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華は洋館に囚われる
松幸 かほ著 / 高階 佑イラスト
ワンツーマガジン社
アルルノベルス(2007.5)


「おまえを好きにする権利は俺にある」
没落寸前の伯爵家子息・皐月は、借金の返済のため成り上がりの貿易商・小田切に囲われることに。そして赴いた豪奢な洋館で会った小田切は、想像していた粗野な外見とは正反対の怜悧で端整な容貌の男だった。
男妾として囲われたはずなのに、初夜を迎えないまま過ぎていく時間。
小田切の寡黙な優しさに惹かれ始めた皐月だったが、ある晩、酔った小田切が寝所に現れ、戸惑い怯える皐月を残酷に陵辱し…!?
小田切凱(おだぎりかい・27歳)×藤嶋皐月(ふじしまさつき・18歳)
明治中頃の横浜が舞台、貿易商×伯爵家子息です。

借金返済の代わりに妾に・・・というあまり珍しくはないストーリーです。なのに何故買ってみたかというと、囲っておいて何もしないとは何故に?と、ちょっと知りたかったからです。イラストも高階さんですし。
おおかた「大切にしてる」ということなんだろうなぁーと思っておりましたが、その上、小田切(攻)は、そうは見えないけれど大変なヘタレさんでした(笑)。

ひと目ぼれしたからと言って金で身柄を手に入れるというのは強引なやり方ですが、傍に置いたはいいけれど、皐月が繊細で壊れそうで、どう接したらいいかわからなくて、言葉少なにそっけなくなってしまい、贈り物を毎日贈りつけてご機嫌をとって気に入られようとしてみたり、いろいろ気づかったり、一生懸命想いを伝えようとしています。伝わってませんけど。
そうかと思えば自分を差し置いて皐月と仲良くなっている秘書に嫉妬して皐月を無理矢理抱いてしまい、嫌われたと思って今度は顔を合わすのが怖くなってしまい、4ヶ月も出張に逃げてしまいます。
可愛いなぁ、ヘタレ攻め(笑)。
金で買われて男妾として小田切の家に来て、いつ手を出されるかと皐月が怯えてしまうのは無理ないことなんですが、自分に接するたびビクビクしている皐月を見ては、意気消沈してたんですね。
皐月は皐月で、何もしてこない、話もあまりしない小田切に戸惑い、ますます身構えてしまい、二人の仲は全然接近しません。
ジレますね。ヘタレ攻めと物静か受けなので、これは時間がかかってます。しかも秘書がいなけりゃ、うまくくっついたかどうか。
二人の気持ちが通じ合った時は、ああやっとかと安堵。

しかし、幸せも束の間、小田切の船が沈没し、小田切の会社は壊滅的なダメージを受けてしまいます。無一文になったどころか借金まで背負うことになる小田切。
せっかく気持が通じ合ったのに、全て失くした自分のそばに皐月を置いておくことはできないと、小田切は皐月に別れを告げ、皐月は藤嶋家に帰されてしまいます。
そして小田切は日本を離れることに・・・。

ぶきっちょな二人のジレジレな恋がなかなか良いです。身売りモノに多いのは強引で鬼畜な攻めですけど、そちらが好みの方は物足りないかも知れません。
あれ、でもこんなのもどこかにあったかな?
私はこっちの方が好きです。
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