イラスト/円陣闇丸(ビーボーイノベルズ)
大学時代の後輩・織田と久々に再会した北巳。
今は大手商社のエリートとなった織田。静かな、しかし秘めた激情が見え隠れする相貌、スーツを難なく着こなす恵まれた体躯。
北巳は10年近くも織田への想いを秘めながら、先輩と後輩として着かず離れずつきあってきた。。
そんなある日、北巳の仕事に転機が訪れる。そして織田に見合いの話が持ち上がっているという噂を聴いて…。
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織田高秋(おだたかあき・28歳)×松岡北巳(まつおかきたみ・29歳)
先日紹介した「不遜で野蛮」のリンク作品。こちらが一作目になります。
こちらの織田高秋と、先日の織田冬輝が兄弟ですね。4人兄弟で、名前の文字から判断すると高秋は三番目かな?冬輝は末っ子です。
「不器用な純情」
「不器用な熱情」の二編収録されています。
大学時代映研に所属していた北巳と織田は、卒業して社会人になってからも、着かず離れず、いい先輩と後輩としてつきあいを続けてきました。
「いい先輩と後輩」として…と表面はそうであっても、北巳は織田にずっと片思いをしていました。商社に勤め国際部に配属となって昼夜逆転の忙しい毎日を送っている織田とはたまにしか会えません。忙しい織田に自分から連絡するのは躊躇われ、織田からの連絡をじっと待つ北巳。
そんな二人がそれこそ半年ぶりに、映研のOB会で再会するところからお話は始まりますが、北巳側の視点なので北巳の織田への気持ちは勿論わかるんですが、当の織田の方も北巳のことを特に「好き」なのが見え見えの丸わかりなんですよね(笑)
年下攻めではありますが、あまり口数の多くない、寡黙で落ち着いた織田は北巳より大人びたイメージです。そして北巳に対しては丁寧語を崩さないんですが、言ってることがもう歯の浮くような甘いセリフばかり。酔っ払ってしまった北巳に「お願いです。俺の目の届かない場所で無防備にしないで下さい」とか「あなたの前だと緊張するんです」とか熱い眼差しで言ったりするわけですが、こんな意味ありげなことを言われていても北巳は全然気づかない。まるっきり自分の片思いだと思っているとは…!鈍感だ。この辺が「天然」の所以かもしれません
織田の方も、気持ちを抑えているというわりには、ほとんど口説いてるようなことばっかり言ってますね(笑)隣で聴いてたら、この方達の会話は絶対ただ先輩後輩の会話じゃないですよ(^^ゞ
もしかして相手も自分のことを…?と思ってみたりするものの、二人とも怖くて確かめられず、微妙に距離をとって探り合ってる、臆病で不器用な方たち。鼻先にずっと相手の愛情がぶら下がってるのに気づかない…大変もどかしかったです。
北巳の甥が芸能界から誘われたことをきっかけに、北巳はそれまでの仕事を辞め、甥のために自らプロダクションを起こそうと決意します。織田に相談すると手放しで応援してくれる。そしてやる気になったところに、織田の見合いの話を聞いてしまいます。
ところが北巳が悶々としている間に、この織田さんは、なんと自らも商社を辞め、北巳が立ち上げるプロダクションを一緒にやって行くことにしてしまいます。ちょっと驚きました、この決断。「いつかあなたが本当にやりたいことを見つけた時、共に肩を並べていくことが長い間の夢でしたから」って、これちゃんと告白する前のセリフなんですよ~。
最初から、こんなムズムズするような恥ずかしいセリフがてんこ盛りの織田さんなのですが、鈍感な北巳(笑)。
「不器用な熱情」は織田側の視点から。
二人で始めた新しいプロダクションは何とか軌道に乗るものの、大手有名プロダクションから妨害の手が。新しく雇った事務の女性を挟んで、嫉妬に我を忘れてグルグルしてしまう織田が見られます。
織田って、本当に北巳のことしか見えてないんですね。
北巳を愛し、守り、支え、大事にすることだけしか考えてないのがよくわかる。商社のエリートコースを簡単に棒に振ってしまうんだものな~。人生かけちゃってますよね。しかもただの「後輩」の時の決断だから尚更驚いてしまいます。
