。
新人だからといって甘やかすことなく、些細なミスも見逃さない容赦のない仁科は相当に厳しい先輩ですが、やる気を見せれば参考になるようなファイルを貸してくれたり、またちゃんとした企画を出せば、褒めてアドバイスしてくれ自ら上へ推してくれたりと、厳しいけれど裏表のないとても信頼できる人だということが伝わってきます。だから、工藤が憧れ惹かれていくのも無理なく感じられます。
恋愛面では仁科が何を考えているのかわかりづらいんですが、その代わり工藤の一生懸命な頑張りが伝わってきました。旅行社で仕事をしているという雰囲気もちゃんと伝わってきます。
工藤の成長物語という感じでしょうか。
仁科の方が最後まで余裕でかまえてるように見えるのがちょっと気に入りませんが(笑)。無骨で不器用だけど真面目な男の良さがもうちょっと伝わってくると良かったんですが…。工藤が告白しなかったら何も始まらなかったんじゃないかと思えてしまう所がちょっと気になりました。でも仁科の方に全然気がないわけではないんですよ。
「しあわせにしますから」という工藤のいっぱいいっぱいの告白は好感持てますね。まだまだ半人前で憧れの先輩への告白としては凄いセリフだけれど一生懸命な想いが伝わってきました。
仕事場面が多めでその辺も楽しめますが、舞台をタヒチへ移してからはロマンティックな雰囲気も味わえます。
行った事ないんですけど行ってみたいですね~、タヒチ。
仁科貴英(にしなたかひで・30歳)×工藤忍(くどうしのぶ・22歳)
「あなたのとセックスは楽しくない」と彼女に言われフラれてしまった工藤。あまりな言い分に工藤は荒れ、自棄酒を飲んでトラブルを起こしそうになったところを、見知らぬ男に救われます。
彼女にフラれた理由を話した工藤を笑うこともせず、真剣に話を聞いてくれた仁科と名乗るその男と、工藤は酒の勢いでホテルへ…。そして工藤に抱かれてしまうのですが、翌朝我に返った工藤は慌てて仁科が眠っている間にホテルを飛び出してしまいます。
それから数ヶ月、憧れていた旅行会社へ就職した工藤は、配属先の企画部で、仁科と驚きの再会をします。そして仁科と同じチームで、直接の後輩として仕事をすることになります。
出会いとしては、一夜の過ちの相手と職場で再会してしまうというよくある展開でした。
受が頑なに逃げ出し、攻がその夜のことを楯に迫ったり、または情熱的に追いかけたり・・・というのはいくつも読みましたが、これはその反対でした。何もなかったような顔をして接してくる攻を受が追いかけます。
再会し、仁科の態度に戦々恐々としていた工藤ですが、仁科はあの夜のことをおくびにも出しません。それどころか、あの優しかった夜が嘘のように仁科は厳しく、新人の工藤は毎日容赦なく叱りつけられてばかり。自分だけが拘っているようなのもムカつくし、それよりも仕事で役立たずのように怒鳴られ続けていることが辛く、工藤はペシャンコになってしまいます。
しかし、兄や優しい先輩に慰められ工藤は何クソと頑張ります。何より、腹の立つ仁科ですが、彼の仕事ぶりは完璧で、その真摯な姿勢は、やがて自分もああなりたいと思わせる憧れの対象になっていきます。そして憧れが募れば募るほど、あの夜のことが気になって、仁科はどういうつもりなのかが気になって仕方なくなっていく。
新人だからといって甘やかすことなく、些細なミスも見逃さない容赦のない仁科は相当に厳しい先輩ですが、やる気を見せれば参考になるようなファイルを貸してくれたり、またちゃんとした企画を出せば、褒めてアドバイスしてくれ自ら上へ推してくれたりと、厳しいけれど裏表のないとても信頼できる人だということが伝わってきます。だから、工藤が憧れ惹かれていくのも無理なく感じられます。
恋愛面では仁科が何を考えているのかわかりづらいんですが、その代わり工藤の一生懸命な頑張りが伝わってきました。旅行社で仕事をしているという雰囲気もちゃんと伝わってきます。
工藤の成長物語という感じでしょうか。
仁科の方が最後まで余裕でかまえてるように見えるのがちょっと気に入りませんが(笑)。無骨で不器用だけど真面目な男の良さがもうちょっと伝わってくると良かったんですが…。工藤が告白しなかったら何も始まらなかったんじゃないかと思えてしまう所がちょっと気になりました。でも仁科の方に全然気がないわけではないんですよ。
「しあわせにしますから」という工藤のいっぱいいっぱいの告白は好感持てますね。まだまだ半人前で憧れの先輩への告白としては凄いセリフだけれど一生懸命な想いが伝わってきました。
仕事場面が多めでその辺も楽しめますが、舞台をタヒチへ移してからはロマンティックな雰囲気も味わえます。
行った事ないんですけど行ってみたいですね~、タヒチ。
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