イラスト/奈良千春(ルチル文庫)
白バイ隊から刑事になった諏訪内真二は、ある事件をきっかけに担当エリート検事・高城幹弥と恋人同士に。忙しいながら、相変わらず高城に夢中な真二だったが、ある日、刑事課を訪ねてきた弁護士に敵意に満ちた態度を取られ面食らう。
その新米弁護士は、高城の双子の弟・優弥で、兄の恋人を見ようとやってきたのだ。
何か高城にも敵意を向ける優弥に真二は…!?
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諏訪内真二(すわうちしんじ・25歳)×高城幹弥(たかぎみきや・29歳)
「好きこそ恋の絶対」の続編です。
前作は大変面白く読んで、お気に入りのカップルですので、続編が出たのはとても嬉しいです。
表紙の二人のデレデレの顔が幸せをアピールしていますねぇ。
本作は恋人同士になって三ヶ月後の二人ですが、とても甘い幸せカップルの姿を見せていただきました。
お話は、真二の管轄区で起きた殺人事件を軸に進みます。
容疑者は大阪出身の男。事件後すぐに逮捕され起訴も時間の問題と思われましたが、大阪から送り込まれてきた弁護士の入れ知恵で容疑者は完全黙秘。
真二達刑事課の面々は、物証を探すため連日聞き込みや捜索に追われます。
そして大阪からきたベテラン弁護士にくっついてきた新米弁護士が、高城の弟・優弥でした。真二は優弥と署内で偶然鉢合わせしますが、いきなり敵意をむき出しにされ戸惑います。
実は高城は法事で家に戻ったとき両親から結婚話を持ちかけられ、それを「男とつきあっているから結婚できない」と断っていたんですね。もちろんその男とは真二のこと。家族に真二について詳しいことは話しませんでしたが、その発言は御家騒動となり、弟の優弥が相手をつきとめようと、横浜に乗り込んできたわけです。
何となく騒動の予感がしますが、実は騒動というほどの展開はありませんでした。
真二は「好きになりすぎて相手の重荷になっていないか」などと人が聞いたらノロケかと思うようなことで悩んでるくらいですし、高城だって家族にそんな話をするくらいですから真二への想いの深さが偲ばれるというもの。優弥にどんなに敵意を向けられても、人が良く素直な真二は悪意には取りませんし、高城だって家族や弟に何を言われようと黙って従うような男ではないので、「へ」でもない(笑)。
二人の想いが全然揺ぎ無く、それどころかしっかりと強くなっていて、ラブラブなのが伝わってきます。
しかし、やはり男同士であるということが、それほど簡単でないこともわかる。特に嘘のつけない真二は、先輩や友人にすでにバレてしまっている。
真二の場合、先輩刑事に「あまり公にするな」と釘を刺されはしますが、当の先輩は暖かく見守ってくれるし、友人も同じように偏見なく接してくれる。高城だって家族に賛成はされていませんが、それを跳ね返すくらいの気概と真二への想いがあります。
二人の間は何の心配もない感じですが、それがそのまま世間に通用するわけではないというのに、先輩や友人が変わりなく接してくれたり、高城の弟が最後は毒気を抜かれたように帰ってしまうのは、やはり真二の人柄のせいですよね。ホントに素直で、他人の悪意にも気づかないほど人が良く真っ直ぐで隠し事の出来ない正直な真二を見てたら、誰もが見守ってあげようという気になると思う。
高城がそんな真二を可愛く、愛しくて仕方がないと思うのもわかりますね。真二を大事に想って愛しているのがとても伝わってきましたし、真二はもう、高城の忠犬ですから言うまでもなく。
真二の忠犬ぶりは、ワンコ好きとしてはたまりませんでした。高城がしっかりリードを握っているカップルで、ベッドの上でも真二はお行儀がいい。「良し」と言われれば頑張り過ぎるほど頑張って飼い主を喜ばす。
このカップルは私のツボのど真ん中なのでした。
というわけで、お話も面白かったし、大変楽しんで読めました。
もっと下さい。おかわり。という感じです。
諏訪内真二(すわうちしんじ・25歳)×高城幹弥(たかぎみきや・29歳)
「好きこそ恋の絶対」の続編です。
前作は大変面白く読んで、お気に入りのカップルですので、続編が出たのはとても嬉しいです。
表紙の二人のデレデレの顔が幸せをアピールしていますねぇ。
本作は恋人同士になって三ヶ月後の二人ですが、とても甘い幸せカップルの姿を見せていただきました。
お話は、真二の管轄区で起きた殺人事件を軸に進みます。
容疑者は大阪出身の男。事件後すぐに逮捕され起訴も時間の問題と思われましたが、大阪から送り込まれてきた弁護士の入れ知恵で容疑者は完全黙秘。
真二達刑事課の面々は、物証を探すため連日聞き込みや捜索に追われます。
そして大阪からきたベテラン弁護士にくっついてきた新米弁護士が、高城の弟・優弥でした。真二は優弥と署内で偶然鉢合わせしますが、いきなり敵意をむき出しにされ戸惑います。
実は高城は法事で家に戻ったとき両親から結婚話を持ちかけられ、それを「男とつきあっているから結婚できない」と断っていたんですね。もちろんその男とは真二のこと。家族に真二について詳しいことは話しませんでしたが、その発言は御家騒動となり、弟の優弥が相手をつきとめようと、横浜に乗り込んできたわけです。
何となく騒動の予感がしますが、実は騒動というほどの展開はありませんでした。
真二は「好きになりすぎて相手の重荷になっていないか」などと人が聞いたらノロケかと思うようなことで悩んでるくらいですし、高城だって家族にそんな話をするくらいですから真二への想いの深さが偲ばれるというもの。優弥にどんなに敵意を向けられても、人が良く素直な真二は悪意には取りませんし、高城だって家族や弟に何を言われようと黙って従うような男ではないので、「へ」でもない(笑)。
二人の想いが全然揺ぎ無く、それどころかしっかりと強くなっていて、ラブラブなのが伝わってきます。
しかし、やはり男同士であるということが、それほど簡単でないこともわかる。特に嘘のつけない真二は、先輩や友人にすでにバレてしまっている。
真二の場合、先輩刑事に「あまり公にするな」と釘を刺されはしますが、当の先輩は暖かく見守ってくれるし、友人も同じように偏見なく接してくれる。高城だって家族に賛成はされていませんが、それを跳ね返すくらいの気概と真二への想いがあります。
二人の間は何の心配もない感じですが、それがそのまま世間に通用するわけではないというのに、先輩や友人が変わりなく接してくれたり、高城の弟が最後は毒気を抜かれたように帰ってしまうのは、やはり真二の人柄のせいですよね。ホントに素直で、他人の悪意にも気づかないほど人が良く真っ直ぐで隠し事の出来ない正直な真二を見てたら、誰もが見守ってあげようという気になると思う。
高城がそんな真二を可愛く、愛しくて仕方がないと思うのもわかりますね。真二を大事に想って愛しているのがとても伝わってきましたし、真二はもう、高城の忠犬ですから言うまでもなく。
真二の忠犬ぶりは、ワンコ好きとしてはたまりませんでした。高城がしっかりリードを握っているカップルで、ベッドの上でも真二はお行儀がいい。「良し」と言われれば頑張り過ぎるほど頑張って飼い主を喜ばす。
このカップルは私のツボのど真ん中なのでした。
というわけで、お話も面白かったし、大変楽しんで読めました。
もっと下さい。おかわり。という感じです。
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