とにかく全編を通して甘くて恥ずかしい、俗にいう砂を吐くという言葉がピッタリの糖度でした。
高秋さんは、末っ子「冬輝」に比べると多分に「タラシ」な香りもしましたが、これが素で真面目ときてるからまた…(笑)
織田高秋(おだたかあき・28歳)×松岡北巳(まつおかきたみ・29歳)
先日紹介した「不遜で野蛮」のリンク作品。こちらが一作目になります。
こちらの織田高秋と、先日の織田冬輝が兄弟ですね。4人兄弟で、名前の文字から判断すると高秋は三番目かな?冬輝は末っ子です。
「不器用な純情」
「不器用な熱情」の二編収録されています。
大学時代映研に所属していた北巳と織田は、卒業して社会人になってからも、着かず離れず、いい先輩と後輩としてつきあいを続けてきました。
「いい先輩と後輩」として…と表面はそうであっても、北巳は織田にずっと片思いをしていました。商社に勤め国際部に配属となって昼夜逆転の忙しい毎日を送っている織田とはたまにしか会えません。忙しい織田に自分から連絡するのは躊躇われ、織田からの連絡をじっと待つ北巳。
そんな二人がそれこそ半年ぶりに、映研のOB会で再会するところからお話は始まりますが、北巳側の視点なので北巳の織田への気持ちは勿論わかるんですが、当の織田の方も北巳のことを特に「好き」なのが見え見えの丸わかりなんですよね(笑)
年下攻めではありますが、あまり口数の多くない、寡黙で落ち着いた織田は北巳より大人びたイメージです。そして北巳に対しては丁寧語を崩さないんですが、言ってることがもう歯の浮くような甘いセリフばかり。酔っ払ってしまった北巳に「お願いです。俺の目の届かない場所で無防備にしないで下さい」とか「あなたの前だと緊張するんです」とか熱い眼差しで言ったりするわけですが、こんな意味ありげなことを言われていても北巳は全然気づかない。まるっきり自分の片思いだと思っているとは…!鈍感だ。この辺が「天然」の所以かもしれません
織田の方も、気持ちを抑えているというわりには、ほとんど口説いてるようなことばっかり言ってますね(笑)隣で聴いてたら、この方達の会話は絶対ただ先輩後輩の会話じゃないですよ(^^ゞ
もしかして相手も自分のことを…?と思ってみたりするものの、二人とも怖くて確かめられず、微妙に距離をとって探り合ってる、臆病で不器用な方たち。鼻先にずっと相手の愛情がぶら下がってるのに気づかない…大変もどかしかったです。
北巳の甥が芸能界から誘われたことをきっかけに、北巳はそれまでの仕事を辞め、甥のために自らプロダクションを起こそうと決意します。織田に相談すると手放しで応援してくれる。そしてやる気になったところに、織田の見合いの話を聞いてしまいます。
ところが北巳が悶々としている間に、この織田さんは、なんと自らも商社を辞め、北巳が立ち上げるプロダクションを一緒にやって行くことにしてしまいます。ちょっと驚きました、この決断。「いつかあなたが本当にやりたいことを見つけた時、共に肩を並べていくことが長い間の夢でしたから」って、これちゃんと告白する前のセリフなんですよ~。
最初から、こんなムズムズするような恥ずかしいセリフがてんこ盛りの織田さんなのですが、鈍感な北巳(笑)。
「不器用な熱情」は織田側の視点から。
二人で始めた新しいプロダクションは何とか軌道に乗るものの、大手有名プロダクションから妨害の手が。新しく雇った事務の女性を挟んで、嫉妬に我を忘れてグルグルしてしまう織田が見られます。
織田って、本当に北巳のことしか見えてないんですね。
北巳を愛し、守り、支え、大事にすることだけしか考えてないのがよくわかる。商社のエリートコースを簡単に棒に振ってしまうんだものな~。人生かけちゃってますよね。しかもただの「後輩」の時の決断だから尚更驚いてしまいます。
とにかく全編を通して甘くて恥ずかしい、俗にいう砂を吐くという言葉がピッタリの糖度でした。
高秋さんは、末っ子「冬輝」に比べると多分に「タラシ」な香りもしましたが、これが素で真面目ときてるからまた…(笑)
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