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センチメントな誘惑
柊平 ハルモ著
幻冬舎コミックス (2005.10)
通常24時間以内に発送します。
イラスト/笹生コーイチ(リンクスロマンス)

「俺のものにしたい」
自分を強引に抱き、熱情の証を身体に刻み込んだ男―。
ボディガードの涼本優志は、二度と会いたくないと思っていた年下の幼馴染・榊原光輝と九年ぶりに再会する。洗練された大人の男として優志の前に現われた光輝。しかし大企業の役員である彼が、後継者争いから優志の依頼人の命を狙っていると聞かされる。
感傷を切り捨てガードに徹しようとする優志だったが、光輝は親しく話しかけてきて…。
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榊原光輝(さかきばらこうき・25歳)×涼本優志(すずもとゆうじ・27歳)

「センチメントな誘惑」
「センチメントな傷跡」の二編収録されています。

優志が18歳、光輝が16歳の夏の日、「好きだから自分のものにしたい」と激しく感情をぶつけてくる光輝に優志は無理矢理に抱かれてしまいます。光輝が、「好きだ」という言葉を免罪符に力で自分を思い通りにしようとしたと感じた優志は怒り、光輝を激しく拒絶。それ以来光輝からの連絡は途絶え、優志も防衛大の寮に入ったことで二人が顔を合わせることはありませんでした。
ところが外資系の警備会社に就職し、SPとなった優志の前に、光輝の兄・拓人(たくと)が現れ、警備を依頼してきます。榊原グループの後継者争いによって、弟の光輝が兄の拓人の命を狙っていると聞かされた優志は驚きますが、その日から優志は拓人の警備につくことになります。そして、24時間警備のため、拓人、光輝、そして二人の父・邦明が住む邸宅に優志も滞在することになるのですが、疑うのなら自分に四六時中くっついて監視すればいい、という光輝の言葉に、拓人、邦明も異を唱えなかったことから優志は拓人ではなく、光輝につくことになってしまいます。

九年前無理矢理に抱かれ怒りをぶつけた優志でしたが、その時のことを優志は今も引き摺っています。本当の弟のように可愛くて信頼していた光輝に裏切られた怒りも勿論ありますが、再会した光輝は全く悪びれる様子がなく、まるで二人の間に何もなかったようにあっけらかんと明るい笑顔で優志に接し、9年間自分だけがその出来事を吹っ切れなかったことに、再び怒りと、そしてむなしさを覚えます。
私情を交えずに仕事に徹しようとする優志ですが、光輝と再会して傍にいるようになってからは、9年前の出来事、そして今の光輝と、彼のことばかりが頭に浮かびます。
冒頭、光輝に乱暴された優志の怒りと悲しみは激しいですが、読み進むうちに、実は優志の心にも光輝への想いがあることが何となく伝わってきます。9年前「好きだ」と囁きながら自分を思い通りにした光輝を許せなかったのは、優志の育った環境に理由があることも少しずつわかってくる。そして、自分が拒絶したあと一度も連絡をとろうとしなかった光輝に一番怒っていることも。拒絶しておきながら追いかけてこなかったと怒る…なんだか可愛いじゃありませんか。
ところがいざ再会してみれば、光輝は明るい笑顔で、屈託のない態度で接してくる。優志にしてみれば、俺のこの苛立ちはどうしてくれるんだ!ってなもんです。なかなか素直になれない優志。
もちろん光輝には光輝なりの言い分があり、光輝が、再会した今も優志に変わらない想いを抱いていることもちゃんと伝わってきます。離れていたあいだ光輝がどう思っていたか、彼なりの想いがわかってみれば、その真っ直ぐな気持ちにも好感持てました。
最初に言葉が足りなかったことと、ちょっとした行き違いで長い長い擦れ違いをしてしまった二人。榊原グループの中で起きる事件に絡めて展開していきます。監禁されて、銃を突きつけられ、崖からダイブなど派手な展開も。

最初に拓人が依頼を持ち込んだときから、なんとなく胡散臭いので本当に悪そうなのは誰かすぐに見当がつきました。どうして拓人が優志に依頼など持っていったのかは全く別の理由があるのですが、これに関してはちょっと苦しいような気もしましたね(^^ゞ
光輝と優志の恋愛以外に、事件や複雑な家族の問題など結構盛りだくさんです。全てに決着を着けようとしてあるのですが、その辺はどうだったんだろう…?とくに優志の父とのラストは無理矢理っぽく感じました。

大人のいかにも精悍ないい男となって現れた光輝ですが、年下攻めの可愛らしさも十分出ています。
特にラスト近くはワンコっぽさも滲んでいましたね。
意地っ張りでなかなか素直になれないけれど、ワンコな光輝をリードする優志もとてもいい感じでした。
意地っ張りな年上とワンコな年下…定番でしたね。
そして私の大好きな組み合わせ。
「センチメントな傷跡」はラブラブな二人が楽しめます。ごく短いものです。

そうそう内容とは別に気になったことが一つ。
光輝と優志、名前の間違いがとても多かったように思います。
前後の関係から当然「優志」となるべきと思われるところが「光輝」となっていたり、その逆もあったり。
何箇所かおかしいと思うところがあり、ちょっと読む時にひっかかりました。
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