イラスト/水名瀬雅良(リーフノベルス)
モデル兼俳優の恵一は、突然養父にキスをされ、驚いて家を飛び出す。そして一人飲んでいたバーで声をかけてきた和臣という男に熱心に誘われるまま一夜をともにしてしまう。
和臣がシャワーを浴びている間に黙ってホテルを出た恵一だったが、数日後経営難の事務所を立て直すため、社長である養父とともに商談に赴いた恵一の前に現われたのは、和臣だった!
どうしても商談を成立させたい恵一は後日ひとりで和臣を訪ねるが、「あんたの身体込みなら会社を買ってやるよ」と愛人契約を持ちかけてきて…。
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結城和臣(ゆうきかずおみ・27歳)×大澤恵一(おおさわけいいち・28歳)
養父に突然「愛している」と言われ驚いて家を飛び出した恵一ですが、養父・大澤瑞樹(みずき・42歳)に対しては育ててくれた恩や信頼、本物の家族のような愛情を感じていてます。和臣の申し出を受けたのは瑞樹のためで、瑞樹に対して恋人としての愛情を感じることはできないものの、自分を育ててくれた瑞樹への恩や感謝の強い気持ちがあったからでした。
一方和臣ですが初めて会ったときから恵一に惹かれ一夜を過ごすことができたものの恵一は黙って帰ってしまい、また瑞樹のために自分の身体を差し出そうとする恵一に、彼は瑞樹を愛していると誤解してしまう。嫉妬と苛立ちのあまり「愛人」となった恵一にひどいことを言ったり無茶なことをしてしまうんですね。
養父に抱かれることは想像もできないものの、初めてあった和臣にはその気になったり、笑顔が可愛いと思ったり話が楽しいと感じたり、恵一の方も和臣に対してまんざらでもなかったはずです。でもどことなくテンションが低く今までどんなことにも夢中になったことのない恵一は、一夜を過ごしたあと我に返り、自分の行動に驚いて思わず逃げ出してしまったわけです。それが誤解と遠回りの原因となってしまいます。
苛立ち紛れの和臣は愛人となった恵一にかなりサディスチックに接します。ですが屈辱的な言葉を投げつけても、恵一が拒否するのを願っているのがよくわかります。けれど恵一は瑞樹のためにどんなことでも嫌がらず辱めに耐える。すると、そこまで瑞樹を愛しているのかと、和臣は益々苛立っていくという悪循環です。恵一は和臣に屈辱を味わわされながらも、初めて会った時の和臣の強引だけれど年下らしい甘えや可愛さがどうしても忘れられません。契約の関係となっても抱かれることに嫌悪感はなく、ただ捻れてしまった二人の関係に胸を痛める。そういう想いこそが和臣に惹かれているという証拠でもありますが、やがて、和臣から契約の破棄を言い渡されたとき、恵一は初めて自分の気持ちに気づきます。
擦れ違いの切ない恋なんですが、実は恵一が気弱で儚いタイプではなく、わりと淡々としたタイプで、あまり胸に迫る切なさというのは感じられません。
もちろん心では怒ったり悲しんだりするのですが、和臣のことは受け入れているし、冷静な部分も残している感じなんですね。
どちらかというと和臣の方が気持ちが伝わらずイライラしていて、恵一の方が好き勝手されているのに、実は和臣を翻弄しているという印象です。そんなところには年下攻めっぽい雰囲気が出てましたね。
この二人はなんだかんだ言ってもお互いに想いあってるのでいいんですが(笑)、恵一の養父というのがなんだか凄く気になってしまいました。とっても優しくて穏やかでいい人なんですよ。恵一には振られてしまったけどいい人が現れればいいなぁ~とホントに思います。水名瀬さんのイラストの瑞樹もなんてまあどことなく哀愁漂う素敵なオヤジ。続編ないですかね?42歳という年齢が世間的にBLとしてどうなのかわかりませんが…(^^ゞ
でもこのビジュアルなら私はOKです。むしろイラストの見た目で言えば和臣より瑞樹の方がタイプ(笑)
結城和臣(ゆうきかずおみ・27歳)×大澤恵一(おおさわけいいち・28歳)
養父に突然「愛している」と言われ驚いて家を飛び出した恵一ですが、養父・大澤瑞樹(みずき・42歳)に対しては育ててくれた恩や信頼、本物の家族のような愛情を感じていてます。和臣の申し出を受けたのは瑞樹のためで、瑞樹に対して恋人としての愛情を感じることはできないものの、自分を育ててくれた瑞樹への恩や感謝の強い気持ちがあったからでした。
一方和臣ですが初めて会ったときから恵一に惹かれ一夜を過ごすことができたものの恵一は黙って帰ってしまい、また瑞樹のために自分の身体を差し出そうとする恵一に、彼は瑞樹を愛していると誤解してしまう。嫉妬と苛立ちのあまり「愛人」となった恵一にひどいことを言ったり無茶なことをしてしまうんですね。
養父に抱かれることは想像もできないものの、初めてあった和臣にはその気になったり、笑顔が可愛いと思ったり話が楽しいと感じたり、恵一の方も和臣に対してまんざらでもなかったはずです。でもどことなくテンションが低く今までどんなことにも夢中になったことのない恵一は、一夜を過ごしたあと我に返り、自分の行動に驚いて思わず逃げ出してしまったわけです。それが誤解と遠回りの原因となってしまいます。
苛立ち紛れの和臣は愛人となった恵一にかなりサディスチックに接します。ですが屈辱的な言葉を投げつけても、恵一が拒否するのを願っているのがよくわかります。けれど恵一は瑞樹のためにどんなことでも嫌がらず辱めに耐える。すると、そこまで瑞樹を愛しているのかと、和臣は益々苛立っていくという悪循環です。恵一は和臣に屈辱を味わわされながらも、初めて会った時の和臣の強引だけれど年下らしい甘えや可愛さがどうしても忘れられません。契約の関係となっても抱かれることに嫌悪感はなく、ただ捻れてしまった二人の関係に胸を痛める。そういう想いこそが和臣に惹かれているという証拠でもありますが、やがて、和臣から契約の破棄を言い渡されたとき、恵一は初めて自分の気持ちに気づきます。
擦れ違いの切ない恋なんですが、実は恵一が気弱で儚いタイプではなく、わりと淡々としたタイプで、あまり胸に迫る切なさというのは感じられません。
もちろん心では怒ったり悲しんだりするのですが、和臣のことは受け入れているし、冷静な部分も残している感じなんですね。
どちらかというと和臣の方が気持ちが伝わらずイライラしていて、恵一の方が好き勝手されているのに、実は和臣を翻弄しているという印象です。そんなところには年下攻めっぽい雰囲気が出てましたね。
この二人はなんだかんだ言ってもお互いに想いあってるのでいいんですが(笑)、恵一の養父というのがなんだか凄く気になってしまいました。とっても優しくて穏やかでいい人なんですよ。恵一には振られてしまったけどいい人が現れればいいなぁ~とホントに思います。水名瀬さんのイラストの瑞樹もなんてまあどことなく哀愁漂う素敵なオヤジ。続編ないですかね?42歳という年齢が世間的にBLとしてどうなのかわかりませんが…(^^ゞ
でもこのビジュアルなら私はOKです。むしろイラストの見た目で言えば和臣より瑞樹の方がタイプ(笑)
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