イラスト/金ひかる(ガッシュ文庫)
若くして「伝説」と呼ばれるプランナーにして、ベストセラー「絶対に負けないプレゼン」の著者でもある加納英慈。彼の持論は「プレゼンに勝る恋愛はない」。
そんな彼のもとを後輩の新人プランナー・諏訪貴之が訪ねてくる。プレゼンの極意を教えて欲しいというのだ。
素直で飲み込みの早いこの後輩を加納は気に入り、あることを思いつく。新著のハウツー本「絶対に負けない恋愛」の自己流ノウハウで彼をおとせるか―。
加納の秘密の計画が始まった。
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加納英慈(かのうえいじ・32歳)×諏訪貴之(すわたかゆき・25歳)
「絶対に負けない恋愛」雑誌掲載
「絶対に負けない美意識」書き下ろし の二編収録されています。
「伝説のプランナー」に「ベストセラーの著者」ときて、高貴な美貌に優雅な仕草。(しかし金さんのイラストから受ける印象はちょいワイルド入ってる…)
加納は、自分に憧れて「弟子にしてくれ」と訪ねてきた貴之を見て、プレゼンの極意を教えることを了承し、同時に自分の新著の恋愛ハウツー本どおりに落せるかどうかとこっそり試してしまうわけです。
貴之はとても素直で飲み込みも早く、まるで飼い主に言われたとおりに一生懸命芸を覚えるお利巧な子犬のよう。利用して悦に入るつもりが、加納はまんまと貴之に本気で惹かれてしまうんですね。そうと気づいた加納は、自分のしたことが貴之にバレないように、印刷直前の、貴之の反応などを書いた原稿を書き直そうとします。ところがそんな悪事が隠しおおせるはずもなく、加納のしたことは貴之にバレてしまいます。
恋愛は教科書どおりにはいかない。今更ながら気づき、貴之を失うことを怖れた加納は、貴之に連絡をとり謝ろうとしますが、貴之からは一切無視されてしまいます…。
この加納さんが自分のことを「僕」というのが、人物を表してるような気がします。
平たくいえばちょっと気取ってる感じ…というんでしょうか。言ってることもやってることもいちいち恥ずかしいですね(笑)面と向かって言われたらのけぞりそうです。
ご自分の著書「絶対に負けない恋愛」のとおりにやってるそうですが、高貴な美貌ならそれもいいかもしれませんが、表層雪崩のような顔をしていたら、全然似合わないと思います(^^ゞ
若いときには苦労もしたけれど、成功して順風漫歩、波に乗ってちょっと鼻高々となってしまった男が、ぴしゃんと高い鼻をへし折られる。慌てふためいて、どうにかしようとするものの、連絡は取れなくて何にも出来なくて憔悴して、やっと目が覚める。
コメディではないんですが、実はちょっとコミカルに思えました。加納がクサ過ぎたから?(笑)
なんでも上手くいくと思ってる人間がぺシャンとやられるのって、ちょっと胸がすきますよね(笑)そこまで加納は憎らしくないんですが、そうやって「本当の愛」というやつに気づいてくれるのは王道ですが読んでて気持ちいい。
書き下ろしでは、クリスマスイブの夜、恋人となった貴之に加納が甘い甘い演出をします。が、これがまた大失敗に。
殴られて気を失いベッドに横たえられて、貴之に背を向けて後悔する様は、まるで拗ねてるみたいでなんだか可愛いです。このかた恋愛のプランナーとしては失敗続きですね(笑)
なんというか「真剣に真摯に気障なことをして失敗する」、そういう図がちょっと面白おかしく微笑ましく、好ましく思えるのかもしれません。だけどかっこいい男のはずなのに、かっこよく見えませんね(笑)
貴之の同僚・樋口(ひぐち)の人気が高かったそうですが、実は私も樋口がいいと思いました(^^ゞ
あっさりフラれてしまって可哀相でした。
加納英慈(かのうえいじ・32歳)×諏訪貴之(すわたかゆき・25歳)
「絶対に負けない恋愛」雑誌掲載
「絶対に負けない美意識」書き下ろし の二編収録されています。
「伝説のプランナー」に「ベストセラーの著者」ときて、高貴な美貌に優雅な仕草。(しかし金さんのイラストから受ける印象はちょいワイルド入ってる…)
加納は、自分に憧れて「弟子にしてくれ」と訪ねてきた貴之を見て、プレゼンの極意を教えることを了承し、同時に自分の新著の恋愛ハウツー本どおりに落せるかどうかとこっそり試してしまうわけです。
貴之はとても素直で飲み込みも早く、まるで飼い主に言われたとおりに一生懸命芸を覚えるお利巧な子犬のよう。利用して悦に入るつもりが、加納はまんまと貴之に本気で惹かれてしまうんですね。そうと気づいた加納は、自分のしたことが貴之にバレないように、印刷直前の、貴之の反応などを書いた原稿を書き直そうとします。ところがそんな悪事が隠しおおせるはずもなく、加納のしたことは貴之にバレてしまいます。
恋愛は教科書どおりにはいかない。今更ながら気づき、貴之を失うことを怖れた加納は、貴之に連絡をとり謝ろうとしますが、貴之からは一切無視されてしまいます…。
この加納さんが自分のことを「僕」というのが、人物を表してるような気がします。
平たくいえばちょっと気取ってる感じ…というんでしょうか。言ってることもやってることもいちいち恥ずかしいですね(笑)面と向かって言われたらのけぞりそうです。
ご自分の著書「絶対に負けない恋愛」のとおりにやってるそうですが、高貴な美貌ならそれもいいかもしれませんが、表層雪崩のような顔をしていたら、全然似合わないと思います(^^ゞ
若いときには苦労もしたけれど、成功して順風漫歩、波に乗ってちょっと鼻高々となってしまった男が、ぴしゃんと高い鼻をへし折られる。慌てふためいて、どうにかしようとするものの、連絡は取れなくて何にも出来なくて憔悴して、やっと目が覚める。
コメディではないんですが、実はちょっとコミカルに思えました。加納がクサ過ぎたから?(笑)
なんでも上手くいくと思ってる人間がぺシャンとやられるのって、ちょっと胸がすきますよね(笑)そこまで加納は憎らしくないんですが、そうやって「本当の愛」というやつに気づいてくれるのは王道ですが読んでて気持ちいい。
書き下ろしでは、クリスマスイブの夜、恋人となった貴之に加納が甘い甘い演出をします。が、これがまた大失敗に。
殴られて気を失いベッドに横たえられて、貴之に背を向けて後悔する様は、まるで拗ねてるみたいでなんだか可愛いです。このかた恋愛のプランナーとしては失敗続きですね(笑)
なんというか「真剣に真摯に気障なことをして失敗する」、そういう図がちょっと面白おかしく微笑ましく、好ましく思えるのかもしれません。だけどかっこいい男のはずなのに、かっこよく見えませんね(笑)
貴之の同僚・樋口(ひぐち)の人気が高かったそうですが、実は私も樋口がいいと思いました(^^ゞ
あっさりフラれてしまって可哀相でした。
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