イラスト/佐々木久美子(リンクスロマンス)
人材派遣会社「エスコート」のボディーガード部門に付随する調査部所属の柏木由惟は、二年前まで優秀なガードだった。
だが、ある任務で相棒の名瀬良太郎を銃弾からかばい、足の自由を失ってしまう。以来、良太郎は献身的に由惟に尽くし、いつしか世話の一環とばかりに由惟を抱くようになる。
ずっと良太郎に想いを寄せていた由惟は悦びを感じるほどに後ろめたさが募り、良太郎を自分から解放してやろうと別れを決意しているが…。
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名瀬良太郎(なせりょうたろう・30歳)×柏木由惟(かしわぎゆい・30歳)
「リミット」雑誌掲載を加筆修正
「パートナー」書き下ろし の二編収録されています。
「エスコート」シリーズの完結編は同級生カップルでした。
良太郎を庇って銃弾に倒れ足の麻痺という障害を負った由惟と、自分のせいでそんな身体にしてしまったと負い目を感じる良太郎。
事故のことは何もなかったように変わらずに接する二人ですが、事故以来良太郎は甲斐甲斐しく献身的に由惟の面倒を見、良太郎に想いを寄せていた由惟は、良太郎が自分のそばにいてくれることに喜びを感じていました。
良太郎の世話はいつしか「性欲」の方にまで及び、好きな男に抱かれることは由惟にとっては嬉しいものでしたが、良太郎にとっては「義務」のようなその行為に、やがて切なさも感じるようになっていきます。自分の怪我のせいで良太郎は負い目を感じ自分に縛り付けられている。そう思った由惟はせめて良太郎の30歳の誕生日まで、それが来たら良太郎を解放してやろうと考えます。
雑誌掲載時に読んだ時、好きだなと思ったお話でした。
好きな男がいつも自分を気遣って世話をしてくれる状況は嬉しいのに、それが自分が負った怪我のせいで、良太郎がただ「負い目」を感じて気にしているから義務で傍にいてくれるだけだ、と考えてしまったら、それは切ないだろうなぁ・・・と。
良太郎のために別れを考える由惟の辛さもよくわかりますし。
ただ良太郎の方は、もちろん自分を守るために怪我をさせてしまったという後悔はあるけれど、それだけで由惟のそばにいるわけではないことは伝わってくるんですよね。だから、早くちゃんとお互いの本当の気持ちが分かり合えればいいのにな、とそういう期待で読みました。
「パートナー」は恋人となったその後の二人のお話。
ここでもやはり怪我を「してしまった」方の気持ちと「させてしまった」方の気持ちの微妙な違いが起こっています。
ボディーガードは命を危険に晒して依頼人を守るわけですが、一度実際に大怪我をしてしまった由惟と良太郎の場合、相手の危険というのはとても現実的な問題ですよね。
良太郎がもう由惟にガードの仕事をさせたくないと考える気持ちもよくわかります。そして危険な仕事に赴く良太郎を待っているだけの由惟の辛さも。「エスコートシリーズ」第一弾のカップル、志岐とユカリの場合は「目の届かないところにいることが心配。だからユカリを鍛えている」という志岐の気持ちもまたよくわかる。他のカップルは出てきませんが、それぞれがそれぞれの気持ちで相手を思っているんでしょうね。
これで完結とのことですが、そのわりにはお話としてはどうだったんだろう(笑)物足りない感じも正直言えばある。
良太郎は「大型ヘたれわんこ」でしたので、シリーズの中では好きなキャラに入ります。
一番好きなのは「ミステイク」の女王様と犬ですね。次は「クラッシュ」。ここでもやっぱり年下攻め好きでした(^^ゞ
いろんなカップルが一冊ごとに出演するシリーズでしたので、どれかひとつは好みに合うのがある楽しいシリーズでしたね。
名瀬良太郎(なせりょうたろう・30歳)×柏木由惟(かしわぎゆい・30歳)
「リミット」雑誌掲載を加筆修正
「パートナー」書き下ろし の二編収録されています。
「エスコート」シリーズの完結編は同級生カップルでした。
良太郎を庇って銃弾に倒れ足の麻痺という障害を負った由惟と、自分のせいでそんな身体にしてしまったと負い目を感じる良太郎。
事故のことは何もなかったように変わらずに接する二人ですが、事故以来良太郎は甲斐甲斐しく献身的に由惟の面倒を見、良太郎に想いを寄せていた由惟は、良太郎が自分のそばにいてくれることに喜びを感じていました。
良太郎の世話はいつしか「性欲」の方にまで及び、好きな男に抱かれることは由惟にとっては嬉しいものでしたが、良太郎にとっては「義務」のようなその行為に、やがて切なさも感じるようになっていきます。自分の怪我のせいで良太郎は負い目を感じ自分に縛り付けられている。そう思った由惟はせめて良太郎の30歳の誕生日まで、それが来たら良太郎を解放してやろうと考えます。
雑誌掲載時に読んだ時、好きだなと思ったお話でした。
好きな男がいつも自分を気遣って世話をしてくれる状況は嬉しいのに、それが自分が負った怪我のせいで、良太郎がただ「負い目」を感じて気にしているから義務で傍にいてくれるだけだ、と考えてしまったら、それは切ないだろうなぁ・・・と。
良太郎のために別れを考える由惟の辛さもよくわかりますし。
ただ良太郎の方は、もちろん自分を守るために怪我をさせてしまったという後悔はあるけれど、それだけで由惟のそばにいるわけではないことは伝わってくるんですよね。だから、早くちゃんとお互いの本当の気持ちが分かり合えればいいのにな、とそういう期待で読みました。
「パートナー」は恋人となったその後の二人のお話。
ここでもやはり怪我を「してしまった」方の気持ちと「させてしまった」方の気持ちの微妙な違いが起こっています。
ボディーガードは命を危険に晒して依頼人を守るわけですが、一度実際に大怪我をしてしまった由惟と良太郎の場合、相手の危険というのはとても現実的な問題ですよね。
良太郎がもう由惟にガードの仕事をさせたくないと考える気持ちもよくわかります。そして危険な仕事に赴く良太郎を待っているだけの由惟の辛さも。「エスコートシリーズ」第一弾のカップル、志岐とユカリの場合は「目の届かないところにいることが心配。だからユカリを鍛えている」という志岐の気持ちもまたよくわかる。他のカップルは出てきませんが、それぞれがそれぞれの気持ちで相手を思っているんでしょうね。
これで完結とのことですが、そのわりにはお話としてはどうだったんだろう(笑)物足りない感じも正直言えばある。
良太郎は「大型ヘたれわんこ」でしたので、シリーズの中では好きなキャラに入ります。
一番好きなのは「ミステイク」の女王様と犬ですね。次は「クラッシュ」。ここでもやっぱり年下攻め好きでした(^^ゞ
いろんなカップルが一冊ごとに出演するシリーズでしたので、どれかひとつは好みに合うのがある楽しいシリーズでしたね。
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