イラスト/タカツキノボル(アルルノベルス)
遺跡発掘に燃える大学生の陸。
エジプト発掘チームに志願した陸は憧れていた考古学の天才・カルロスと出会い、始めはつれなくさせるが次第に打ち解けていく。
そんな、発掘中二人は地下水路に投げ出されてしまう。水路を辿りようやく二人は怪しい村に辿り着くが、そこで陸が危うく生贄にされそうになってしまう。
生贄になるのを防ぐには「『清らかな少年』じゃなければいい」と、カルロスは陸に自分に抱かれることを提案してくる。悩んだ末、陸はカルロスにすべてを委ねるが…。
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カルロス・ガルシア(31歳)×吉見陸(よしみりく・20歳)
「黄金色(こがねいろ)のシャングリラ」
「博物館でプチデート」の二編収録されています。
幻の大陸を探しに行ったまま戻らなかった父の跡を継ぐように、考古学に夢中になっている大学二年生の陸は、春休み、同じ大学の考古学の教授が指揮する発掘チームに参加してエジプトへとやってきます。
フランスの調査隊と合同のチームは総勢30名ほど。
その中に有名な考古学者で陸憧れのカルロスも参加していました。
何とか近づいて言葉を交わしたいと思う陸ですが、カルロスの態度はそっけない。しかし、同じチームで発掘を続けるうちに、少しずつ打ち解けるようになっていきます。
そんなある日、発掘中の墓の中で作業をしていた陸は、シャフト(落とし穴)から転落してしまいます。助けようと手を伸ばしたカルロスまで巻き込み、二人は地下何メートルか何十メートルかわからない地下水脈へと落下。
下流に流され、上に戻ることは叶わず、二人は歩き続けた結果やっと出口を見つけます。すると、砂漠の中のオアシスと思われる場所に住居が点在していて、たどり着いた場所は村の井戸であったことがわかります。
二人の異国の人間を見て騒然となる村の人々。
カルロスがなんとか会話ができ、首長と話をすると、村はちょうど儀式の前で、以前村にきた占い師に「異国の少年を神に捧げよ」と告げられており、なんと陸をその「生贄にする」と、いきなりとんでもないことを言う!
この緊急事態にその夜話し合うカルロスと陸ですが、カルロスは、生贄は清らかな身体でなければならないから、陸が清らかでなければ生贄にならずに済むだろうと言い出します。自分に抱かれることを陸が嫌でなければ…と。
カルロスと過ごす間に考古学の天才への憧れの気持ちが恋へと変わっていた陸は、カルロスの言葉を受け入れ、その夜カルロスに抱かれます。
そして「生贄」からは何とか逃れることができたのですが、それ以降カルロスとの間に微妙な空気が流れるようになってしまいます。
ちょっと日常とは離れた舞台ですが、個人的に「遺跡」「エジプト」「ミイラ」「発掘」というものに非常に惹かれる習性を持っておるので、設定買いです(笑)。
好きな遺跡発掘いう雰囲気と一緒にBLも楽しめる…と言う意味では、なかなか楽しめる手軽な娯楽作品…といった一冊でした。
結局身体を先につなげてしまったあと、助けを待って村で過ごすことになりますが、「生贄を避けるため」の最初の晩以降も、カルロスは時折陸を抱いてきます。生贄にならずにすんだのだから必要ないのになぜ?と陸は疑問に思います。自分はカルロスが好きだけれどカルロスは?ただの性欲処理?そんなの陸が好きだからに決まってるのに、それは陸にはわかりませんね(笑)。
カルロスのように村人と言葉も通じず、緊急事態に何の役にも立てず、ただカルロスに抱かれ、そのカルロスの気持ちさえわからないという状態で、陸は次第に苛立ち、そしてなぜか不機嫌になっていくカルロスととうとう言い争いに。そんなところへやっと救助がやってきて二人は病院の別々の部屋に入院させられ、この事故のために発掘も一時中断となり、お互い顔もあわせないまま帰国・・・?というところまでになってしまいます。
さてこのカルロスさんですが、スペイン人です。
情熱の国、ラテンの男なのに、非常に口下手で不器用で臆病でヘタレさんです(笑)。容姿は目を見張るほどの美男子だというのに自分に自信がない。「考古学バカ」で、人との会話さえまともにできないほど発掘に夢中になり、曖昧な受け答えをして無愛想なので「人嫌い」と言われるクセに、「ミイラ」について喋り出すと、饒舌にまるでミイラを愛してるのでは…?と思うほど熱く語ってしまうちょっと偏った人(笑)。
気まずくなったまま離れ離れに・・・という局面でも、カルロスは引いてしまって一歩も踏み出せず。
陸の思い切りのいい告白でやっと、ということになるんですもんね。ラテンの男なのに(笑)
日常から離れた設定を楽しむ一冊という感じでしょうか。
