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4344810465ピンクソーダの片想い
松前 侑里 / 亀井高秀イラスト
幻冬舎コミックス
ルチル文庫2007-07

by G-Tools

高校生の浅川玲は、元彼の結婚式に乗り込みキスを奪おうとしたが、途中で知り合った中学教師・千葉和彦に止められ、結局和彦を新しい恋人だと紹介する。そんな玲に和彦は恋人として付き合わないかと提案。好きになるには付き合ってから考えればいいという和彦と玲は同居することに。
やがて本当に和彦を好きになった玲は告白しようとするが……!?

千葉和彦(ちばかずひこ・27歳)×浅川玲(あさかわれい・17歳)
中学地理教師×高校三年生

「ラブバードを探して」のリンク作品です。
前作の攻めの同僚であり、受けの夕貴(ゆうき)とつきあっていたのに二人のために身を引いた可哀相な千葉のお話。
前作があんまり好きじゃなくて(笑)、カップルに文句をたれた感想を書いたんですが、千葉は本当にいい人で、千葉にはたっぷり同情していました。
その千葉の話ですが、お話は今回の方がずっと好きでした。
千葉と、お相手となる玲が出会い、その日のうちに同居することになってしまう冒頭はちょっと都合良過ぎな気もしましたが、意地っ張りのツンデレ高校生と、「落すのが楽しい」という千葉の生活の様子ややりとりは、優しさと可愛らしさに満ちていました。ちょっとじれったさもありましたけど。

今回も千葉はとってもいい人で、前作カップルには振り回されてしまいましたけど、今回もちょっと玲に振り回され気味ですか。でも千葉の場合、振り回されているという感じじゃなくて、何でも受け止めているという感じがします。たっぷりの包容力と深い深い懐。落ち着きすぎた大人というのではなくて、飄々としてて軽く見えるのに、いい加減なところは全然なく、どこまでも優しい。ベタ褒めですけど、本当にいい人なんだもん(笑)。
その包容力が、玲にいらぬ誤解を与えてしまったともいえるんですけど・・・。

夕貴が千葉のことを「千葉さんは本当に不器用な人で、釣った魚に散々エサやって、大事にして大事にして、そのあげくに逃がしちゃうような人なんだ」と評していますが、確かに前作も本作もそんな人で、千葉くん、切な過ぎる。
今回、玲という、思う存分可愛がり倒せそうな恋人ができて、本当に良かったと思います。
それにしても、夕貴は千葉に迷惑かけっぱなしじゃないですか。今回も妙なこと言ってかきまわして。

前作よりも「甘い切なさ」という感じのお話でした。
千葉のことばっかり語っちゃいましたけど、玲も可愛かったです。
“ピンクソーダ”って美味しいのかなぁ。あんまり飲んでみたくないですが。
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