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竜の純情、Dr.の情熱
樹生 かなめ〔著〕
講談社 (2006.2)
通常2-3日以内に発送します。
イラスト/奈良千春(講談社X文庫ホワイトハート)

披露宴には定番の結婚行進曲で目覚めるのは、明和病院の美貌の内科医・氷川諒一と、指定暴力団・眞鍋組の二代目であり、昇り龍を背負う橘高清和だ。
ヤクザ同士の抗争に巻き込まれる波乱万丈な生活にも、氷川の清和への愛は日々増すばかりだ。
そんなある日、氷川の前にひとりの男が現れる。高徳護国晴信を名乗る男は、清和の片腕であり、「眞鍋の虎」・力也を取り戻しに来た兄だった!?
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橘高清和(きつたかせいわ・19歳)×氷川諒一(ひかわりょういち・29歳)
ヤクザとお医者さん。
「龍とDr.シリーズ」第4弾です。

これも大好きなシリーズです。
何が好きって、このカップルがとにかく好きです。
兄のように、恋人のように、母のように、清和を愛する氷川がいいんです。19歳とは思えない寡黙な組長・清和が、氷川の尻に敷かれているのもホントに萌えです。
以前「オカン受け」と呼びましたが、氷川のオカンぶりがそのまんまでとっても嬉しい。小さい頃の思い出話を聞く清和の男としての思いは複雑でしょうが、困惑する清和も可愛くて。10歳年の差でオムツまで変えてもらってますからね。
氷川にとって清和は、たとえ組長といえども、可愛い「清和くん」なんですね。
組員から「姐さん」と呼ばれ、清和でさえ逆らえない最強の内科医。この優しくて綺麗で、奈良さんのイラストからは弱々しくさえ見える内科医は、啖呵を切ったりヤクザ顔負けのアクションを披露することはなく、ほとんど誰に対しても素の「諒兄ちゃん」のままで極道の世界を渡る、強者です。

前作はチャイニーズマフィアとの抗争に巻き込まれ、危ない目にあった氷川と清和ですが、抗争が落ち着き、二人はとりあえず平穏といえる日々を過ごしています。ただ、前作で氷川が清和の大事なところを噛んでしまったので、アチラの方はおあずけ。清和の傷を確認しようとする氷川と嫌がる清和のやりとりは笑えました。微笑ましい。
そこへ、清和の片腕・松本力也(通称リキ)の兄と名乗る人物が、突然氷川を訪ねてきます。松本力也は本名を「高徳護国義信(たかとくごこくよしのぶ)」と言い、大学卒業と同時に行方不明になった剣道の名門流派の家の次男であると。氷川はそのことを清和に話しますが、リキは家とは縁を切ったと、兄とは会おうとせず、清和も「極道の世界に口を出すな」と取り合いません。清和の言を受け入れた氷川はリキの兄をなんとかかわそうとしますが、とにかくこの兄がしつこく付きまとってきます。
お話はこれを軸に展開していきます。
リキの兄・高徳護国晴信(たかとくごこくはるのぶ・それにしても凄い名前だ)は、なかなか骨のある人物で、一癖ありながらもイヤ味がなく魅力的でした。二人の兄弟愛もすがすがしい。

でもでもやっぱり、目は氷川と清和にいってしまいます(笑)
ホントに二人のやりとりが好きなんです。それが一番の楽しみで、二人の場面がたくさん読めたらそれだけで満足。
なので今回も楽しませていただきましたし、今後もこのシリーズが続いて龍とDr.に会えることを望んで止まないわけです。
ところで京介とショウってホントにどんな関係?
ラストの清和とショウの会話はまるで恐妻家同士のようではありませんか(笑)

そんなに好きなシリーズなのに、なぜかシリーズの1、2が見つかりません。売ったわけはないと思うんですが、魔窟に埋もれてしまったのか…?まさか間違って売ってしまったのか?!
非常に手に入りにくいので、もしそうならもの凄いショックです。ああ…。
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