心理面をつきつめたお話とは違うので、感動とか胸にジーンとかそういうのは全然ないですが、私のように「遺跡」に興味がおありなら、軽~く楽しめると思います。
「博物館でプチデート」はデートを楽しむ二人のショートストーリー。
今回タカツキさんのイラストは控えめです(笑)。
カルロス・ガルシア(31歳)×吉見陸(よしみりく・20歳)
「黄金色(こがねいろ)のシャングリラ」
「博物館でプチデート」の二編収録されています。
幻の大陸を探しに行ったまま戻らなかった父の跡を継ぐように、考古学に夢中になっている大学二年生の陸は、春休み、同じ大学の考古学の教授が指揮する発掘チームに参加してエジプトへとやってきます。
フランスの調査隊と合同のチームは総勢30名ほど。
その中に有名な考古学者で陸憧れのカルロスも参加していました。
何とか近づいて言葉を交わしたいと思う陸ですが、カルロスの態度はそっけない。しかし、同じチームで発掘を続けるうちに、少しずつ打ち解けるようになっていきます。
そんなある日、発掘中の墓の中で作業をしていた陸は、シャフト(落とし穴)から転落してしまいます。助けようと手を伸ばしたカルロスまで巻き込み、二人は地下何メートルか何十メートルかわからない地下水脈へと落下。
下流に流され、上に戻ることは叶わず、二人は歩き続けた結果やっと出口を見つけます。すると、砂漠の中のオアシスと思われる場所に住居が点在していて、たどり着いた場所は村の井戸であったことがわかります。
二人の異国の人間を見て騒然となる村の人々。
カルロスがなんとか会話ができ、首長と話をすると、村はちょうど儀式の前で、以前村にきた占い師に「異国の少年を神に捧げよ」と告げられており、なんと陸をその「生贄にする」と、いきなりとんでもないことを言う!
この緊急事態にその夜話し合うカルロスと陸ですが、カルロスは、生贄は清らかな身体でなければならないから、陸が清らかでなければ生贄にならずに済むだろうと言い出します。自分に抱かれることを陸が嫌でなければ…と。
カルロスと過ごす間に考古学の天才への憧れの気持ちが恋へと変わっていた陸は、カルロスの言葉を受け入れ、その夜カルロスに抱かれます。
そして「生贄」からは何とか逃れることができたのですが、それ以降カルロスとの間に微妙な空気が流れるようになってしまいます。
ちょっと日常とは離れた舞台ですが、個人的に「遺跡」「エジプト」「ミイラ」「発掘」というものに非常に惹かれる習性を持っておるので、設定買いです(笑)。
好きな遺跡発掘いう雰囲気と一緒にBLも楽しめる…と言う意味では、なかなか楽しめる手軽な娯楽作品…といった一冊でした。
結局身体を先につなげてしまったあと、助けを待って村で過ごすことになりますが、「生贄を避けるため」の最初の晩以降も、カルロスは時折陸を抱いてきます。生贄にならずにすんだのだから必要ないのになぜ?と陸は疑問に思います。自分はカルロスが好きだけれどカルロスは?ただの性欲処理?そんなの陸が好きだからに決まってるのに、それは陸にはわかりませんね(笑)。
カルロスのように村人と言葉も通じず、緊急事態に何の役にも立てず、ただカルロスに抱かれ、そのカルロスの気持ちさえわからないという状態で、陸は次第に苛立ち、そしてなぜか不機嫌になっていくカルロスととうとう言い争いに。そんなところへやっと救助がやってきて二人は病院の別々の部屋に入院させられ、この事故のために発掘も一時中断となり、お互い顔もあわせないまま帰国・・・?というところまでになってしまいます。
さてこのカルロスさんですが、スペイン人です。
情熱の国、ラテンの男なのに、非常に口下手で不器用で臆病でヘタレさんです(笑)。容姿は目を見張るほどの美男子だというのに自分に自信がない。「考古学バカ」で、人との会話さえまともにできないほど発掘に夢中になり、曖昧な受け答えをして無愛想なので「人嫌い」と言われるクセに、「ミイラ」について喋り出すと、饒舌にまるでミイラを愛してるのでは…?と思うほど熱く語ってしまうちょっと偏った人(笑)。
気まずくなったまま離れ離れに・・・という局面でも、カルロスは引いてしまって一歩も踏み出せず。
陸の思い切りのいい告白でやっと、ということになるんですもんね。ラテンの男なのに(笑)
日常から離れた設定を楽しむ一冊という感じでしょうか。
心理面をつきつめたお話とは違うので、感動とか胸にジーンとかそういうのは全然ないですが、私のように「遺跡」に興味がおありなら、軽~く楽しめると思います。
「博物館でプチデート」はデートを楽しむ二人のショートストーリー。
今回タカツキさんのイラストは控えめです(笑)。
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