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キスの余韻、恋のはじまり
音理 雄著
リーフ (2005.12)
通常24時間以内に発送します。
イラスト/水貴はすの(リーフノベルス)

美容メーカーに勤める鳴海と、その代理店のディーラー・大須賀は、信頼しあうビジネスパートナー。
ある日、飲み会のゲームで大須賀とキスすることになった鳴海は、ゲームであることを忘れて大須賀のキスに本気で感じてしまう。しかしそれからというもの大須賀は熱心に鳴海を口説いてくるようになり…。
更に取引先の担当は学生時代に憧れていた先輩、彼もまた鳴海を狙っていて?
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大須賀孝久(おおすがたかひさ・25歳)×鳴海友仁(なるみともひと・25歳)

友仁は、有能で気が合う大須賀のことをビジネスパートナーとして信頼していました。性格的にも明るく社交的な大須賀と、生真面目であまり器用ではない友仁…と正反対だったものの、年齢が同じこともあってか友仁は大須賀には気兼ねすることなく接することができ、メーカーとディーラーとしても仕事を離れれば友人としても、二人の関係は順調なものでした。
ところがある飲み会の席で、ゲームの末大須賀とキスすることになってしまい、その場の雰囲気と酔いも手伝って、二人は濃厚なキスを交わしてしまいます。
そしてそれ以来、大須賀は友仁を熱心に口説いてくるように。
仕事上のパートナーとしては信頼し好きだったものの、大須賀に「恋愛感情」を抱くことなど思いもよらなかった友仁は再三に渡って断るのですが、ある日とうとう大須賀に無理矢理に抱かれてしまいます。

友仁は、慎重すぎて“石橋を叩いても渡らず叩き壊してしまう”タイプでした。ビジネスパートナーとしては大須賀以外考えられず深い友情も感じているけれど、友情と恋愛感情の境界線がわからない、と悩みます。大須賀にキスされたり触れられるとボーッとなって感じてしまうけれど、それは男の生理現象のようなもので、大須賀が好きだからだとは思えない。
対して大須賀のイメージは「明るいプレイボーイ」という感じでしょうか。かなり慣れた様子で友仁をグイグイ押し捲ります。自分の想いを自覚できず逃げる友仁を押し倒し、とりあえず身体に聞いてみよう的な無茶な強引さもあったりしますが、臆病で戸惑う友仁を、熱心に言葉で口説く辛抱強さも持ち合わせています。

自分の気持ちを掴みかねて戸惑うばかりの友仁ですが、そうやって逃げておきながら、このひとは「誘い受」なんです。ちょっと始末悪いですね(笑)。かなり力強い押しを見せる大須賀も相当手こずります。
こういう時気持ちがハッキリするのは、たいてい大切なものを失ってからです。このお話も、大須賀が自分への気持ちを諦めると言って去っていったとたん、自分の気持ちに気づくおバカさんな友仁。かなり優柔不断でありましたが、気づいてからは積極的に大須賀のために行動を起こし、後悔してばかりでないところは好感持てましたね。

しかしこの大須賀、誠実そうなんだけど、どうも口八丁手八丁、手練手管も見え隠れしてるような感じで、友仁への想いに嘘はないものの、ただの好青年ではないな、と思っていたんですよ。そしたらやっぱり「諦める」発言は計算だったのですね(^^ゞ 真摯な気持ちで身を引こうとしたんだったらポイント上がったかもしれなかったですが、「計算」だったとは、ちょっと友仁可哀相かも。でも友仁も迷い過ぎですからね。ちょうどいいオシオキになったと思ったほうがいいですね。

友仁にちょっかいを出す先輩・ゲイの有村(ありむら)も食えない男ですが、ほとんど面白がってるのが見え見えで、大須賀の強力なライバルというほどではないです。高校時代、友仁といわゆる“カキッコ”してしまった仲なのですが、生真面目な友仁が折り合いを付けられずにいた出来事にちゃんと終止符を打ってくれて、背中を押してくれるような感じです。でも人が悪いので、大須賀と友仁の間にちゃちゃを入れてかき回すのも本気で楽しんでそうで、要注意人物です。ただ、ヒゲのオヤジの恋人がいますので、悪趣味な悪戯といったところだと思いますが。

恋と仕事、友情と愛情、その境目に悩む友仁のお話ですが、いざ頭で考えて線引きできるものではないですよね。
友仁の場合頭がモタモタしてる間に身体が先に気づいちゃったという感じです。
普通に楽しく読めたかな。
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