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王様は美男がお好き
王様は美男がお好き
鳩村衣杏著/かすみ涼和イラスト
海王社
ガッシュ文庫(2007.7)





憧れの玩具メーカーに転職した各務真琴は、初出社の朝、突然男に迫られる。「身体、見せてもらえませんか?」真琴の顔、手指を愛でる男を思わず殴って逃げた真琴だったが、会社でその男と再会してしまう。
彼、榎本は模型部のデザイナーで、プラモの世界においては「王様(キング)」と呼ばれる天才だった。
「あなたのアウトラインは完璧だ。一目惚れです」妙な言動で、でも一途に愛を伝えてくる榎本を、なぜか邪険にできない真琴だが…?

榎本太郎(えのもとたろう・26歳)×各務真琴(かがみまこと・27歳)
「王様は美男がお好き」
「王様は楽園を夢見る」の二編。

商社勤務だった真琴は、憧れの玩具メーカーに再就職が叶い、胸の高鳴る初出社の朝、公園で一人の変な男に声をかけられます。
「身体、見せてもらえませんか?」突然のことに唖然とする真琴に、その男は真琴の容姿を完璧なアウトラインだと褒めちぎり、さらに裸を見せて欲しいと言ってきますが、「変態だ」と思った真琴は、その男を殴ってそこから逃げ出します。
ところが、会社について各所に挨拶をして廻った真琴は、模型部で再び男と鉢合わせします。
そしてなんとその男は榎本太郎という模型部のデザイナーで、プラモオタクの間では「キング」と呼ばれる天才デザイナーだということがわかります。

しかし、デザイナーとしては天才でも、榎本は言動も考え方もいかにも変人ぽい。
最初こそ面食らい、榎本を敬遠する真琴ですが、彼の中に潜む純粋さや仕事への姿勢を知って、少しずつ榎本を見直していきます。
そして、榎本が真琴が小学生の頃に憧れた、小学生でプラモコンクールに優勝した織原太郎(おりはらたろう)だと知って、マイナスイメージは一気にプラスへと浮上。
一途に真琴に想いを伝えてくる榎本に、次第に真琴も惹かれていき、やがて自分も榎本が好きだと自覚します。

ところが、真琴が、榎本が“織原太郎”だと知っていると話したとたん、榎本の様子が明らかに変わり、彼は苛立ちを顕にします。
どうやら“織原”が“榎本”に変わったあたりに理由がありそうなのですが、真琴はそんなことは何も知らず、豹変した榎本に縛られ、身体を監察されたあげく、手でされてしまい、それをきっかけにわかりあえそうだった二人の仲は遠ざかってしまいます。


鳩村さんのコメディタッチのお話です。
ちょっと変わった攻め・榎本太郎がなかなかいい味で、その美男子ぶりを裏切る短気で熱血風の真琴もいい感じでした。
プラモを設計することや仕事に対する考え方は天才的でしっかりしているんですが、人間関係や恋愛に関しては未完成でちょっと不思議な榎本が、とても可愛かったです。
表題作は真琴視点ですが「王様は楽園を夢見る」は視点が榎本に変わり、その内心に触れると、不器用さや一生懸命さがたまりません。

そういう恋愛面も面白いんですが、さらに良かったのはのは玩具メーカーで働く二人の仕事ぶりですね。
玩具と言ってもいろいろありますが、プラモデルに夢中で、いかに完成された商品を作るかに一生懸命で真摯な思いを抱く男たちの仕事ぶりがきちんと書かれていて、ここにも「働く男たち」がいました。
きちんと取材なさったのが生きていると思います。
そんな熱意を込めて作られたプラモデルなら、私もいっちょ作ってみたいですね(笑)
軽すぎず重すぎずで面白いお話だったと思います。

で、二人の上司にあたる30代の美味しそうな男が二人いますけど、こっちも気になります。いえ、別に妖しい関係とか、全然そんなこと書いてないんですけど。
男が二人、言い争いなんかしてるとすぐくっついてしまえと思うのは腐ってる印だと思いますが、この二人、ビジュアルもよろしいと思いませんか?
この二人はどうにかなったりしませんかね?(笑)
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