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コールド・レイン
伊郷 ルウ著
ワンツーマガジン社 (2005.11)
通常24時間以内に発送します。
イラスト/しおべり由生(アルルノベルス)

エリート商社サラリーマンの安曇野は、三年ぶりで別れた恋人・片岡に、彼が経営するジャズバーで出会う。出世街道からとある事情で会社を辞めた片岡の窮地を助けず彼を見捨ててしまった安曇野は、別れたあの雨の夜を忘れることができない。
しかし片岡はまるで過去に何もなかったかのように振舞う。謝るつもりの安曇野は冷ややかな態度のままの片岡に乱暴に陵辱されてしまうが…!?
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片岡真佐幸(かたおかまさゆき・30歳)×安曇野伶一(あずみのれいいち・26歳)


三年前は大手商社に勤める先輩後輩の間柄で恋人同士だった片岡と安曇野。
しかし片岡が社内で起きた横領事件に巻き込まれてしまいます。全くの無実であった片岡ですが警察からは事情聴取を受け、疑ってかかる周囲の視線に社内は針の筵となってしまいました。誰からも助けを得られず苦しむ片岡の唯一の心の支えであったはずの恋人の安曇野は、片岡を愛していながら保身の気持ちが働き、片岡を避け冷ややかに片岡を眺める同僚の集団の中へと逃げ込んでしまいます。
それが原因で二人は別れることとなり三年経った現在、安曇野は片岡のことを心に残しながらも、一緒に仕事をする稲森(いなもり)から求愛され心が動き始めていました。
そんな時、稲森から誘われた一軒のジャズバーで、安曇野は片岡に再会します。ジャズバーのオーナーとなっていた片岡に安曇野は動揺しますが、三年ぶりの再会に片岡は眉一つ動かさず、ただの客として丁寧な応対をするだけでした。
安曇野は自分が片岡にしたことへの後悔に苛まれ、後日再びそのバーへひとりで足を運びます。そして店の外で閉店後の片岡を掴まえた安曇野は片岡の家に誘われますが、謝るつもりであったのに口論となってしまい、片岡に無理矢理に抱かれてしまいます。
しかしどんなにひどい扱いを受けても、片岡への想いを忘れることのできない安曇野はそれからも片岡のバーへと足を運びます。けれど客とバーテンダーとしての会話さえままなりません。片岡はすでに安曇野には無関心で、このまま片岡を忘れ熱心に求愛してくる稲森の想いに答えれば幸せになれると考える安曇野ですが、自分勝手な想いに躊躇して稲森とはきちんと返事ができないまま誘われればついていくという中途半端な状態を続けていました。しかし、片岡と安曇野が恋人同士だったこと、安曇野の心がまだ片岡にあり、自分を利用していたことが稲森に知られると、稲森は激怒。
ナイフを持った稲森が片岡のバーへと乗り込んできて、それを止めようとした片岡ともみ合いになり… とこんなお話です。

今まで読んだ伊郷さんは心理描写がわりと理解しやすくてそこそこ面白く読んだんですが、今回は正直にいうと残念ながら駄目でございました。
冒頭から安曇野に全く共感できず、それどころか反感まで覚えてしまった(笑)
三年前、片岡が横領事件に巻き込まれ窮地に立たされたときの安曇野の「逃げ」の気持ちは人間誰しもあるものだとは思うものの、その言い訳がどうにも受け入れられませんでした。全く片岡の気持ちを理解していないばかりか、「人の噂も75日」でいつかまた前のように穏やかな二人に戻れるとか、「時が解決してくれる」とかいう呑気さもどうかと思うし、それをまた追いつめられた片岡の前でポロッと言ってしまう無神経さ。そんな人の気も知らない態度では片岡に別れを告げられても無理ないのに、再会して謝りに行ったはずが、片岡の怒りに「全部俺が悪いのか!」と逆ギレしてしまうんですもの…。
稲森もちょっと可哀相ですよ。片岡と安曇野の関係を知った稲森がナイフで片岡を傷つけ、安曇野を中傷するメールを社内にバラ巻いてしまうと、自分が悪いと言いながら、稲森が自殺未遂で生き残ったことを「往生際の悪さは天下一品」とはひどすぎます。死ねばよかったと言わんばかりです。
片岡が刺された事件で二人の中はあっけなくもとに戻ってしまうんですが、二人ともあまりにあっけらかんとしています。稲森の中傷メールによって安曇野は三年前の片岡と同じ立場に立たされてしまいますが、何もなかったように安曇野を励ます片岡も腑に落ちませんし、何より呑気な安曇野は辞表を提出しさっぱりした顔をしておりました。片岡の店を手伝う為に学校に通おうととことん前向きで、アッパレでございます。

お話がいくらも進まないうちからあまりに安曇野がいただけないので、それではこうなったら安曇野がとことん辛い思いをするところを楽しんで読もうと思って読みました(笑)
安曇野の身勝手さは、普段優しいはずの片岡、稲森の両方を激怒させ、二人に平手打ちまで食らっていましたが、私的にはそれでも足りませんでしたね(^^ゞ 片岡もなんでこんな男にまた愛を囁くんだか。
稲森がナイフを振りかざしたり中傷メールを送りつけたことはお世辞にも好感持てませんが、だからといって「異常に偏執的な当て馬」として扱ってしまうのはちょっと可哀相だと思いました。というか当て馬・稲森より安曇野のほうがひどいように思えました…(^^ゞ 

というわけでなんとなくスッキリしなかったですね。
辛口になってしまいまして大変申し訳ないです。
決して伊郷さん嫌いなわけではないのでまた次回に期待しております。
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